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気まぐれ日記2020.10.31

【都々古について】(追跡編)
~コピペ祭り~

朝からどうしても気になって、少し「つつこ」について調べることにした。
Wikipediaの神社説明に、3つの説が書いてあった。

①籾を入れる藁苞(わらつと)の美称「ツツコ」説
②筒(太鼓状)のものを指す説
③諏訪地方の千鹿頭神に由来する説

「つつこわけ」の由来については、籾を入れる藁苞(わらつと)の美称「ツツコ」によるという説、「筒」すなわち太鼓状のものを指すという説、長野県諏訪地方の千鹿頭神に由来するという説などがある。同様に「都都古和気」を冠する神社として『延喜式』神名帳では陸奥国白河郡に「石都都古和気神社」(現在の石川郡石川町の石都々古和気神社)が記載されている。


前回の都々古神社シリーズで⑦とした玉川の神社は「筒子別明神」が由来で、ここでの「筒子」は竹のことのようだ。

藤原鎌足が常陸国司に任じられ、この地に赴いた際に建立しました。
白河風土記によると、藤原鎌足が訪れた際に「我は霊神なり」と草の中の竹筒から飛び出し叫んだ子どもがいました。藤原鎌足が神の名を尋ねると、「高彦なり」と答え、そこで「これこそ高彦根なるべし」と社殿を建て、竹の筒子をわけて出てきたことから「筒子別明神」と称して、祀ったと言われています。


Wikipediaに書いてあった③の説、諏訪地方の千鹿頭神を調べてみた。

【千鹿頭神(ちかとのかみ、ちかとうのかみ)】

諏訪地方の民間伝承(諏訪信仰)においては洩矢神の御子神、孫神、あるいはその異名とされる。建御名方神の御子神の内県神と同視されることもある。明治初期に成立した『神長守矢氏系譜』によれば、守宅神(洩矢神の息子)の子であり、祭政を受け継ぐ守矢氏の3代目に数えられる。名前は守宅神が鹿狩りをした時に1,000頭の鹿を捕獲したことから由来するといわれている。
ミシャグジ信仰の分布を研究した今井野菊によると、千鹿頭社は長野県(13社)のほかに山梨県(8社)、埼玉県(12社)、群馬県(20社)、栃木県(12社)、茨城県(7社)といった関東から東北の福島県(15社)にまである。「千鹿頭」のほかに、「千賀多」「千方」「千勝」「近津」「近戸」「近外」「血方」「血形」「智方」「智勝」「智賀都」「地勝」「親都」など多数の表記があり、発音も「ちかた」「ちかつ」「ちかと(う)」などが見られる。山岳地帯(八ヶ岳、榛名山、赤城山、男体山、八溝山)沿いに移動したように見えることが特徴であり、狩猟に長けた山人集団(いわゆる洩矢族の末裔)の東進によって広まったという説がある。狩猟の神として祀られていたということから、ミシャグジ信仰や天白信仰と密接に関連していると思われる。今井の調査から、山梨・埼玉・群馬においてはミシャグジ社が千鹿頭社と重なっていることが分かる。

「近津」?どこかで聞いた。
(馬場)都々古別神社のWikipediaだ!

馬場社を上宮(上社)、八槻社を中宮(中社)、そして近津神社(茨城県久慈郡大子町下野宮)を下宮(下社)として「近津三社」をなしたといわれる。
中世から近世には、馬場社は「馬場明神」「近津明神」、八槻社は「八槻明神」「近津明神(千勝明神)」などと称された

やはり、諏訪地方の千鹿頭神と関係が深いのだろう。

他にも親切に考察してくれた方のサイトを見つけた。

千鹿頭の訓について、嘉禎年中(1235~)の奥書を持つ『根元記』には、「有賀郷にチカト、上原郷にチカト、埴原田にチカト」とあるが、現在はチカトウと発音されている。また上原の千鹿頭神社の古記録には、「古代神楽歌」として、「千鹿頭の北の林の鈴虫は鈴虫は八千代の声で常にタイセヌ 千鹿頭の明神ウレシトヲホスラントヲスランユキタタイマノ花ノキヨメヨ」とある。
『谷川健一著作集Ⅰ』「不死と再生の象徴(蛇)」に、「洩矢神の三代目の神を祀る千鹿頭神社が信州、関東、福島などに広く分布している。この千鹿頭神社をたんねんに調べた今井野菊氏によると、千鹿頭が訛って都々古別(つつこわけ)となっている神社がかなりまじっており、その祭神はアジスキタカヒコネとなっている場合が少なくない。アジスキタカヒコネが蛇体の神であり、「ツツ」(筒)ということばが、古語で蛇を意味する以上、守矢という諏訪の専従勢力の奉斎する神はおそらく蛇神であったろうと私は想像する。縄文中期の蛇の装飾土器を思い出すものにとっては、こうした類推はきわめて自然な道すじと考えられる」とある。


鹿に蛇…なんだか最近よく見るな…

「ちかと」が「つつこ」に訛る?あるかもしれないし、私的には太鼓状の「筒」や、蛇状の「筒」のほうがすんなり納得できる。

そもそも「都々古」と漢字をあてたのには意味があるのか。私の頭ではこれ以上考えるとショートしそうなので、今日はこの辺にしておこう。


<おまけ>
「つつこ」で検索した結果、「つつこ引き祭り」を見つけた。福島県伊達市のお祭りで、私もなんとなく聞いたことがある。「つつこひき」は全国で行なわれているのではないかと思う。
この「つつこ」も関係あるのだろうか。

つつこ引き祭りの『つつこ』とは、直径約1.5メートル・長さ約1.8メートル・重さ約800キログラムの大俵のことで、祭日の前日に一日がかりで作られ、太縄5本で3ヶ所が固く結ばれています



ということで、どうしても気になって仕事の休憩中に(←ここ大事です)調べて記録してみた。
今回は駆け足になってしまったが、機会があればまた調べてみたいと思う。

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