性自認・性同一性のケース別検討例(LGBT法案)

ざざっと上げてみたけれど、こういう場合の明確な答えを、我々世俗の民に理解する義務を課そうとしている政治家サイドは持っているのだろうか?
とかく理念の美しさで突っ切られがちな人権関係の法律ですが、作られてしまえば俗世間に影響を及ぼします。無用な衝突を回避するため何らかの法律(改正含む)やガイドラインの整備が必要か、あくまで国は法律を作るだけであとは各自治体や民間施設の個別対応に任せて何ら問題がないか、頭の体操がてら検討が必要なのだとおもいます。

  1. 性自認・性同一性につき、今後行われる主な司法判断(考慮すべき条件)
    ・経産省トイレ裁判で、最高裁が全ての女性トイレを使わせないことは合理的と判断/不当と判断
    ・性別適合手術要件違憲審判が合憲の場合/違憲・違憲状態の場合

  2. ケース別検討
    例えば以下のようなケースにつき、身体男性であることを理由とした女性スペース・女性としての取扱いからの排除は「合理的判断(不当でない差別)」にあたるのか。前項の最高裁判断が法的性別の取扱い緩和を求めた場合でも、その判断は不変か。


【条件】
・日本国籍
・性同一性障害診断書なしMTF(女性自認)
・未手術又は手術意向なし
・戸籍は男性

【想定事例】
・トイレ風呂更衣室
・女子の受験枠への応募
・女子学生寮の入寮(国立・トイレ風呂共同)
・修学旅行の寝室(男女分け)
・女子クラブや部活への参加
・女子刑務所への収容
・女性政治家としての立候補届出


【条件】
・日本国籍
・性同一性障害診断書ありMTF(女性自認)
・未手術又は手術意向なし
・戸籍は男性

【想定事例】
・トイレ風呂更衣室
・女子の受験枠への応募
・女子学生寮の入寮(国立・トイレ風呂共同)
・修学旅行の寝室(男女分け)
・女子クラブや部活への参加
・女子刑務所への収容
・女性政治家としての立候補届出


【条件】
・外国籍
・法的性別変更は届出のみで可能な国出身(スペイン等)
・出生時男性
・パスポート性別は女性(MTF)

【想定事例】
・トイレ風呂更衣室
・女子の受験枠への応募
・女子学生寮の入寮(国立・トイレ風呂共同)
・修学旅行の寝室(男女分け)
・クラブや部活への参加
・在留カード(Fになってるはず)
・帰化する場合の性別



参考
Twitterでは大不評のヘフェリンサンドラさんの記事。悪意なくこんな感じの外国人が「なぜ女性扱いしてくれないのですか?差別では?」といってこられた場合、どのように対応するか。しかも、LGBT理解増進法や、さらに発展して差別禁止法ができた状態で。


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