気まぐれ日記2022.3.27
【エクスパンス】
最近のマイブームは『プロト分子』。
マイブームと言っても最近よく頭の片隅に残っている言葉で意味などない。きっとすぐに忘れるだろう。
調べても出てこないので『プロト分子』とはドラマの中にだけ出てくる造語と思われる。
今回は、2年前Amazonプライムのおすすめに出てきたアメリカのSFドラマ、プロト分子が出てくる『エクスパンス』について語ってみようと思う。
語ると言っても、やっと全作の視聴が終了しただけだ。6シーズン、全62話。
プロト分子も脳内にこびりつく量だ。
2021年12月に最終シーズンがスタートしたのだが、ずっと後回しになっていた。
記憶力のいい私のことだから最初(2年前)のシーズンはもちろん、前作のストーリーさえほとんど覚えていなかったが、なんとなくでも雰囲気で楽しめた。
通常運転。問題ない。
アメリカの映画制作会社によって作られケーブルテレビ(Syfyチャンネル)で配信されていたが、視聴率が悪かったのかシーズン3で打ち切られることが決まってしまった。
私が見る限りとても魅力的な作品だと思うのだが、確かに映像がとてもリアルで制作費用もかかっているだろうことは容易に想像できる。
争いがメインで内容が少し暗いせいか万人受けする作品ではなかったのかもしれない。
だが、ファンは黙っていなかった。一部の熱狂的ファンは続編を希望し署名活動を行い様々なアピール活動をした。
そして原作小説の大ファンであるジェフ・ベゾスがAmazonで制作を引継ぐことを決意し立ち上がった。
そうしてシーズン4~6が新たに加わり無事に完結を迎えることができた。
現在、シーズン1~6のすべてAmazonプライムで視聴することができる。暴力シーンがかなり含まれているので好みはあると思うが、このリアルな世界観はSFファンにはたまらない。
無重力など宇宙生活についての知識も無駄に学べる。
私は宇宙関連が好きなのでSFはもちろん大好きなのだが、私自身は宇宙へ行こうとは思わない。
SFの見過ぎで逆に怖い。今のところ映像で満足。
VRもそうだが、ドラマも現実(実写)と区別がつかないくらい映像技術が進んでいる。
以前VRゲームについて書いたことがあるが、スターウォーズでは360度見渡す限り宇宙空間の中で、ライトセイバーをブンブン…見える景色だけではなく音や振動が加わることでゲームの世界にどっぷりだ。
私はすぐに酔うのでしっかり地に足が着いたゲームしかできないが、今回のドラマのように映像だけなら何の問題もない。映像のクオリティが高くリアリティがあるので観ているだけで、その世界に浸かることができる。
読書でも頭の中でどっぷりその世界に浸かれるが、映像はそれとはまた違った良さもある。
勝手にあらすじタイム
壮大な世界観とは別に、様々な人種による人間模様が細かに描かれているのも印象的だ。
地球人や火星人というだけでなく、争うことしか考えていない人、暴力は好まない人、当たり前だが同じ星、同じ仲間の中でもみんな考え方が違う。
アメリカのドラマだが、実際に演じているキャストに様々な人種の人達がいることも、作品の壮大さに繋がっているのだろう。
ドラマの中で火星は、最新兵器や戦闘機、ステルス機能など他にはない高い技術を持っている。火星人は誇りが高く自分達が一番だと思っている。
地球はそこまで発展していないが、豊かな自然のおかげで安定して食糧が確保できている。相変わらず欲深いというか保身的というか、火星人と同じくプライドが高い人ばかり。
小惑星帯には様々な星があるが、食糧を確保できそうな星はケレスだけで、そこもまだ実験段階というべきだろう。小惑星帯のベルターと呼ばれる人達は常に貧しく、人から騙し取ったり船を襲ったりと荒くれ者が多い。
最終的に悪役となっているのは、小惑星帯を仕切っているマルコだが、そもそも権力を握ろうと思ったのは彼が悪だからではないと思う。
地球や火星から奴隷のように扱われ、見下されてきた格差社会が彼を作ってしまったのだと思う。
彼の恨みは相当なものだった。
だからと言って暴力をふるっていいという訳ではない。怒りや欲を捨てるのはとても難しいことだが、絶対に他の方法はあるはず。
ドラマでも戦い以外の解決策はないかと考え行動する人達が描かれているが、やはり最後は『愛』なのだ。
憎しみからは何も生まれない。
