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天使の聴き方『あいうえお』

東京コミュ塾のKuroです。

東京コミュ塾のプライベートレッスンで次のことを相談しました。
「自分本位だね」と言われてしまう

JIN先生から次のことを教えて頂きました。
 ・視点・視野・視座
 ・傾聴力
 ・天使の聴き方『あいうえお』

■視点・視野・視座

視点…どの観点で見るか
視野…どの範囲で見るか
視座…どの立場でみるか

自分本位だねと上司や同僚から言われた経験はありますか?私はあります。

自分本位とは、自分基準で物事を考えているということです。
自分の立場でしか物事を見ることができないし、客観的な視点や複数の視点から物事を捉えることができない。または、捉えようとしない。

つまり、自分本位だと視野が狭く、視座が低いということです。

例)属人化している業務改善の話し合い
属人化の改善を話し合う時にそれぞれの立場で考えていることが違うときがあります。

・Aさん(作業者)
  作業手順を文書に纏めてもらえれば作業できるな。
  マニュアルを作ろう。
・Bさん(作業責任者)
  属人化するのは作業工程が複雑だからだな。
  まずは作業工程をシンプルにしよう。
・Cさん(マネージャ)
  属人化によって工数(費用)が通常の倍かかるときがあるなぁ。
  会社の利益にならないな。
  工数(費用)を下げるにはどうすればいいのか・・・。
 
Aさん
 自分の目の前のことだけを考えています。
 または、自分のことしか考えられないです。
Bさん
 作業全体を考えています。Aさんよりは視野が広く視座も高いです。
Cさん
 会社の利益を考えています。
 AさんやBさんよりも視野が広く、視座も高いです。
 結果、多くの選択肢を考えられます。
 また、周囲(会社)からのサポートを受けられる可能性も高いです。

<Aさんが自分本位だったらどうなるのか?>

Aさんは、BさんやCさんの考えを聞こうとはしません。
自分本位だと自分の立場でしか物事を見れないので、他者の意見を排除する傾向があります。マニュアルを作成しようの一点張りです。

<自分本位の先には何があるのか?>

・自身の視野が狭いことに気が付けません。
  ⇒視野を広げるチャンスを逃します。
・自身の視座が低いことに気が付けません。
  ⇒視座を高めるチャンスを逃します。

つまり、自分本位だと自身の成長が止まります。

<他者の意見を聞き、理解するにはどうすればよいのか?>
 傾聴力を高めましょう。

■傾聴力


傾聴力とは、コミュニケーションを通じて、相手の感情や背景を聴き取る力のことです。傾聴力を提唱したロジャーズは3つの原則があると言っています。

1.共感的理解…相手の立場に立つ
自分とは異なる考えであったとしても、相手の考えを受け入れ、理解しようとしましょう。

2.無条件の肯定…相手を否定しない
相手を否定せずに、相手がどうしてそのような意見になったのかを肯定的に聴きましょう。

3.自己一致…相手の考えや気持ちを理解する
理解したふりをしてはいけません。相手に対して真摯な気持ちで向き合いましょう。

<結局どうすればいいの?どう行動すればいいの?>
天使の聴き方『あいうえお』を意識して、相手とコミュニケーションしてください。傾聴力がUPします。

■天使の聴き方『あいうえお』


あ:アイコンタクトをとる
い:意見をしない
う:頷く
え:エモーショナルに聴く
お:オウム返しする

※詳細は■プレゼンテーションを参照してください

■プライベートレッスンで得たこと


・自分本位だと視野は狭く、視座は低いこと
・自分本位は自身の成長を止めること
・視野を広げることや視座を高めるには傾聴が必要

■プレゼンテーション

<ホワイトボード>
・傾聴の心得
 ロジャーズの3原則
  共感的理解…相手の立場に立つ
  無条件の肯定…否定しない
  自己一致…相手の考え、気持ちを理解する
 
 天使の聴き方あいうえお
  あ:アイコンタクトをとる
  い:意見をしない
  う:頷く
  え:エモーショナルに聴く
  お:オウム返しする

<プレゼンテーション>
本日ご紹介したいテーマはこちらです。
傾聴の心得をお伝えしたいと思います。

世の中には沢山の傾聴の心得に関するセミナーや本がありますよね。
それは何故かと言いますと。傾聴、人の話を聴くというのは難しいからなんです。

まず、ロジャーズの3原則をお伝えします。ロジャーズさんは傾聴を研究して、人の話を聞くということは3つの原則によって成り立っていることを示した人です。
逆に今から言う3つのことがない場合は、傾聴には当たらないと言っています。
1つ目は共感的理解。
話している相手の立場に立って、共感を示しながら聴きましょう。
シンプルなことなんですが、意外と難しいんです。

相手に体を向けて頷いていても、他ごとを考えていたり、相手の気持ちは全く分かりません。ということであれば傾聴しているとは言えません。

2つ目は無条件の肯定。
人の話を聴くときは自分の考えが入ってしまいますよね。
「いやそうは言うけど違うと思いますよ。」と思いながら聴くとこの時点で傾聴ではないんです。その人の意見が正しいか正しくないかは別の話です。
「そうだね。そうだね。」と無条件に肯定してあげないといけないんです。否定しては駄目です。

3つ目は自己一致。
話している相手の考えや感情を100%理解する。ということです。100%理解して初めて傾聴できたというんです。本当に難しですよね。

この3つがあって傾聴というんです。では、どうすればいいのかということでお伝えしたいのが天使の聴き方あいうえおです。
天使の聴き方あいうえおを意識することで、傾聴することができます。

1つめ、アイコンタクトをとる。
目は口ほどにものをいうというんですけれども、実は口以上と僕は思っています。嘘ついているな。別のこと考えているな。人の目を見れば分かりますよね。
だからこそ、相手の目を見て、何を考えているのかなぁと思いを張り巡らせながら人の話を聴かなくてはいけないんです。

アイコンタクトは共感的理解、無条件の肯定、自己一致に通じます。

2つ目、意見してはいけません。
人が話をしているときは「でも、それは違うんじゃないの。」と意見しては駄目なんです。これが無条件の肯定です。

3つめは頷く。
頷くというのはあなたの言っている意味が分かりますよ。と相手に示す動作です。共感的理解や無条件の肯定を相手に示すことができます。

4つめはエモーショナルに聞く
エモーショナルに聞くとは感情豊かに聞くことです。
話している人が悲しそうな話をしているのであれば、こちらも悲しそうに聴いてあげる。怒っているのであれば、それは腹が立ちますよねと聴いてあげなければいけません。
まさに話している人の感情が自分に乗り移ったように聞くことです。
これこそが自己一致です。

5つめはオウム返しをする。
オウム返しはあなたの言葉をきちんと理解しましたよ。ということを示す動作の1つです。「そうですか。」と返すのではなく。「なになにということですね。」というふうにその人の言葉を自分が理解して、オウム返ししてあげる。

このように
天使の聴き方あいうえおを意識することで、傾聴することができます。

是非、天使の聴き方あいうえおを意識してみてください。

それでは、ご清聴ありがとうございました。