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コミュニティ大会を開催しよう

(※この投稿は無料で最後まで読むことができます)

この投稿は、私が現時点で半年ほど毎週火曜日に開催している「レジェンド・オブ・ルーンテラ」のオンラインコミュニティ大会「Weekly Trend Cup」を元にした、ゲームのコミュニティ大会の開催方法までをまとめたものとなります。
ここで言うコミュニティ大会とは、「特定のゲームタイトルに携わるプレイヤーが開催する参加費無料の大会」を指します。
ゲームタイトルによっては合致しない項目や内容も出てくるかと思いますが、あくまで一例ということでお読みいただければと思います。

ゲームタイトルの許諾を取ろう

コミュニティ大会を開催するにあたって、まず調べるべきは「そのゲームタイトルをコミュニティ大会で使用する許諾が得られるかどうか」です。
そもそもゲームタイトルによってはコミュニティ大会を禁止しているものや、開催のために特定の条件をクリアする必要があるものなど、コミュニティ大会の開催に至るためのプロセスは千差万別であり、無用のトラブルを避けるためにもそのゲームタイトルの窓口に必ず確認をしましょう。

「レジェンド・オブ・ルーンテラ」をはじめとするRiot Gamesのゲームタイトルは「イベントサポートプログラム」という窓口が開設されており、こちらで事前に申請を行ってサポートが下りれば、それがそのままそのゲームタイトルの使用許諾となります。
こちらのイベントサポートプログラムの注意点としては、申請は必ずイベント開催日の5営業日前までに行う必要があります。週休二日基準で考えてもイベント開催日の8日前までには申請を行ってください。

大会ルールを設定しよう

ゲームジャンルやゲームタイトルによってルールとして設定すべき項目は違いますが、共通する考え方として、そのゲームタイトルにおける初期のコミュニティ大会は極力シンプルな大会ルールにすべきと私は考えています。
この世界には様々な属性のプレイヤーがいます。例えば世界一を目指すレベルでやりこんでいるプレイヤーもいれば、そのゲームを始めたばかりのプレイヤーもいることでしょう。
コミュニティ大会はあくまでそのゲームタイトルの追加要素の一つでしかなく、そのゲームをプレイするために絶対に必要、というものではありません。
しかし、コミュニティ大会を開催する以上、沢山のプレイヤーにその追加要素へ触れてもらうために、可能な限り間口を広く敷居を低く設定する方が良いです。

また、ルールをシンプルにすることで、大会中のトラブルを減らすことができます。
人はルールとして書かれている内容から書かれていない内容を推察して、その独自の解釈の元に行動します。そしてそれらの行動を事前に100パーセント想定し尽くすことは根本的に不可能です。
想定外の行動に対処するためにも、自身である程度対応しやすいルール設定をすべきでしょう。

「Weekly Trend Cup」を立ち上げた際に、「レジェンド・オブ・ルーンテラ」ではコミュニティ大会は不定期開催のものはありましたが、毎週定期開催をしているものはありませんでした。そのため、まずは極力参加者の負担が少なく、多くの参加者が参加しやすい大会ルールとして、デッキ1つ固定の1本勝負、シングルエリミネーション(勝ち抜き戦)と設定し、今もこのルールで大会運営を行っています。その他のルールについても最低限必要、となったものから追加していき現行の状態となっていますので、コミュニティ大会開催の際には、まずは既存のコミュニティ大会のルールを流用してみても良いかもしれません。

参考:「Weekly Trend Cup」大会ルール

トーナメントプラットフォームを利用しよう

トーナメントプラットフォームはコミュニティ大会の開催をサポートしてくれるサイトです。
プレイヤーの参加受付管理、トーナメント進行、プレイヤーへのアナウンスや個別連絡など、一つのサイトで行えますので、円滑な大会運営を行うためにも使用することをお勧めします。

「レジェンド・オブ・ルーンテラ」では多くのコミュニティ大会で「Tonamel」というサイトが使われており、私が開催している「Weekly Trend Cup」でもこちらのサイトを使用しています。
「Tonamel」では前述の煩雑な作業を簡潔に行うことができ、また無料で利用できるのも魅力となっています。

コミュニティ大会を知ってもらおう

いくらコミュニティ大会を開催したとしても、コミュニティに周知されなければ参加者が集まらず、その結果、開催するモチベーションが失われてしまいますので、告知は必須と考えるべきでしょう。

「Weekly Trend Cup」の告知媒体はSNSで、普段から情報発信に使用している私の個人の「Twitter」アカウントと、「レジェンド・オブ・ルーンテラ」のゲームコミュニティが利用している、以下に示すオープンの「Discordサーバー」にて告知を行っています。

Weekly Trend Cup運営連絡用:https://discord.gg/tdCjMkbnXt
ルーンテラ交流窓:https://discord.gg/BRG3CKum6u
LORF:https://discord.gg/Ng9JwEFm4H

また、トーナメントプラットフォーム経由でも集客の可能性がありますので、告知面を考えてもトーナメントプラットフォームは利用した方が良いでしょう。

コミュニティ大会の生配信や録画を後の宣伝媒体として活用するのも手です。昨今の「Youtube」といった動画配信サイトの訴求力はとても大きく、またアーカイブからの集客も期待できます。
生配信や動画の質は最初は拘らず、徐々に良くしていくことを念頭に置きながら、様々な方向へ告知のアンテナを伸ばすことで、独自のスタイルの確立を模索していきましょう。

賞品・賞金について

賞品・賞金は参加者としてはあった方が参加意欲が掻き立てられるものですが、あなたが無理をして賞品・賞金を提供しても、その結果、コミュニティ大会の継続開催ができなくなっては本末転倒です。
また、そもそもゲームタイトルによっては賞品・賞金の提供が不可のものもありますので、許諾問い合わせ時に併せて確認しましょう。

「Weekly Trend Cup」では毎回申請を行っているイベントサポートプログラムで支給される公式賞品のみを提供としています。これは継続して毎週開催するという目標のために、賞品や賞金が極力自身の負担にならないように設定した経緯があるからです。

また、利用するトーナメントプラットフォームによっては賞品提供サポートをしてもらえる場合があります。例えば「Tonamel」では参加者64名以上で開催日の2週間前までに申請を行えば優勝者へ「ZONe」1ケースの提供サポートがあります。こういったものも大会の付加価値として利用すると良いでしょう。

参考:Tonamel「ZONe認定支援について

終わりに

今回はコミュニティ大会の開催までのプロセスについて駆け足でまとめましたが、コミュニティ大会では実際に開催してみて初めて分かる考え方や苦労があります。
途中でも書きましたが、コミュニティ大会はあくまでそのゲームにおける追加要素の一つでしかなく、極論、無くてもそのゲーム自体にはそこまで大きな影響はありません。
ただ、コミュニティ大会を開催してみた結果、私は「大会運営、楽しかったからまたやりたいな」という気持ちが芽生え、そしてそのコミュニティ大会を楽しんでくれたプレイヤーの声に支えられて、ほぼ休むことなく毎週開催するモチベーションを保ったまま今日まで来ています。
今回の投稿が、コミュニティ大会の開催に興味はあるけれどなかなか踏み出せなかった方々の、最初の一歩の後押しになれば幸いです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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