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嫉妬深い君が好き(1)

新学期が始まり、2年生になった最初の朝。
通い慣れた道を歩いていると、

いろは 〇〇〜。おはよう!

と後ろから明るい笑顔で挨拶してくる。

いろはは、高校1年生のときに一目惚れして1年くらい片思いを続けて、2年のときにやっと勇気を出して付き合えたのおれ自慢の彼女だ。

明るい性格で、笑顔が可愛く、誰に対しても優しくて、クラス全体から好かれている彼女は、本人は否定するが、間違いなく学年のマドンナの1人だろう。

◯◯ っっ//いろは、おはよう//今日は吹奏楽部の朝練なかったんだね。

いろは なんで照れてんの?笑もう付き合っていて1ヶ月立つんだから、ちょっと慣れようよ〜//

いろは 今日はね、吹奏楽部の先生が体調悪かったみたいで、練習がお休みになったの。

だから◯◯と学校行きたいなと思って、家の窓から見てたんだ♪

いろはの不意打ちの可愛い言葉にいつもやられてしまう。

ただ、こんないろはにも別の1面があって、、、

茉央 いろ〜は、◯◯、おはよう〜!

彼女の名前は五百城茉央。小学校の頃からの知り合いで、家族ぐるみで仲良くしている。

いろはとは、中学校のころ偶然、同じギター教室で知り合い仲良くなったらしい。

茉央 ◯◯ええな〜。朝からいろはとイチャイチャ出来て笑

◯◯ 茉央、からかうなよ。早く行かないと日直遅れるぞ。朝先生のところにプリント受け取りに行くって言ってたろ。

茉央 はいはい笑。じゃあ、いろはもまたあとでな〜

いろは うん♪またあとでね〜

茉央が先に行くと同時に、少しむすっとした不機嫌な顔をするいろは。

いろは なんか茉央といつもすごく仲良さそうだよね、、、茉央とは昔からの幼馴染だけどさ、私の方が◯◯のこと好きなんだからねっ!

◯◯ //

今日も彼女の可愛い嫉妬深さに敵わない◯◯なのでした。(続く、、かも)



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