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アラサーから目指す映像クリエイター

さて、早速俺が映像クリエイターを志すことになった経緯を書いていきたいんだけど、その前に読者の皆さんから「いったい誰なんだよお前は」って声が聞こえてきそうなので、軽く自己紹介させてほしい。

俺は都内に住むまだギリ29歳の独身サラリーマンだ。

とはいえ、あと一日もすれば三十路を迎えてしまうわけなんだけど、これを書き始めた今はまだギリ二十代。とういうことで四捨五入はしない方向でいきたい。

俺の二十代の約三分の二はコーヒー業界でバリスタをしていて、今現在、残りの三分の一はエンジニアとして働いてる(副業でバリスタも継続)

人生において、何かを成し遂げたり、勉強や運動が得意だったわけでもなく、劣等生って言葉がピッタリの男。

さて、そんな俺がこの年になって映像クリエイターを目指すことになった話をしていきたい。ここからが本番。

ぜひ、ついてきてほしい。

きっかけは別れ

おい、なんだよ。しょっぱなお涙頂戴のおセンチ展開かよ、とは言わないでほしい。とりあえず読んでくれ。

何を隠そう、29歳にして結婚も考えていた2年付き合った彼女と別れたんだ。

なんでそれが映像制作を始めるきっかけになったのかっていうと、彼女がいなくなった時間をなにかで埋めないと悲しみと孤独で人間の形を保てなくなりそうだったからだ。

ネガティブなエネルギーは何かに変換したほうがいい。

そんなこんなでもともと持っていたSONYのα7IIIで自分がコーヒーを淹れるシーンを撮影して編集してみた。

もともと、映像編集の副業をやろうとか思っていた時期もあり、編集ソフトを触ることにそこまで抵抗はなかったのは大きい。

ただ、このときはlog撮影も知らないような状態だったから、今見ればヒドいもんだけど、これをインスタに上げてみたら、友人からそれなりに高評だった。

たしかに、映像撮影初心者にしては寄りと引きの画を視聴者があきないように繋げられていた部分だけは自分でも評価したい。本当にそこだけ。

別に特別、すごい映像ってわけでもないんだけど、これがきっかけで映像の仕事の1つ目を受注することができた。

正月に初仕事

人生、どんなことがきっかけで何が起こるかわからない。

ありがたいことに、コーヒーの動画を見てくれた大学時代の友人が、知り合いの美容師の人のインスタアカウントを伸ばしたいからプロモーション映像の作成を手伝ってほしいという依頼を頂いて、はじめて映像制作の仕事を受注させていただいた。

もちろん、俺が映像制作者として駆け出しだということも踏まえて依頼してきてくれたので、報酬はお小遣い程度だと思ってほしいんだけど、仕事は仕事。

この最初の一歩が報酬とは比べ物にならないくらいデカいということ言うまでもない。

映像業界の最前線で働いてる人が見れば、つっこみどころが多いのかもしれないけど、できることは全力でしてみた。

友人にチャンスを与えてもらったことには感謝しかない。


人から人へ

正月の仕事がきっかけで、同じ美容室のオーナーさんからYoutube用に施術風景の動画の撮影・編集の依頼をいただいた。

お前どんだけ美容室の仕事するねんって話ではあるけど、とりあえず撮影と編集の技術を身につけたかったので、仕事があるだけ嬉しい。

今回の動画は11分。

インタビュー撮影から、施術風景の撮影・編集まで一人でおこなった。

これは結構大きめの仕事で、映像制作者としては割とスキルが要求された。

自分的にはこの撮影は過去の撮影の反省点を活かせたり、新たな反省ポイントを見直せたり、本当にいい撮影だったと思っている。

ただ、この少し大きめの仕事も正月の仕事がきっかけだったり、まずは小さなことを踏み出したことがきっかけだった。

多分、こういうフリーの活動は人との縁が大切だったりすると思う。

今回の仕事がなにかに繋がると信じている。


今は機材貧乏

仕事の依頼は本当に少しずつ増えてきたけど、映像を作るうえでもっともネックになるのが、機材に金が掛かり過ぎる問題。

カメラ本体・カメラレンズ(標準・広角・ズームそれぞれ最低1本ずつ)・マイク・動画編集ソフト(月額)・ハイスペックPC・三脚・ジンバル etc….

多分、初期投資で100万近くするのは言うまでもない。

ちなみに俺の本業の手取りは残業なしで18万5千円。

三脚やジンバルはメルカリで揃えて、レンズなどはボーナスなどをうまく活用して購入、ときには無金利ローンで購入するなどでなんとか一式揃えたけど、俺の経済状況は火の車。マジできつい。

それでも撮りたい画があったりすることもあるから、そのレンズが必要な意味をしっかりと見出して購入の望む。

でも俺は「初期投資だから仕方ない」などという綺麗な言葉で片づけるつもりはない。

これが初期投資といえるのは「結果」が出てからの話でペイできるかできないか、それだけだ。

くれぐれも機材マニアにならないように肝に銘じて、これからも精進したい。

映像クリエイターとかいうのは正直歯がゆい

クリエイターって言葉はめちゃくちゃかっこいい。

女の子にお仕事何してるんですか?って聞かれて。

映像クリエイターってドヤ顔言いたい。

職業、映像クリエイターと職業メジャーリーガーの響きはカッコ良すぎる。

冗談はさておき、俺ごときが4つほど作品を作った程度で映像クリエイターと名乗るのはおこがましい。

俺なんてまだ「映像クリ」くらいだ。

誰かが俺を映像クリエイターと紹介してくれたとき、はじめて俺は映像クリエイターになれるのかもしれない。


今年中に映像制作で月収10万円を目指す


上にも書いた通り、マジで収入がきつい。

べつに金持ちになりたいってわけではないけど初期費用をペイすることは大切だし、もう少し軽いPCがほしかったりする。

それに30代の平均年収を大きく下回っているのも事実だし、そのあたりはせめて平均にしたいという欲望of欲望。

ただ、なにかをするにあたって目標は大切なわけで10万円っていうのはなかなかハードル的には今の自分にはちょうどいいんじゃないか、と思っている。

俺ならできる。

そう自分に言い聞かせるためにこの章を書いているところはある。


30歳は悪魔と契約も辞さない構え

有名なロックスターは27歳で死ぬというのが定説だけど、彼らは悪魔と契約したとも言われている。

彼らはその寿命と引き換えに富と名声を得たとかなんとか。

まあ、俺はのらりくらり30歳まで生きてしまったのだけど、20代でなにか結果を残せたかというと残せたのは後悔だけ。

だから、30代は一つでいい。

自分にとって「これを残せた」そう言えるようにしたい。

そのためには悪魔との契約も辞さない構え。それだけ気合入っている。

でも俺はまだ死にたくない。

ワンピースの結末だって知りたいし、カウンターの寿司屋とかも行ってみたい。

まだ、俺の永遠のアイドルPerfumeののっちにも会ってないし、吉岡里穂似の彼女もつくってない。

悪魔に命までは差し出せない。

代わりにバリスタという人生で最も時間かけたキャリアはそろそろ捨ててもいいかなとは思っている。

30歳でなにかを始めるの遅すぎることはないって言いたいし、言われたい。

でも俺はやっぱり遅いと思っている。

今の俺が「遅い」って思うなら結果を残せばきっと誰かに「遅くない」って言えるんだと思う。

とりあえず今は進むしかない。


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