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アイルトン・セナ

2023.10.2 023

毎日note、今日は好きだった選手。

中学生の頃、F1を観ることにはまった。
多分、最初は友だちの家にあったPCエンジンのF1サーカスというゲームから始まったと思う。
友だちがやたら詳しくて、このコースにはこのセッティングがええで、ピットインは次の周回まで我慢やで、なんて言うのを「ほうほう」と言いながらその指示に従い、そのゲームをみんなではまっていた。
更には、ちょうど自転車にステッカーを貼ることがブームとなった。
ShellやAgip、elf等のステッカーを貼ったり、HONDA、FIAT、GOOD YEAR、Marlboro、CAMEL等のステッカーも流行った。
流行に疎い俺も、友人のステッカー選びに着いていき、カッコいいなあという理由でMarlboroのステッカーを買って貼っていた。

ある日曜日、めちゃくちゃ寝てしまい、夜中になっても眠れなくて深夜テレビでも観ようとテレビを点けるとF1グランプリの中継がやっていた。
カーナンバー27をつけた、白と濃いオレンジが主体のマシンがサーキットを爆走していた。
それまでゲームでしか知らなかったF1の世界。
ファステストラップが更新される度に叫ぶアナウンサーと解説。
何度も連呼されるその名前、アイルトン・セナを知った時だった。
表彰台でシャンパンシャワーをかけていた白人の小柄で神経質そうなその顔がカッコ良く見えた。

セナのファンになったので、当然プロストは嫌いだったw
マンセルとの競り合いは興奮した。
ベルガーやパトレーゼのいぶし銀の走りも好きだった。
アレジもカッコ良かった。
中嶋悟の最後に乗っていたティレルのカラーもカッコ良かったなあ。
鈴木亜久里だって応援していた。
ジョーダンから出てきたシューマッハも渋かった。
そんな話を友だち達とワイワイ言い合って、俺の自転車はマクラーレンのマシン同様のステッカーを貼っていた。
プロストファンの友だちはフェラーリ仕様だったし、ウィリアムズ仕様の友人もいた。

高校に入ると、F1熱は冷めてしまっていた。
いずれ後述するが、その頃はNBAにどハマりしていたのだった。
そんな矢先。
セナがサンマリノGPで不慮の死を遂げた。
たまたま友だちが泊まりに来ていて何気なくかけていたテレビを観ていた。
レスキュー隊が手間取っていて、ただ事ではない空気が漂った。
次の記憶では、アナウンサーとピットレポーターの河合ちゃんが泣きながらセナの死を伝えた。
茫然としてテレビを眺めていたことをうっすら覚えている。
ものすごく大げさな言い方をするが、俺の中の時代がひとつ終わった気がしてしまった。

マンセルとの死闘を繰り広げた、モナコGPは俺の中でセナのナンバーワンレースだったと思う。
ブロックする度に「おおおおおお!」と叫んでしまい、父親にうるさいと怒鳴られたっけ。
昨年、セナのドキュメンタリーを観た時、そのことをうっすら思い出した。
MP4/6のプラモも作ったなあ。
デカールって貼りづらいな!ってイライラしながら作ったっけ。
中嶋悟のティレル、2000ピースのジグソーパズルも作ったな。
自転車だけに飽き足らず、筆記用具を入れたカンペンにもステッカーを貼ってたっけ。

今ではすっかり観なくなってしまったけど、たまには最新のF1でも観てみようかな。