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【J2第1節 vs甲府 雑感】伸びしろ多し

大宮 0-0 甲府 (0-0/0-0) 得点者:なし

ワクワクする週末が遂にやって来ましたね。天気も良く、正に絶好のサッカー日和兼花粉日和でした。

スカッド

さて、今節のスタメンです。

63分に酒井、78分に嶋田、88分富山を以下のように投入しました。

改善されたディフェンスライン

PSMの時はボランチ脇を相手に使われてそこを起点にされていました。ですから、今日の試合ではディフェンス時にはシャドーが1列下がり、5-4のブロックを敷いていました。5-4のブロックを敷いていた上に1対1でも殆ど負ける事はなかったので、甲府に数的優位を作られるという事はあまり無かった様に見えました。
特に山越がドゥドゥに仕事をさせなかったというのが大きかったです。どんなに綺麗にブロックを敷いても個人で突破されてしまっては失点を喫しますし、ドゥドゥにはそれをする力があります。畑尾ではなく山越を起用した事による良い効果だと思います。

戦術フアンマ

5-4のブロックを敷いた時に前線に残るのは必然的にフアンマ1人になるのですが、フアンマは割と無理なボールでも収めてくれるので前半までは何とか形にはなります。しかし甲府だってバカじゃないですから、当然改善してきます。そんな訳で後半は殆どいい形でフアンマにボールは収まりません。「戦術フアンマ」には限界があるわけです。

ビルドアップからの攻撃

大宮はビルドアップからの攻撃を始める時にまずは石川が1列下がり、河面と山越がサイドバックの様なポジションをとることで、4-1といった形でビルドアップをします。この時両ウイングはサイドの高い位置をとります。そしてシャドーとトップの選手達は中央の高い位置にいるという訳です。
この時何が起こるかというと、中盤に圧倒的に人数が足りなくなります。こちらは中盤に大山しかいないのにも関わらず、甲府はボランチの小椋、佐藤、守備時には1列下がっていた横谷の3選手で大山のパスコースを潰す事が出来ます。そうなってしまうと、大宮の至宝・大山をもってしても質の高い縦パスを通すのはほぼ不可能です。
そんな訳で必然的に裏へのロングフィードや「戦術フアンマ」が増えてしまう訳です。それらをすること自体を否定する訳ではありませんが、ちょっと回数が多すぎます。あくまでもそれらは飛び道具であって、言わば回数制限のあるものなのです。

ビルドアップを改善するために動いた大前

なかなかいい形でボールが来ないので大前がシャドーとボランチの間に顔をだすようになり始めます。それは非常に良いポジショニングで、実際そこを起点に攻撃をするシーンも見受けられました。
ですが、それは本来大前がやることではなく、茨田がやるべき事なのです。大前を起点に形を作ろうとするという事は同時にボックスの中に大前がいなくなるという事を指します。大前がボックスの中でプレーした方が相手の嫌がる事であるということは明らかです。

色んな所に顔を出す大前、故に距離感が悪くなる

前述したシャドーとボランチの間以外にも大前は色んな所に顔を出します。中村の近く、ボランチの脇、フアンマの近く等々です。ここで問題なのは、

Ⅰ.大前のプレーしたい場所と他の選手のプレーしたい場所が被ってしまう事

Ⅱ.本来の大前の位置(シャドーの位置)に人がいなくなってしまう事

の2点です。そしてこの問題を解決するには、

①ウイングの選手が中央でプレーするイメージを持つ事

②大前でない方の選手をFWが本職の選手にする事

③3-5-2にするor茨田が1列下がる事で大前が前線の中央以外に居れる場所を無くす事

の3つが考えられます。①と②の案はある程度大前にポジショニングの自由を与えるものです。逆に③の案は大前をボックスでプレーさせる事を重視しています。何にせよJ2屈指の得点力を持つ大前がのびのびとプレー出来ることが1番ですが。

総評

守備に関しては特にないです。ただ、ポジトラをもう少し早くして欲しいかなと思います。攻撃に関しては大前とフアンマが孤立しないよう、今日の試合で言うと、茨田・大山・石川の3選手が如何に気の利いたプレーが出来るかに掛かっていると思います。

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