1:感覚で小説を書けるようになろう

【ぷろろーぐ】
この記事の内容は「とても簡単に小説を書く方法」です。
文学的な基礎や応用ではありません。そんな難しいことやりたくないですw
とりあえずやってみようぜ!というノリなのでお気軽にどうぞ!


【レッスンいち】
まずは「短い文」を作ります。これはTwitterやLINEをした事がある人なら誰でも出来ている事ですね。
例えを書いてみます。



パンチをした。



はい、こんな感じです。
「何をした」
全てはここから始まります。

【レッスンに】
先程の文に「誰が」「誰に」パンチをしたのか付け加えます。
今回は「A」さんが「くろひつじ」にパンチをします。
すると、



Aはくろひつじにパンチをした。



となりますね。

ちょっと詳しくなりました。

【レッスンさん】
ここで文章に「どのように」を入れてみます。



Aはくろひつじに思いっきりパンチをした。



こうなりました。
さらに詳しくなりましたね。

【レッスンよん】
次は「何故」を付け加えてみます。



腹が立ったので、Aはくろひつじに思いっきりパンチをした。



こうなると文章が説明的になりますね。

今書いた文章は「地の文」と呼ばれる文章です。主に説明を書く時に使います。

【レッスンご】
次は「」でセリフを入れてみます。
例文では分かりやすいように改行を挟んで書きますね。



腹が立ったので、Aはくろひつじに思いっきりパンチをした。
「くらえ!」



良い感じになってきました。

【レッスンろく】
次は改行を入れた後に「結果」を入れてみます。



腹が立ったので、Aはくろひつじに思いっきりパンチをした。
「くらえ!」
パンチが当たった。



このようになります。
一気に文章に深みがでましたね。
誰が何をしたからどうなった。
これが「動き」に関する書き方の基本です。

ついでに「どんな感じで」パンチが当たったのか、「結果」の部分を少し細かく書いてみます。



腹が立ったので、Aはくろひつじに思いっきりパンチをした。
「くらえ!」
もふっとパンチが当たった。



こんな具合になります。
何に、どのようにパンチをしたのかわかりやすくなりました。

【レッスンなな】
この辺りで「いつ」「どこで」を文章の最初に持って来ましょう。



昼下がりの公園で。
腹が立ったので、Aはくろひつじに思いっきりパンチをした。
「くらえ!」
もふっとパンチが当たった。



はい。一気に小説らしくなりましたね。

【レッスンはち】
さて、パンチされた「くろひつじ」ですが、どんな反応を返すでしょうか。セリフも付けて書いてみます。



昼下がりの公園で。
腹が立ったので、Aはくろひつじに思いっきりパンチをした。
「くらえ!」
もふっとパンチが当たった。
「この程度か…?」
くろひつじはニヤリと笑った。



これを繰り返して行けば小説になっていきます。

「いつ、どこで」を最初に持ってきて、
「誰が、何をして、どうなった」
これを繰り返すのが基本になります。
「だから」とか「でも」とか使ってみても面白いですね。
ちょっと試しに書いてみますね。



昼下がりの公園で。
腹が立ったので、Aはくろひつじに思いっきりパンチをした。
「くらえ!」
もふっとパンチが当たった。
「この程度か…?」
くろひつじはニヤリと笑った。
「まだまだ!」
Aはもう一度、くろひつじに思いっきりパンチをした。
「もう一度だ!くらえ!」
また同じようにもふっとパンチが当たった。
でも、今度はくろひつじは笑わなかった。
「なかなかやるな」
ダメージがあったようだ。だからくろひつじは笑わなかった。



それっぽくなってきましたね。

【レッスンきゅー】
ここで「推敲」してみましょう。
推敲とは、文章を読み返しておかしなところがないかチェックする作業です。
今回は試しに「A」を「太郎」に変えてみます。

また、ここでweb小説の基本ルール四天王を紹介します!

「地の文の頭には全角スペース」
「セリフの上下は一行ずつ開ける(セリフが続く場合を除く)」
「記号は複数個で使う(カッコ、!、?は除く)」
「文中に!や?を使った後は全角スペース(閉じカッコ前は除く)」


はい。面倒臭いですね。
でもこの四つを守るだけで格段に読みやすくなります!
では実際にやってみますね。



 昼下がりの公園で。
 腹が立ったので、太郎はくろひつじに思いっきりパンチをした。

「くらえ!」

 もふっとパンチが当たった。

「この程度か……?」

 くろひつじはニヤリと笑った。

「まだまだ!」

 太郎はもう一度、くろひつじに思いっきりパンチをした。

「もう一度だ! くらえ!」

 また同じようにもふっとパンチが当たった。
 でも、今度はくろひつじは笑わなかった。

「なかなかやるな」
 
 ダメージがあったようだ。だからくろひつじは笑わなかった。



はい。これはもう小説ですね!
かなり駆け足ですが大丈夫でしょうか。
不安な方はもう一度最初から見直してみるのもありですよー。

【レッスンじゅー】
さてさて。それでは本番です!
これまでの書き方を元に、簡単な文章を書いてみましょう。

難しく考えなくて大丈夫です!
これまでの事を振り返りながら、「いつ、どこで」
「誰が何をした」
「だからこうなった」
この三つを使って短い文章を書くだけです!

ゆっくり時間をかけても大丈夫ですよ。
と言うかそれが普通です。
何時間かけても良いので、書き切る事を目標に頑張ってみてください!

【レッスンらすと】
これで一番基本的な文章の書き方は完了です。

最後におさらいとして「掌編」と呼ばれる短い小説を書いてみましょう。
今回のテーマは「ケンカ」です。殴り合いでもいいし、言い合いでも良いです。
目標は分かりやすく1000文字以上ですかね。

ここでつまずく人がかなりいます。ですが、今までの事を振り返りながら書けば大丈夫だと思います!
時間がかかっても良いので、気楽に書いてみてください。

書き終わったら推敲して、自分が納得行くまで言葉を変えたりしてみましょう。

【えぴろーぐ】

以上、初級講座はこれで完了です。お疲れ様でした!
これでもう小説を書けるようになりましたね。
応用に関してはまだまだ奥が深いところになりますが、読んだり書いたりして行けば自然と身に付くかと思います。  
何より、楽しんで書くことが大事です!


続きはこちらからどうぞ!

「2:小説の設計図「プロット」を作ってみよう。」


また、TwitterのDMではマンツーマンレッスンもやっています。
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何か得るものがありましたらTwitterで
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でツイートしてくれると嬉しいです。

【あとがき】

私は小説を読むのが好きです。
どのような物語にも面白い点は確実に存在します。
しかし、思うように書けない、書き方が分からないと言う方が多く、せっかくの物語が世に公開されていないことがとても多いのです。
それはとても勿体ない事だと感じています。
ならばどうしたら良いのかと考え、一つの結論にたどり着きました。

書き方を教えたら良いじゃん!

という動機で「くろひつじ塾」をやっています。
だから無料なんです。(たまに無理矢理お礼を渡してくる方もいますけどw)

私の持つ知識で良ければいくらでもお渡しするので、ひとつでも多くの作品を書いてくれると嬉しいです。

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