『大人の国』から出て行きたい~初めてホロスコープ見てもらったレポ~(note初投稿)

『大人の国』から出て行きたい~初めてホロスコープ見てもらったレポ~(note初投稿)


 はじめてのnote投稿になります。そしておそらく初めてレポ、もといほぼ初めてのレポを書いています。
 黒鉄奏(クロガネカナデ)と申します。
 名前は、正直note用に適当に別のペンネームをもじって考えた偽名なので特に深い意味ないです。もっといい名前浮かんだら変えるつもりです。

 これまではツイッタやぴくしぶで趣味で二次創作小説などを投稿していたオタクでしたが、いまのほろわっさんにもなんとなくばれたくない話もしたいので全くの別名義でこちらに登録&投稿を決めました。
 今回書くのは逸見灯里さんのホロスコープ鑑定(zoomの60分)のレポです(↓)
https://note.com/hayam1_/n/n359b4edbaeea

 今まで本当に趣味のフィクションの趣味小説しか書いてこなかったので、レポなど投稿したこともありませんでしたが、最近どうしても小説が書けないし、だったらこのまえの鑑定のことを改めて書きながら整理がてらレポも書いてみよう、それに逸見さんの話が普通に面白かったからやっぱり他の人にも伝えたい、と思い立ちこうして筆を執りました。

(※……と言ったものの、2020年11月頭頃これを書いてから投稿する勇気が出ず、加えてこの鑑定の直後あたりからリアルの方でごたごたして実際の鑑定を受けて数か月たってしまいました……すみません)


 zoomでホロスコープの図を見ながら説明を受けて、その映像と録音データも頂けたので、多少記憶力が不安でも何度も聞きなおせました。それでも私の理解力と要約力の限界により間違った解釈しているかもしれないのでご了承ください。
 レポそれ自体も本当に素人のそれなので多少おかしいことあっても笑ってくださいな。

 ホロスコープとは、正直私もよく分かっていないのですが、生年月日と生まれた年、時間によってその人の性質や気運を調べることができる星占いみたいなもの、だと私は理解しています。朝の星座占いの凄い版、とも説明されていますね。最近私のフォロワーさん周りで流行り始めて、円によく分からない記号と線が入っている図がたまに流れてくることがありました。
 正直に申し上げて、占いそのものは、「運命とかあったらあったで面白いんだろうけれども、悩み解決したくて占い受けたのにそれを信じすぎて占いに束縛されようものなら本末転倒だし、なにより占いやらに自分の人生支配されてたまるか!自分の道くらい自分で決める!!」って思っていました。
 また私は天秤座なのですが、「天秤座なのに天秤座の性格判断に私自身全く当てはまってもいないし、だいたい人間の気質をたった12種類で分けられるわけねぇーーーじゃん…」と思っていました。朝の星占いも「これ見て順位下のほうだったらただただ気分悪くなるだけで利益ないじゃん…」とあまり見ていませんでした。

 まあつまり、占いに対しては「面白いんだろうけども過度に信じすぎないように。占い師も一人の人間でしかない。信用できる人もこともちゃんと自分で決める」というスタンスでいました。

 そんななか何故、逸見さんにホロスコープを見てもらおうと思ったのかというと、逸見さんのnote記事をいくつか読んで、この人なら信用できるかもしれない、と思ったからです。逸見さんはnote記事を見る限り、色々と悩んで、何故苦しいか考え続けて、心の傷にも真摯に向き合ってきたことがよく分かりました。だからこそ、信用できると思いました。
何より、同じオタクなことに大変な安心感がありまして(笑)
(逸見さんのfete映画の解説めっちゃ分かりやすいからおすすめです)
 上記のように、正直占いというものはあまりあてにはしていません。ですがそれよりも、逸見灯里さんという一人の人間の意見が聞いてみたかった、その気持ちが大きかったです。


 前フリはここまでにしておいて…本題に入りましょう。
 詳しいことは伏せますが、逸見さんにホロスコープで相談したかったことは、「仕事で行き詰って、自己分析したいので私がどんな人間なのか教えて!」ってことでした。

 端的にまず主軸をまとめますと、
1.私の一番大事な欲求は「褒められたい欲」(月のしし座)
2.1をかなえるために使うエネルギーが「人を幸せにする能力」(太陽の天秤座)
3.全体的に星が「楽しむこと」、「楽しみながらなにかを学ぶこと」に振ってるので、仕事と趣味をがっつり分ける生活は向いてない。基本楽しくないこと出来ないタイプ(主にアセンダント双子座)

ということでした。そうして私の適職は上記3つが満たせるようなものがよく、人と接する営業、カウンセリング、頑張った結果がきっちり形に残るようなクリエイティブ系、IT系、とにかくフリーランスなど自分が好きなことができる仕事がよいということ。

 正直予想外すぎる回答に「ま、まじかあ……汗」ってなりました(笑)でも心当たりはだいぶありました。今の仕事は上記3つには全く一致せず、今まで趣味とがっつり分けて頑張ってたんですが、仕事ではめちゃくちゃに向いてないことを無理やりやっている感覚がありましたから、言われてみれば確かに…と驚くばかりでした。
 それでもなぜ今まで仕事辞めずに続けられたのかというと、金星乙女座欲求によるカネ欲しさと、底ジカラでなんとかやっている、という状況とのこと。まあそうです。カネは欲しい、5000兆円欲しい(ド正直)。カネさえあれば課金できるし本買える旅行行けるしサーティワンもミスドも食べられるからね!はあ~大量の金で回転寿司好きなだけ食べたい…


