2LDKのマンションで濃厚接触者として過ごす辛さ

2022年8月23日、同居の娘がコロナ陽性になった。
20日、21日と関東から福岡に旅行に出掛けた。帰宅後、調子が悪いことを訴えていたので夕飯は一緒に食べなかった。

案の定、発熱し陽性。

娘はとても申し訳なく思っていて、私と主人に絶対に感染させないように極力努力し、協力してくれた。2日は熱も高く、関節痛も酷いと訴えていたので、とても辛かったと思う。

発熱した日を0日と考えて2日目、3日目に陰性が確認できれば、濃厚接触者も通常の社会生活に戻れる。

3日目の夜中2時ごろ、寝ていた主人がひどい頭痛を訴え起きた。
「今まで経験したことのない頭痛」と言っていた。熱は37.3とそこまで高くないが、元々平熱が低い人なので辛そうだった。

朝になり、クリニックで陽性が判明した。

この日からが地獄の始まり。

娘の部屋は玄関に近く、お風呂トイレのそば。
主人と私の部屋は一番奥のベランダ側。リビングを通過しないとトイレにも行かれない。

トイレの近い主人はしょっちゅうトイレに行ったり洗面所でうがいをしたり、リビングを通過する。
しかも、なんか喋りながら、咳をする時もマスクもつけずに。

部屋から出るときは、マスクをつけて欲しいとお願いした。

しょっちゅう出てきてなんか一言二言喋りながら、そして咳払い。

クリニックから昼ごろ帰ってきて、夕方まで、シャーワーはするは、まあ良くウロウロしていた。

こちらからすると、娘みたいに気を遣って欲しかった。

暑いので冷房を入れたい。でも換気もしたい。感染したくないのでマスクを付けて暑い中、夕飯の支度。

3日間してきたように、娘と主人の部屋の前に食事を置いて、各部屋で食事を取ってもらった。使い捨ての紙皿、割り箸で食事をしてもらい、ゴミは各自でまとめてもらった。

3日間娘は何も言わずに従って協力してくれた。

が、主人は娘の様子を見てきたのに同じようにはことが運ばない。

私が夕食をしている時にマスクもしないで部屋
から出てきて咳をするのはやめて欲しい。

「このタイミングで何?」と、言ってしまった。イライラした。

様子を察した娘が、部屋を交換したらどうかと提案してくれた。娘はほとんど部屋から出ないし、トイレに行く回数もはるかに少ない。

陽性者2人で部屋を交換するとこになった。交換に至るまでも「だるいんだよ!」と主人はブチギレていた。だいぶ元気になった娘が全部やるから寝ていていいよ!となだめていた。ふたりがリビングに出てきてマスクなしで話し合い始めたので、私は慌てて外に散歩に避難した。
娘の話では、主人はとても元気だったらしい。お風呂に入ったら身体のだるさもやわらいだ!と、言っていたらしい。

リビングで寝るしかない私にとっては、この部屋の配置は、ありがたかったし、安心できた。

次の日、事件発生。

主人が使っている娘の部屋はお風呂のすぐに前にある。冷房を入れなくても大丈夫か?と言う微妙な気温。窓を開けて窓側から扇風機を回して廊下側に風を送っている。
その間でゴホゴホと咳をする。
この日は、私が主人の部屋を通る際ずっとパソコンをしていた。和室なので、畳に座っていた。横になっているのは一度、スマホをいじっていた。

マスクしてればそこまで買い物に行っても良いよね?というぐらい、元気そうだった。
もちろんやめてもらった。

私がお風呂を洗ったり洗面台を洗ったりしなければならず、私が洗面所にいるのに全く意に介せずドアを開けたまま咳をしていた。我が家のお風呂はドアがない。廊下が狭くてドアが邪魔なのでカーテンにしてしまったのだ。これがまた、不安材料。

私はもちろんマスクをして掃除をしているが、扇風機の位置を廊下側から窓側に向きを変えて欲しいとお願いした。

「消せばいいんだろー」

キレられた。
ドヤられた。

たまたま娘の発症の0日目に私は仕事で娘とほぼ関わらなかったが、主人も娘もテレワークで同じ家にいた。たまたま、私は感染しなかった。きっとそれが、嫌だったんだろうか?
私の事を「たまたま、仕事で家にいなかったから難を逃れただけだ!」と怒っていた。自分は貧乏くじを引いたとも言っていた。

「私が感染した方がいいのか?」「私にも感染して欲しいのか?」と尋ねた。

「感染しないでくださいと首から下げていればいいですか?」
「うるせ〜な〜。」だって。

「仕事で難を逃れて感染しなくて良かったね」という気持ちはないらしい。

その日の夕飯、「ワインを紙コップに一杯ください」と猫撫で声でお願いされた。

いつもなら、薬飲むんだから病気の時ぐらいアルコール控えたら???っていうところだけど、もう何にも言いたくない。
勝手にすればいい。

しばらく忘れていたけど、元々こういう人だった。若い頃を思い出した。

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