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【追悼記事】愛・ラブ・ネバー

自分がデュエマに復帰した理由のカードでした。
そんなカードの名前が「ナウ・オア・ネバー」というのは、なんというか面白い話。

ナウオアネバー・・・『やるなら今しかない!』という意味

かつて5cコンが大好きだった自分。デュエマをまたやり直すなら、今しかない!


【思い出話】まさかアドバンス専の自分がオリジナルフォーマットに手を出すとは思いませんでした

自分は去年23年のゴールデンウィークに、4年ぶりにデュエマに復帰しました。
きっかけは、友人の居眠りさんが、「ハイランダー杯」という店舗大会を主催していたところから。

カード資産は超天篇第一弾の時点で完全に止まっていましたが、「カードはすべて一枚だけ採用できる」というルールであれば、自分の持っているカードでデッキの大半を構成できそうだし、新しいカードの購入も少量(※)でよく、かなりハードルが低いと感じていました。

(※)こんなにわかりやすいフラグ

というか、デュエマは引退していましたが、もちろん新カードの情報は追っていましたし、DMvaultでちょくちょく大会に出たりしてました(それは引退と言えるのか)

ぶっちゃけ、そいつらを使ってみたかった。

知人がやってるハイランダー杯なんてこれから二度と開催されないと思うじゃないですか・・・。デュエマ、またやりたい気持ちがあったし、ここだけはと思い重いっきり突っ走ってハイランダー構築、組んじゃいましたよ。

最初、34枚くらいは昔自分が使っていたデッキのカード同士のコンセプトのコンボを織り交ぜていく方針で組んでいましたが、新カードが使いたいという気持ちで、20:20くらいになりました。シングル買いを20枚もさせられちゃった、はは

大金はたいて最近のカードを4枚揃えなくて良いという魅力がハイランダーにはありますね(恐ろしい)


▲まだネバーは無い

結局この後、magiでザーディクリカを3枚、ドルファディロムを3枚、ドラゴンズサインを4枚、ブレインスラッシュを3枚、お清めシャラップを3枚買いました。


正直、5cネバーを弱く見ていました

vault大会がアドバンスなのでね。
vault出身の自分はアドバンス民なわけです。5cモルトで。

自分のルーツは5cなので、オリジナルの5cにも興味はあるんですが・・・
「ドラサイでもネバーでも、出して強いのはザーディクリカだけでは・・・。」とか
「ザーディクリカを出してロストソウルをする。ここまでしないと強くないと思う。」とか
「ハンデス一辺倒なデッキにしか見えん・・・。」とか
「全ハンデスしてようやくゲームをさせて貰えて・・・。」とか

そんなことを考えていました。打ち明けていうとね。

そんなこと考えてるもんだから、自分はオリジナルフォーマットにはいかなかったし、アドバンスだけでデュエマをしてました。

「よっしゃ・・・5cモルト、だいぶ仕上がってきたし、GPで戦いたい!」

そう息込んだ先、DMGP2023-2ndの開催が発表。


フォーマットは、「オリジナル」のみ。


https://dm.takaratomy.co.jp/coverage/dmgp2023-2nd_decklist/

・・・ともあれ、デュエマの大会には出たい!
真面目にオリジナルフォーマットの5c作ってやるぜ、と、ここでやる気スイッチを入れられました。


グランプリがオリジナルのみになったということで、DMvault大会の方にも要望を出していました。
これまでvault大会のレギュレーションはアドバンスもしくは2ブロック(※)だったのですが、グランプリの需要があると思い、アドバンス/オリジナルの開催にしてほしいと管理人さんに要望を送りました。

嬉しいことに、9月頃にはオリジナルでの開催が開始。gokurakuさんには本当に感謝しています。

この辺で、だいぶ5cネバーへの認識が変わりました。

あろうさんが5cコントロールでオリジナルのvault大会を連日優勝していました。
プレイスタイルが、構築が凄い。ドルファディロムの制圧性能が凄すぎる、面白いくらいにこの人は勝ってました。

