ある日見知らぬ男性から一輪の花を受け取った話

こんばんは。クリスです。
今日も1日お疲れ様です。
これからお休みになられる方、良い夢が見られますように。 
これからお仕事される方、夜もまだ暑いのでお気をつけてください。


さて、本日は思い出話。
およそ10年ほど前のお話ですが、未だに忘れられない話です。


時は遡って2014年。
私はアルバイトで接客業をしていました。
アルバイトは、単独での作業もあればペアでの作業もあり、先輩や後輩は優しく、色んなお客様と出会いお話できました。
毎日楽しくて仕方ありませんでした。


そんなある日の仕事中。
「すみません」と声をかけられました。
「はい!」と顔を上げたら一輪の花を持った男性が。

(※その後はうろ覚えですが確かこんな会話をしたかと思います。)

「こちら、受け取ってもらえますか?」
「(…?)はい。」

そして私が花を受け取ると、サッと立ち去ってしまいました。



「?????」


頭の上に?が浮かんだだけでなく、顔も?になっていたと思います。
よくわからないまま花を手に持ち仕事を続け、休憩時間になったら急いで先輩に聞きに行きました。

「先輩…知らない方からお花をいただいたのですが…」

様々な情報に詳しい先輩は 
私が持った一輪の花を見て
ニコッと笑いました。


「ああ。それはね。
この展覧会だよ。」

リーミンウェイとその関係展


(…?展覧会?
展覧会は絵とかを鑑賞したりするものでは…?
何で花…?)

とよく理解できないまま、調べるうちに
リーミンウェイさんの芸術に惹き込まれていきました。

リーミンウェイさんの芸術は「リレーショナルアート」というもので、観客は「作品に関われる」とのこと。
そして私が受け取った一輪の花は「ひろがる花園」という展示のものであること。

…何それとっても面白そう!  
よし森美術館に行こう!


ということで
行ってきました。数日後に。


結果、人生の思い出が1ページ増えました。
大満足!ものすごく楽しかったです!
一つ一つの作品が、自分の想像を超えていて
どうしたらこんなことを思いつくのか
リーミンウェイさんの頭の中を覗いてみたいと思いました。 

様々な作品を観てワクワクしながら
最後に向かったのは
「ひろがる花園」の展示。

私は一輪の花を選び、手に取り、 
出口に向かって歩き出しました。 
これから帰り道偶然会う誰かに
渡すために。


この後の記憶はあまり残っていません。
私は誰に一輪の花を渡したのか。

一輪の花を持って、知らない人に渡すのは
とても勇気がいったと思います。


最後に、あの日勇気を出して私に花を渡してくださった男性の方へ。
本当にありがとうございます。
あなたのおかげで、私は素敵な芸術を
知ることができました。
どうかあなたの人生が
今も幸せでありますように。

今日はこれにておしまい。
クリスでした。
おやすみなさい。


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