 まあ本当は好きな事しかできない気質なのにカネと底力でぎりぎりやっている状況で、苦しくないわけがなかったんですよね。それに今の職場ではもう私は駄目人間扱いで、褒められることなんてほとんどないので、一番大事なはずの月の獅子の欲求がそりゃあ満たされるわけない。よく働けてんな私。でも苦しいのが仕事なんでしょ、って思ってぎり頑張ってました。それはそうとしてよく生きてんな私。


 そんで彼女の話の中で一番衝撃的だったのが、私は「仕事=苦しいことがデフォルト」という偏見を持ってるせいで自分にとって苦しい環境の仕事にしか行けないんじゃないのか、ということでした。
 目から鱗どころじゃない、目から魚でもゴロっと飛びでたんじゃないかぐらいの、なにが起こったのか把握できないほどの衝撃でした。一瞬「何を言ってるんだ? 仕事って苦しいものでしょう?」とも思ってしまいましたがそれこそが偏見でした。

 この衝撃は大きく、数日間思い返しているうちに『キノの旅』という作品のあるエピソードを思い出しました。
「大人の国」という場所にて宿屋の少女が宿泊客の旅人に何の仕事をしているのかと聞くと、
「旅が仕事かな。旅は苦しいこともあるけど、楽しいことの方が多い」
と答える。それに対し少女は
「それじゃあ仕事じゃないよ、仕事って苦しいことでしょ? 苦しいことやるのが大人なんでしょ?」
と言う。ずっと好きなことをやり続けることはできない、いつか大人になれば『苦しい仕事』をしなければならない。仕事は生きていくうちで最も重要なことで、その苦しいことをやり続けることができるのが大人なのだという。加えてその国は一定年齢になると苦しいこともできるように脳の手術をするという制度がある。その国の少女にとってそれが常識であった。旅人に出会うまでそれ以外の選択肢があることを知りもしなかった。その後少女はなんだかんだで脳の手術を受けることなく国を出て行き旅人になる。
 私の中でも確かにそんな考えがありました。『仕事は苦しいのが当たり前』。でも本当はそうとは限らない。

 そうか、そうだった。私はこのキノの旅のエピソードで、大人の国が現実のどっかの誰かの国とよおーく似ているしそんな国の「それが当たり前だから」と思考停止した奴隷社畜のような大人になるなんて怖いな、と印象に残っていました。でも実際、現実じゃあ苦しいことも我慢をして仕事しないとカネは得られないし生きていけないんだろうし、好きな事だけやり続けるとか、フリーランスとかで自由に生きてやってられる人もほんの一部だけなんだろうと思い込んでいました。
 でもそうだ、本心ではやっぱりこういう仕事し続ける人生嫌だし、自由に楽しく生き続ける人に“なろう”と思わなければそもそもなれる可能性すら0になる。それに、自由に生きる人にもそれなりの苦労は必ずあるが、どうせ苦労するなら嫌な仕事でする苦労と、好きな仕事でする苦労とじゃ後者がいい。私も思考もろとも殺される前に、偏見で凝り固まった大人の国からモトラドで脱出しなければ!まあバイクの運転できないけどね!!

ついでにこの話が載ってる本も紹介しときます。まさか今になって前から好きだった話につながってくるとはね
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%81%AE%E6%97%85-Beautiful-World-Best-Selection/dp/4049133245


 話が少し脱線しましたが、ともかく私が仕事行きたくない、苦しいのは、当たり前ではない。もっとやりたいことをすれば、もっと合う環境に行きさえすれば伸びるしもう少しは生きやすくなるはず。その結論出ただけでもかなり救われましたね。

 大事な部分だけをピックアップして紹介しましたが、他にも諸々聞くことができました。
 人間生きているとどうしても無意識のうちに偏見を植え付けられていたり、それに全く気付かないこともあります。私は何事もなるべく偏見なく、あったとしてもまず自分の眼で見て、あるいは多角的にも見て、考えて判断するように心がけていました。どちらかというと気を付けている方なのかもしれません。そんな私でさえ根強い偏見があったのです。そのような偏見に気づくきっかけがあること、自分とは全く別の視点の意見が聞けることはとても貴重で大事な事です。noteを見る限り逸見さん自身も、自分の中に植え付けられた偏見に対して、自分で向き合って考えてきた人だというのがとても分かります。だからこそ、説得力のある話でした。逸見さんにもう一度ここから感謝を伝えます。ありがとうございました。

 私はというと、その鑑定の後、自分に本当に合う仕事への転職に向けてプログラミングのオンラインスクールを申し込みました。私が本当に興味があること、得意な事、好きな事、それを突き詰めて考えて、自分の好きな仕事をするために頑張ってみようと思います。

 これを読んでいる方に、初めから『仕事は苦しいモノ』という偏見で諦めている人がいたら、実はそうじゃないのかもしれない、と私と同じように気づいてもらえればいいな。

 以上、初めてのレポ執筆でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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