すげえ!すげえ!と思いあろうさんの対戦ログを漁るのに必死な日々。
好きなデッキが勝ち続けるって、大好きなんですよ

僕は僕の5cも好きですが、他人の5cのファンでもあって、応援したくなります。そういうことか

【ナウオアネバーって何ぞ】5cが戦えていた理由がナウオアネバー


ダークマスターズが4ターン目に


▲初代レッドゾーンと同期。当時はミルザム天門に立ち向かうために使っていたなぁ。ガンヴィートブラスターとダクマのどちらを使うかでずっと悩んでました。

ダークマスターズは偉大。
4ターン目にピーピングハンデスを行えた試合の勝率はかなり高かったです。
「4ターン目の時点のハンデス」というのが、オリジナルレギュレーションというフォーマット全体で見て、5cコンの人権であったと言って、差し支えありません。

5cコンだからこそ、ダークマスターズをデッキのメインウェポン-メインテーマに設定することができたのでしょう。

よくされるじゃないですか、3ターンキル。現代デュエマで。
確かに3枚ピーピングハンデスは強力だけど、それが4ターン目機動であっても、3ターン目にキルされるじゃないですか。

だから、5cコンでネバーダクマが使われたんですね。
シールドトリガーで、相手の動きを止められるから4ターン目を得られる。あるいは、シールドトリガーのみでダークマスターズを使えるから、

5cコンの防御があるからこそ、4ターン目のダークマスターズをメインに据えられました。
ネバーダクマの二人の弱点をデッキの特性で一部打ち消している、ここですよ!
↑ここすき
↑ここすき
↑ここすき
↑ここすき


ようやく登場


ナウオアネバーから出すダークマスターズが一番強くて、一番魅力を引き出しているのは間違いありませんが、ダークマスターズはもとより通常プレイにも向いているカードでした。

5cにおいて、ダークマスターズは打点として重宝します。
相手の行動を崩壊させるに足りうるピーピングハンデス。
そうしてターンを獲得しながら、、5cの場にはWブレイカーのダークマスターズが建ちました。
このダクマの打点を後々一斉攻撃の際に使うのです。

5cで攻撃するクリーチャーは、龍風混成と聖魔連結王の二種だけではありません。
この両者による盾削りに、更に攻撃可能なダークマスターズを加えて、しっかりとプレイヤー攻撃まで詰め切ります。

コントロールをしながら打点を用意できるかという違いが、ロストソウルとダークマスターズ間における一番重要な違いです。

ハンデスという尺度で見ればロストソウルに軍配が上がるでしょうが、5cネバーというデッキは打点を欲しています。
だから、ダークマスターズを採用します。

ナウオアネバーによる使用の使い道が合算されたことで、ダークマスターズは永らく、覚醒していました。

ブレスラの闇条件として用意されてる印象の方が強いかもね


正直、熊田すずダクマの方を使わなかったのは後悔してる

光マナのいらないドラゴンズサイン。デドダムと同じ青マナなのが偉すぎる。

アドバンスは龍風混成ともう一人、最終龍覇グレンモルトがいました。
寧ろ、最終龍覇を出すドラゴンズサインに、龍風混成がついてきたデッキかもですね。


ザーディクリカは光マナだけで出せる

ドラゴンズサインというカードは、最終龍覇×龍風混成という絶大なる攻撃力を持ってはいるが、如何せん、唱えにくいです!!!

唱えにくくても、成立した時のリターンがクソデカ過ぎるからドラサイを使うんですけどね。

デドダムを初動として考えるじゃないですか。
マナに、「黒」、「青」、「緑」。デドダムで山札の上から3枚捲って、そういつものやつね。
4ターン目にマナを置いて、光文明のドラゴンズサインを唱えられる????


いつもの

デドダムを使うまでは「3文明」デッキですが・・・ドラサイが入ると「4文明」デッキ。


絶望


4ターン目のマナに水闇自然光を要求さすなーー!!!

