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朝顔につるべ取られてもらひ水


 表題の、加賀千代女の超有名なこの俳句。35歳で

「朝顔やつるべ取られてもらひ水」

に読み直されたそうですが、私が感じたのは、「や」で切ったら当たり前ですが、切れ字=「間」が開いて、弱くないでしょうか?。元の「に」で一気に読み上げたい気がします。これ、あくまで個人的意見です。でも、「に」だと散文的だという方も沢山おられるでしょうね。※「に」には賛否両論あるのは、プレバト夏井いつき先生が姦しい😊。(それにしても、かしましいって、凄い漢字ですな。😲)
 子規さんが、千代女の朝顔の俳句を「俗」だと酷評していますが、そんなに駄目なのかな?。俳句は俗も聖も受け入れる「容積の大きな、世界最短の詩型」だと思うのですが…。少なくとも、まぎれもない「朝顔の季語の代表句」でしょうし、俳句の敷居を下げる「役目」を担っているように思います。これなら詠めそう。と思って詠み始める方も多いのではないかな?何事も、人口増やさないと廃れますからね。プレバトも俳句人口を増やすには素晴らしい番組で、梅沢富美男さん、応援しています。
 横道に逸れますが、フランスの柔道人口は日本の4倍。メダルがフランスに行っても仕方ない面はあるような…。むしろそれほどフランスに愛されたJUDOを誇らしく思います。
 閑話休題、でも、実はなかなか、千代女の様に素直には詠めないんですけどね。俳句の敷居を下げる旗手、とも言える小林一茶も、手強い句風です。個人的には、画家でもあった蕪村が好きなんですが、芭蕉さんにも唸るような句がいくつかありますね。30句なら芭蕉、300句なら蕪村。なんて言う評を読んだこともありました。芭蕉さん、素晴らしい。でも個人的には、俳聖という称号には反対で、俳人を神様にしてはいけなくて、誰もが詠まれた句を「良い/悪い」と鑑賞出来れば良いと思います。

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 マンションの理事会に行って、アミダくじで理事長を当ててしまいました😅 (私がアミダくじを提案した張本人😱。) が、朝顔がご褒美でしょう。当たったのならば「役目」はしっかり、まっとうしようか…。
朝顔に逢ふべくして逢ふ日和   (寅遍)

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