農業系のデマを火消しする活動をやめます


■活動理由

私はこれまでTwitterやInstagramなどで食品や農業に係るデマの火消し活動をやってきました。それは農家に感謝されたいからではなく。純粋に日本の農業や安心・安全な食品を安定的に確保する上で必要な活動であり、役に立つ活動だと信じていたからです。

■現実の出来事
しかし実際には慣行栽培の農家には、その活動の必要性も重要性も理解されず、理解しようともされず、挙句は後足で砂をかけるような態度をとられました。

正直に言って、今まで自分が守ろうとしていた人たちから、そのような態度を取られたことが非常にショックでした。それも1人の農家だけではなく、多くの農家がそのような態度に共感を示していたことがショックでした。

自分の貴重な時間を使ってデマの火消しをやってきたことが、本当に馬鹿馬鹿しく思えた。

つい最近の出来事ですが旧Twitterで、規格外で廃棄される野菜🥦を見て「もったいない」と感じる消費者が多く存在すること、それを放置することの危険性。さらに、その消費者の素朴な感想に対する慣行農家たちの開き直った態度を放置することの危険性を指摘しました。

■慣行農家たちの当事者意識の無さ、未来で起こることへの想像力の無さ
私と慣行農家との旧ツイッターでのやり取りは、例えるならば以下のような内容です。

A「今の食事を続けると、あなた(Bさん)が生活習慣病になりますよ、これはあなた(Bさん)の問題ですよ」
B「私の食事が気に入らないならAさんが納得する食事を作ればいい! 私の人生には関係ない!知るかボケ!」
という内容でした。

「当事者はあなたである」という部分すら伝えられませんでした。私はこのやり取りに“いいね”を付ける慣行農家が多数いたことに驚きました。私の文才の無さから上手く伝わらず、ブロックされてしまいました。伝えるって難しいですね。

消費者の素直な感想をコアな少数派と切り捨てる農家。そのような農家たちが開き直った態度で消費者と接することで、農業や農産物に対する疑心暗鬼が生まれ、その疑心暗鬼が次世代の農家を苦しめることになることを、想像しようとすらしない。

■開き直った態度と消費者の感情を無視することの危険性
繰り返しになりますが、私はすでに旧ツイッターで以下のことを何度も伝えています。

  • 素人の感情や素朴な感想をプロが無視することの危険性

  • 感情を無視された素人はプロを信頼しなくなる

  • 信頼のない関係は疑心暗鬼の原因になる

  • 疑心暗鬼はデマの温床になる

  • デマが蔓延ることで困るのは主流派の慣行農家

  • 農薬・化学肥料の過剰な規制で困るのは主流派の慣行農家であり私ではない

■医療デマと同じことが農業の世界でも起こる
反ワクチンのような荒唐無稽とも思えるデマですら社会に根付いて、人命を奪うレベルで社会を混乱させていますよね。これと同じことが農業の世界でも起こると私は確信しています。

その理由は『その業界における一般的なプロ達の態度と、それに対する素人側の心理的な反応』という意味で、医療業界と農業業界では共通の力が作用しているからです。

医療の世界で起きたことを農業に置き換えると、次のようになります。

  • 農薬や化学肥料に対する根拠のない批判の広がり(≒ワクチンデマの広がり)

  • 農薬や化学肥料に対するデマが社会へ定着(≒ワクチンデマの定着)

  • 農薬や化学肥料に対する過剰な規制と、それに伴う生産力の低下(≒子宮頸がんワクチンの推奨停止と子宮頸がんで失われる命の増加)

  • 農薬・化学肥料・種苗メーカーへの誹謗中傷やテロ攻撃(≒反ワク勢力による接種会場への突撃)

  • 農薬・化学肥料・F1品種や放射線育種された種苗を使用する農家への誹謗中傷やテロ攻撃(≒医療者への誹謗中傷や脅迫)

■結論
今まで食農系のデマが蔓延るのは日本の農業のために良くないと思い、農薬デマ・種苗法デマ・食品添加物デマなどを批判してきたけれど、それもホントにもうどうでもいいと思うようになった。

私は彼ら慣行農家の保護者ではないし、彼らの人間性や知性や倫理観を信用できません。私は農業系デマの火消し活動を止めます。

彼らの仕事を守るための活動をしたところで、彼らからバカにされることを学んだからです。

私は何度も繰り返し

  • 消費者の感情を無視するのは良くない

  • 疑心暗鬼の原因を慣行農家が自ら作るべきではない

  • 当事者は慣行農家であり、農薬や化学肥料の禁止などで困るのは慣行農家である

と何度も伝えた。
私は最低限の責任は果たした。もう十分だよね。これ以上、私が倫理観のない農家のために配慮する必要はないよね。あんな人間のために、本当にもうどうだっていい。アイツらがどうなろうと私には関係ない。これからは好きにやらせてもらうわ。


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