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もうひとつの



私には同時に二つの時間が必要だ

忙しなく過ぎる日々の中にも、

ただ、ゆっくり流れている時間があることを忘れたくない

それを忘れないためにも、

私は事あるごとに、自然に触れる旅に出る

感覚をむき出しにして、

自然の中で感じる全てを

頭に、心に焼き付ける

そんな考えについて星野道夫さんは、まさにこう記している

夏のツンドラの甘い匂い、白夜の淡い光、見過ごしそうな小さなワスレナグサのたたずまい...。ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて、五感の中にそんな風景を残してゆきたい。何も生み出すことのない、ただ流れていく時を大切にしたい。
慌ただしい、人間の日々の営みと並行して、もう一つの時間流れていることを、いつも心のどこかで感じていたい。
星野道夫「旅をする木」

私が言いたいことを、こんなにも丸みのある言葉たちで表現されている

素敵すぎる

だだゆっくり流れている時間は、

忙しなく過ぎる日々で得ることができる、知識、お金、名誉など目に見えるものは得ることができないかもしれない

しかし、周りに左右されることのない小さな喜び、勇気、嬉しさ、幸せの感情を強くさせる気がする

内に秘めるエネルギーを知らない間に満タンにしてくれる気がする

そして、優しい心を持てる気がする

ただゆっくり流れている時間をいつも心の中で感じながら生きているから、

忙しない日常でエネルギーを使いながらも笑顔で居られる



こうして今日もゆっくりと、

"もうひとつ"を感じながら...

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