2:小説の設計図「プロット」を作ってみよう。


【プロットってなに?】

プロットとは「小説の設計図」のことを言います。
料理でいうレシピです。

実はですね、小説家って二種類に分けられるんです。
それぞれ「プロッター」と「パンツァー」です。

・プロッター
小説を書く時に設計図とも言える「プロット」を書くタイプ。

・パンツァー
プロットを書かずに感性で書くタイプ。


小説を書く人の大多数がプロッターらしいです。
それだけプロットが大事だと言うことですね。

という訳で、今回はプロットを作ってみましょう。
例として10万文字くらいで完結する時の作り方を載せておきますね。
(実は文庫本一冊の文字数がだいたい10万文字なのです!)

【まずやること】

最初に魚の骨をイメージしてみてください。
この魚の骨が物語だとすると「頭が物語の始まり」で「しっぽが物語の終わり」です。
そうすると、小骨が沢山余りますよね?
この小骨の部分は「章」です。
第一章○○ってやつですね。

始まり、章、終わり

これを組み合わせてプロットを作っていきます。

【メインテーマ】

まず、この魚の骨の名前である「物語のメインテーマ」を決めます。
(最初は簡単で分かりやすいものが良いと思います)
例文では「王道ファンタジー」にしておきますね。

次に、どんな始まり方をして、どう終わるかを考えてみます。

王道ファンタジーなら
始まり→勇者になる
終わり→魔王を倒す
みたいな感じですかね。

なんとかクエストとか、なんとかファンタジーより分かりやすいですね。

【章を作ってみよう】

次は章を作ります。
今回は試しに、物語を全部で五部分にブツ切りにして、それぞれに名前を付けます。
始まり○○、第一章○○、第二章○○といった感じです。

始まり「旅立ち」
第一章「仲間との出会い」
第二章「伝説の剣」
第三章「魔王の正体」
終わり「決着」

とりあえずこんな感じにしておきましょうか。
ちょっと目次っぽくなりましたね。

【見せ場を作る】

次は「章の見せ場」です。各章に最低一つ見せ場を作ります。
そうする事で実際に書く時に迷わなくて済みます。

例文を書いてみますねー。

始まり「旅立ち」
 神に勇者認定されて旅立つ

第一章「仲間との出会い」
 旅の途中で仲間と出会う

第二章「伝説の剣」
 仲間からの情報で伝説の剣を探す

第三章「魔王の正体」
 実は魔王は実の父親だった

終わり「決着」
 勇者はついに魔王を倒した


こんな感じでどうでしょう。
だいぶ内容が分かりやすくなりました。

【細かいところを作ってみる】

章と見せ場が決まったら、最後に「各話」を作ります。
一章一話、みたいな感じですね。
章の内容をさらに細かくして、メモ書きして行きます。

一話、平凡な朝
二話、村長に呼ばれる
三話、勇者認定される
四話、旅立ちの準備
五話、故郷を旅立つ
六話、次の街へ

みたいな感じです。

ちなみにこれは人によりますが、1話あたりの文章量は2000-3000文字にしてる人が多いです。
小説は長編だと10万字超えでの完結が基本になるので、大体30話くらいになりますね。
全部で五章構成だと、一章あたり六話くらいって振り分けです。

【作ってみよう】

さて、これでプロットの作り方は終了です!
後は実際にプロットを作ってみましょう。

「全体のテーマを決める」
「始まりと終わりを決める」
「章を作る」
「章の見せ場を決める」
「それを細かくして話を作る」

この五つだけですが、最初は時間がかかると思います。
その分丁寧に作れば後が楽なので頑張りましょう!

次の講座はこちらから!

「3:細かいテクニック」


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