偶然、聖魔連結王ドルファディロムや、龍風混成と言った、光含む3色フィニッシャーが複数出たから奇跡的に成立したデドダム×ドラサイの基盤ですねえ

・・・。

ナウオアネバーを唱える時に必要なマナは、水文明ですね。
よかった・・・。
デドダムを使う為に置いた水マナでナウオアネバーを唱えられます。3文明さえあればおk。

更に、ナウオアネバーはデドダムの召喚マナにもできます。

この一文を言い換えるとすれば、デッキが初動をデドダムに頼んでいる為、デドダムのマナにできるということは、ナウオアネバーはデッキに受け入れやすいカードと言えますね。

デドダムの最強の相棒ですよ、ナウオアネバーは。
最終龍覇グレンモルトをそもそも使えない悲しすぎるオリジナルフォーマット。

まぁまぁ、良いんです。
ネバーは、龍風混成と最終龍覇だけのカードではなく、最終龍覇の代わりのカードを出すために使えました。

特に、ダークマスターズが強い。
ダクマがザーディクリカよりも重要なカードになる試合、かなりありましたことでしょう。
出力で見れば1ドロー1除去より、ピーピング3ハンデスの方を使いたいですが・・・
愚かなるクリヴァラは、単色のダークマスターズをマナに埋めて、ザーディクリカを踏み倒しておりました。マナに置くべきはザーディクリカだったのです。

5cネバー・・・二つ名は5cザーディより5cダクマの方が似合います。

そして、ナウオアネバーを唱えた時。墓地には、なぜか(ネバーの上面のクリーチャーの)ホーリーエンドがいることに・・・。

とうとうクリーチャー面も使われはじめた

ツインパクト故に元から使われていましたけどね。
ですが、ホーリーエンドにはより頼るようになりました。



5cにおいて、ホーリーエンドは打点として重宝しております。
ホーリーエンドの全体タップ効果で、相手クリーチャーをタップ&デストロイすると言う訳。
こうして盤面処理をしながら、5cの場にはWブレイカーのホーリーエンドが建ちました。
このホーリーエンドを後々一斉攻撃の際に使うのです。
ナウオアネバーもそうですが、ホーリーエンドもコントロールデッキにおいて強い攻撃のできるカードでした。

勿論、受けでも使いました。
本当に、全体タップ効果が欲しかった。
黒単アビスや黒緑アビスは、とにかく過剰に多面展開をしてきます。一気に2プレイヤー分のHPを削り切るくらい大量の打点形成をしてきます。
そんな相手に、1体分だけを止める火噴くナウやGストライクでは太刀打ちできなかったわけですが、全体に対してのタップならターンを止めてくれますね。
本来、リアニメイトによる受けをしたいなら墓地にクリーチャーを落とす必要がありますが、ナウオアネバーを5コストで唱えた際に墓地に装填できている事や、そもそもコストを支払わなくても盾からトリガーしたナウオアネバーでも墓地にホーリーエンドを装填できるわけですから、よくオリジナル:5cの相方として使われるブレインスラッシュの性能を保証してくれる存在だったんですよね、ナウオアネバー。


ネバーは本当強かったですねぇ・・・
最強の矛だった。
ネバーの強さはこれが50%です。

残るもう50%は何かというと、
ナウオアネバーは更に、最強の盾であるという事。


使うときも、他のカードとのシナジーを多数生み出しているカードでありましたが、
Sトリガーでいる時のナウオアネバーもまた同じです。

攻撃として使うのが得意なカードや、防御として使うのが得意なカード、それぞれで変わるところですが・・・
攻めで使うときのネバーと同様、守りにおいても、必要なクリーチャーを踏み倒す手段として活躍してくれます。

ネバーがトリガーすれば、ブレインスラッシュでホーリーエンドをリアニメイトして攻撃を止める。

ブレインスラッシュがトリガーすれば、ドローでザーディクリカを引き込み、ナウオアネバーでザーディクリカを場に出す。



他にも、彼らと防御においてシナジーを産むカードがありますね。火噴くナウも同様です。


ネバーが殿堂入りしたということは・・・「ドローだけのSTブレインスラッシュ」を活かせなくなった、という事です。

5cとブレインスラッシュを繋げていたナウオアネバーの喪失はとても大きいんだ。
ナウオアネバーを亡くして、結びつきは粉々に砕かれました。
未だ、何を入れても、この結びつきの強さには及びません。