ちなみに私が好きなのは、小惑星帯ベルターの女性船長ドラマー。最初は悪役で好きになれなかったが、徐々に改心していく姿を見て応援したくなった。
彼女は本当の愛に目覚めたのだ。
愛といっても恋愛ではない。憎むべき地球人である主人公に、どの命も尊いということを学んだのだろう。ベルターの大事なルールを破ってまで、信念を曲げずに行動した。
登場人物は過去を後悔している人達がほとんどだが、徐々に『やり直すことができるかもしれない』という考えに代わり自分のことも赦していく。
『悪者』とされる人達は生まれた時から悪かったのではなく、たまたまその環境に居てしまっただけなのだ。そしてどんな悪者でも、きっかけさえあれば変わることができる。
「ドラマだから」とか「綺麗事だ」と思うかもしれないが、私は本当にそう信じている。
暴力は憎しみしか生まない。
別の星(国)だから、一般市民だから、女だからと線引きをせず、どんな相手でもまずは認めて受け入れることが大切。
小惑星帯のベルターは生きるために戦ってきた。
非道な行為を繰り返してきた裏側には、そのような背景があることも忘れてはいけない。
大切なのは『赦すこと』『譲ること』。
欲張ってはいけない。
それを理解し行動に移した主人公のホールデンが、最終的にカギとなっていくのだ。
言うだけなら簡単だと自分でも思っているが、窮地に立たされた人達の人間ドラマを見ていると、そうでなくてはならないと思ってしまう。
原作小説は2022年1月現在9巻まで発行されている。
今回シーズン6(6巻)で完結ということで三つ巴の騒動は一応収束したが、謎は多く残されている。
いや、広げるだけ広げたままなので間違いなく物語は続く。結局、プロト分子とはなんなのか、その後どうなってしまうのか何も解決していない。
小説の7巻は28年経過したところから始まるらしい。
「シーズン6で終了」と発表されているので可能性は低いが、続編やスピンオフ作品を期待せずにはいられない。
すべて見終わって、続きがない事に少し寂しい気分だったが、新たなニュースも飛び込んできた。
Amazonが2005年発売のアクションアドベンチャーゲーム『God of War』(ゴッド・オブ・ウォー)シリーズを原作とする実写版TVシリーズ制作の交渉を開始したと今月報道があったのだ。
私はあまりそのようなゲームをしないので知らないが、エクスパンスのクリエイター達も参加するとの事なので、映像化されたらぜひ観たいと思っている。
プレーステーション(ソニー)のゲームなので、制作にはソニー・ピクチャーズも加わるとのこと。
まだ「交渉を開始」というだけだが、報道されるくらいだからほぼ間違いないのだろう。完成は何年後になるかわからないので、忘れて待つことにする。
『ゴッド・オブ・ウォー』
要するに、ギリシャ神話をベースにした世界で、戦の神アレスの力を借り残虐非道の限りを尽くした「クレイトス」というスパルタの戦士が、アレスの策略により自身の妻と子を自らの手で殺してしまう。
その復讐に燃え神々や怪物達を倒していく、というストーリー。
悲しすぎる。でも見たい。
まさに神ゲー。
↓暴力シーンあり 閲覧注意
↓フルバージョン
〈おまけ〉
シビアな洋画だったりダークファンタジーや異世界アニメなどよく観るのだが、昨日のAmazonおすすめは衝撃的だった。
娘が「これ懐かしい!昔となりの家でみんなで観た!」と反応したのでとりあえず観てみたが、シュールさが半端なかった。反則だ。
時は2011年、娘は小学校2年か3年だったはず。
さすがにインパクトが強かったのだろう。
この動画は一部を拝借したものだが、本作はこんな話が一時間にまとまっている。
シュールすぎて最後までは観れなかった。
なぜAmazonの『おすすめ』に出てきた。
他のアニメを試しに観てみたが、今度は娘が「アレに似てる!」と反応した。
異世界もののゾンビの中にイシシとノシシに似たキャラクターが居たらしい。私は見逃したが、かいけつゾロリのイシシ.ノシシがスラッと出てくるあたり、娘の記憶力は半端ないことがわかった。
そこで成長が止まっているだけかもしれないが。
まだまだ観たいドラマや映画もある。
そして時間もある。
花粉を言い訳に引きこもってるせいで、動画鑑賞か読書くらいしかやることがないのだ。
もちろん運動はVRエクササイズ。