35年越しの嘘・消費税

http://www.zsk.ne.jp/zeikei601/ronbun.html

 現在「STOP!インボイス」でもご活躍されている湖東京至先生がまだ消費税が5%だった頃に書かれたもの。

 個人的に一番ヤベーと思うのは
「消費税の基本的欠陥その2 消費税は間接税ではないという欠陥」
だと思う。
 2020年度、コロナ禍で殆どの産業が大きなダメージを受け、所得税の税収額は下がり、ついに消費税が最大の費目になった。
「間税会」という実態不明の秘密結社的民間団体によって義務教育の段階から「消費税はその名の通り消費者が負担して社会保障費に充てられる間接税」というアピールがされている。
https://www.kanzeikai.jp/img/f_users/r_68215470img20230424111515.pdf
 レシートの表記(あれはあくまで表記であって実際の消費税額が記載されているわけではない)もあって、そのイメージは定着しているが、消費税は実際は事業者が納める直接税である。
 ちなみに「消費税は『預り金』(=間接税)ではない」とする判例は1990年に出ており、地裁の段階で確定している。
https://shueisha.online/newstopics/110070

 湖東京至先生の文から抜粋する。

「消費税を税務署に納めるのは事業者だが、周知のように納付税額は一個一個の商品ごとに計算するのではない。決算が終わったあと1年間の課税売上高を課税標準として計算する。課税売上高に5%を乗じ、そこから1年間の課税仕入高に5%かけたものを差し引いた額が1年間に納める消費税額になる。ここで仕入税額を差し引くのを仕入税額控除方式という。だから、一個一個の物品に消費税を乗せたとか消費税分を預かったということとは無関係に税額が算出されるのである」
※太字はこの記事を制作した筆者によるもの。なお上記のパーセンテージが現在では10%となる。

 この税が実施されてからこの国の予算は嘘の上に成り立っていたわけだが、2020年度以降ついに最大の税目になってしまった。
 誰が言ったかは不明だが「税は国家なり」という言葉があるそうで、税の在り方はその国の在り方を反映している、という事らしい。その意味で消費税は大本営発表の国に恥じない、日本という国、政府、国民にまことに相応しい税制だと思う。

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