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土に生きる喜びと、みき


2月、黍の穂が出てきました。
12月に播種した黍(きび)と粟(あわ)。
粟はまだ穂が出てきてないけど、黍は出てきてました。
早くも鳥に食べられているから、何か手を打たなきゃだね。

この島に生きて、「みき」に関わる以上は、
いつかは通るであろう、
通らねばならぬだろう、
やらねばならぬだろう、
と思いながら、
「雑穀は難儀ぃさあ~」とオバアらの言葉に恐れてしまったり、
また、ゴーヤーやインゲン豆の収穫時期とがっつりと重なってしまうことから、
なかなか踏みきることができなかったんだけど。


昨年12月、つまりは夫の入院中に、意を決し、
友達の助けを得ながら播種したのです。

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その昔は、島では、粟や黍、麦、豆などの栽培が盛んだった。
島の原風景だと思う、と言った島人もいた。
粟や黍は主食であり、
また、島の神事に欠かすことが出来ないものだった。


粟や黍で作ったジューシーのことや、
粟を噛んで口噛み酒をつくった話や、
豊年祭でお供えした話、
そんな話を聞くたびに、ぼんやりと描いていた光景。


ああ、いつか雑穀をやってみたいな~、と思っていた。


いつか、自分の作った穀類を醸して、みきを作りたいなあ、と思っていた。

そして、やっとやっとやっと踏み出した一歩。


土に生きることは、
島に生きる者の喜びだと思う。
この島の土を耕して、
その恵みを受けて、
生きること、
食べること、
子が育つこと、
お金を得ること、
こんなにありがたいことはないね。


ああ、ありがたい。
さあ、みきが仕込めるほど、収量があげられるかなあ。
みき、作れたら幸せすぎるね。

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