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たまには誰かと/こっちが美術館初め〜美術館さんぽ〜

2022年初の美術鑑賞は三菱一号館美術館。

都会のエアポケット的な。

いつもはひとりで出かけることがほとんど。
珍しくお誘いを受けて、ご一緒に。


イスラエル博物館所蔵「印象派・光の系譜」

日本とイスラエルの外交関係樹立70周年を記念した展覧会だとか。
日本初公開の作品も多く、楽しみにしていた。

入口で待ちあわせ。
チケット購入後は一時解散した。
こんなご時世、鑑賞中の会話は控えておきたい。
作品を静かに観たい人が大半だと思うし。
お互い自由に鑑賞して、のちほど合流することにした。

ブリックスクエアの中庭から見上げた空

1階のエレベーターで3階に上がる。
そこからスタート。
順に下がり鑑賞するかたち。

各階に小さな部屋がいくつも並び、回廊のように巡っていく。
部屋ごとの展示数は少ないけど、余白のぶん落ち着いて観ることができた。
暖炉の上に小さな額が飾ってあったりするから見落とさないように。

《ジヴェルニーの娘たち、陽光を浴びて》

こちらはモネの作品。
3階の第2章エリアは撮影可能な作品もあり、心惹かれたものをスマホで撮影した。
撮ることに気を取られ、あるいは撮ったことに満足して、後で見返さないこともあるから不本意ではあるけれど。

一時は音声ガイドにハマっていた。
作品や画家の背景まで知ることができて楽しかったから。
でも最近は借りていない。
耳に集中すると目がおろそかになる気がしたから。
「ながら見」のような気になったのだ。

その場で作品と向かい合い、じっくり吸い込む。
そこで生まれた感情を大切にする。
それが今のスタイル。

《エラニーの日没》

こちらはピサロ。
展示作品のリーフレットを片手に館内を歩き、心に残ったものをチェックしておく。
夕暮れや日没…夜の手前を描いた作品に惹かれたみたいだ。

2階の特別展示はモネ。
「睡蓮:水の風景連作」
足を運び入れた部屋の3方向に作品が掲げられていた。

真っ先に飛び込んだのは東京富士美術館所蔵の《睡蓮》。
他の2作品と比べると淡い色彩の穏やかな印象。その色合いや光の加減が目を引いて、動けなくなった。

体が揺れるような。

近づいたり遠ざかったり立ち位置を変えてみたり。
あらゆる方向から眺めてみた。
ずっと見ていたかった。飽きない。

でもまだ展示は続くので足を進めることに。
第4章の「人物と静物」へ。

肖像画を眺めていたら同行の友達を発見した。顔だけで合図しつつ、私は再びモネの部屋に舞い戻ることに。

人波に逆らい、自動ドアを抜け、廊下を早足で移動。
気持ちがはやる。
もう一度、あの睡蓮が観たかった。


結局3回モネの部屋に戻ったのでした。


残念ながらポストカード化されておらず、ショップでは会場限定のリーフレットを購入。
取り出して眺める日々✨
東京富士美術館に行けば、また会えるのかな。
調べたら八王子駅からバスで結構遠い…。

寒い日はスパイスで温まる

友達と合流し、ブリックスクエア内でランチ。スープカレーをたべた。

パリパリの知床鶏と揚げ野菜。
美味しかったけど基本が辛めらしい…。

お互いに気に入った絵について話した。
ひとりではできないことだ。
誰かと共有する楽しみ。
それぞれの違う視点。

なんだか嬉しかった。

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