殿堂入り・・・
次のデュエマには、5cネバーを割りきって来ていますが、5cネバーのすばらしさを忘れるには難しいです。
5マナで、今でもナウオアネバーを唱えたい。


簡単な無限ターン追加コンボ

さて、now or never(今しかない)って名前のカードで無限追加ターンを取るのはおかしい、というのはおいておき

「神の試練」と「ザーディクリカ」にこのカードを合わせることで、無限追加ターンを得るコンボがあります。

そらそう(プレ殿)よ
おまえもブルータス
メルト・ウォリアー限定大会で常連


ナウオアネバーの「手札に戻る」部分を悪用したコンボで、ネバーのこういう悪人面も僕は好きでした。

通常、ナウオアネバーで龍風混成ザーディクリカを場に出した際、手札回収をEXライフの置換によりなかったことにされ、場に残ります。
・・・ですが、「山札が無い」状態であれば、龍風混成ザーディクリカのEXライフは追加されません。
山札がない状態というのは基本あり得ませんが、「神の試練」のLO敗北無効時であればこの事象が発生します。

神の試練でLO敗北が無効になった状態で、
・マナに青含む5マナ
・手札にザーディクリカとナウオアネバー
・手札か墓地に神の試練

がある場合に、
5マナ「ナウオアネバーをプレイ」
ザーディクリカを出す(A)ザーディクリカを手札に戻す

ナウオアネバーの呪文の効果が終わり、墓地に行く。

ザーディクリカ(A)の効果で、墓地のナウオアネバーを唱える。

ザーディクリカを出す(B)ザーディクリカを手札に戻す

ザーディクリカで唱えたナウオアネバーの呪文の効果が終わり、山札の一番下に行く。

ザーディクリカ(B)の効果で、神の試練を唱える。
山札にあるナウオアネバーを手札に加え、ターンを追加、神の試練は効果を終え、山札の一番下に行く。

次のターンの初めに山札から神の試練を引いて、初期状態に戻っているので全く同じコンボが続けられます。

神の試練を攻略した時にのみ起こるこの面白コンボ。
試練の報酬は無限ターン追加・・・!

ザーディクリカの効果で山札にカードを置けるのと、ナウオアネバーの手札回収効果があるから成立したループです。

そして、この三枚はどれもが当コンボ以外の場所で強い役割があった。

極めて扱いの難しいカードではありましたが、ネバー殿堂前環境最後にいた、受けの強い”青黒コンプレックス”を攻略する手口として、よく使っていました。

まぁ・・・好ましくない体験っぽい。
強すぎるというよりは、精神的にショックの大きいコンボ。
今回、ネバーの殿堂と同時に神の試練もプレミアム殿堂となりました。


本当に今しかないのか?

殿堂カードになったとしても、ナウオアネバーはまたやりおると思いますよ。


なんてったって、強いですから、こいつはね。

殿堂という称号を得ることで聖なる名の伝説が今終わる


殿堂発表は16:25~頃から
チアリさんにカッコよく送り出していただけて嬉しい。

去年の9月に使い始めて、今年の2月の超cs群馬までナウオアネバー5cを使っていました。
この5か月間、本業の5cモルトの開拓・考察よりも、5cネバーに多くの時間を使っていました。

約半年・・・
短い期間ではあれど、ネバーの殿堂で、こんなにも自分の心が動かされてる。
ネバーで戦ってきたんだなぁ、俺は・・・
自分が選ぶのはナウオアネバーで、つまりナウオアネバーは自分の体でした。
ありがとう、今までのナウオアネバー。

ワンピース59巻より引用


殿堂入りという誓約は、ナウオアネバーをナウオアネバーで無くしてしまったかは、ここまでの記事でわかってもらえるかなと思います。

あの頃のナウオアネバーは亡くなりました。


新殿堂後、5cはどうする

ナウオアネバーが逝った週に、早速新しく組んだ5cコンでvault大会を優勝しました。
ただ、かなり挑戦的な構築になりました。
デッキの基本の解説とレシピの公開を致します。

ネバーが無くても、やっぱり5cで戦いたいです。
自分は5cコントロールを使いたいという気持ちがデュエルマスターズをしたいという気持ちに先行してますので、やっぱり5cコンなんだなあ。


クリヴァラ

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