産後に母乳で胸が爆発しそうになった話
「今夜が痛みの山場だと思います。」
産後4日目、退院日の前日の昼間、助産師さんが私のおっぱいをチェックして言った一言がこれだった。
産後3日目までは胸が張る感じもなく、生まれたばかりの息子もうまく飲めなかったのでミルクをあげていたのだけど、4日目になると胸が熱く重くなってきた。
助産師さんに見てもらうと、乳腺が開通し始めて痛くなる人がいるらしい。私がまさにこれで、硬く張った胸を触りながら、助産師さんが今夜かなり痛くなると思うと私に言った。
みんな通る道なの?くらいにしか思っていなかった私。
が、その日の夜中、猛烈な胸の痛みでハッと目が覚めた。
(えっ・・・信じられないくらい痛い!!胸も体も熱い・・・何これ!?)
起き上がろうとすると、胸の重みと痛みで起き上がれない。今まで体験したことのない種類の痛みだった。
痛みで零れ落ちそうな涙を堪え、ナースコールを押したいのに、胸の重みと痛みでなんと腕まで上がらない。
歯を食いしばってなんとかナースコールを押す。すぐ助産師さんが来て私の胸をチェックして、「うわ・・・これは痛いねえ〜・・・。」と一言。
母乳が胸に溜まりすぎてもう私のおっぱいは張り裂けそうだった。まさに爆発寸前みたいな。
軽く触れられるだけでもビリビリと痛いのに、おっぱいマッサージしますと助産師さん。椅子に座ってひたすら牛になったように絞られる私のおっぱい・・・。
しかも絞っても絞っても出てくる母乳。助産師さんも私ももはや母乳まみれ。
「うわー真っ赤っかだねえ。何これー。本当真っ赤っか!」
そう言いながらひたすら母乳を絞りまくる助産師さん。
一方の私は痛みでもう子供ですかというくらい嗚咽しながら泣きじゃくっていた。いやマジで痛かったよあれ・・・。その後何度もおっぱいマッサージを受けることになるのだけど、後にも先にもあれ程痛かったおっぱいマッサージはなかった。
私が痛みのあまりボロボロと泣くので、助産師さんも困り顔で「可哀想でもうできないよ・・・」と。それでもかなり絞ってもらったのだけど。
こんなおっぱいの状態で明日退院なの!?と絶望していた私。
今思えば多分熱もあったと思う。。。
しかしこれは始まりに過ぎず、断乳するまで私は母乳過多と戦うことになるのであった。