海外免許切替への道 最終回

 長くなってしまいました。そしてお待たせしました。前回の続きです。

なんの?って言う人のためにリンク貼っておきますね。

 そしてついに私の番!事前に車種の説明をしてくれるのかと思いきや、いきなりの本番。どうやら私が乗るのはTOYOTAのプリウス。車はみんな同じであろうも、やっぱり知っておきたいですよね。少しギアとかサイドブレーキが慣れたところにないだけで、初心者の私は心臓バクバク。やるべき確認事項は済ませて、発進。初めてのハイブリッド車にエンジンかけてもうんともすんとも言わないので、さらに緊張。試験官に操作法を聞きまくる私。そしてプリウスはすごく控えめな音で『ぅぃ…』と進んで行きました。

 そんな私のような人に嬉しい練習走行!ができるらしいのですが、なんとその距離わずか10数メートル。ものの数秒。なんの練習にもなりません(涙)そんな練習走行も終わり、ここから本番。試験官は書類にペンを立て、彼も準備万端。あの威圧感ったら。

 コースをネットで熟知してイメトレもしておいたので、あとはAコースか、Bコースか。最初の左折か右折の指示でわかります。そして試験官が左と指示をしたので、「よし!Bコースだ。ここではある程度スピード出すところ。でもすぐに障害物があるから‥」私の頭の中。走ってみると、今までずっと路上しか走ってこなかったので、その時が初めての試験所でのドライブ。なんだか路上と違って変な標識いっぱいあるし、変な線も引いてあるし、やけに空いてるから、逆の車線行きそうだし、頭はくるくる。「5番を右折してください」と言われ、え?どれ?って感じでコース熟知していた私でも軽く混乱。何かあると隣で書類に書き書きしているしている試験官がいるので気分は最悪。

 そして5番を入った先にはなんと、あの、クランクが!はい、もちろん、初体験です。試験で初体験っていうのもすごいもんでしょ?でも仕方がなかったんです(涙)。NYは大都会とは言っても、日本みたいに狭い路地なんて走ることはないし、試験で大事なことは縦列駐車とBrokenUターンまたはKターンくらいかな。クランクなんて入ったこともないし、S字カーブなんてものもしたことない。教習所も行ってないから、練習だってできないし。動画で検索してイメトレはして、ここを入ったら、右に寄せて、、、ってそんな感じ。いつも軽自動車乗っているので、ボンネットの距離も掴めなかったし、もう大変。

 縁石に乗ったらおしまいと思ってばかりいたので、左ばかり気にして、だめだ、と切り返す。再挑戦してもう緊張しすぎて喉がカラカラ。(体も緊張で硬っていたのでしょう、翌日は全身筋肉痛になるほどでした)こんな性格だから、行ってしまえ!と進んだら、プラプラと数センチ前のポールがちょこっと揺れていました。「はい、接触です」と言われ、何やら隣で書き書き。次の角はちゃんと曲がれたのに「はい、ここを左に」と言われ、あれ?右じゃなかったの?と思ったのですが、失格でそのまま試験中断。もう終わりなんだ。がっくり。試験官に『今回は不合格です』カードを渡され、次の試験の予約へ。それは最短が1ヶ月後。ここからがまた長かった。。。もちろん皆さんのために端折って書きますが。

 試験所には車を自分で持ち込みで予約をすれば1時間練習もできるそうなのですが、試験所がオープンする時間にスタンバイして電話をかけるも、ずっと話中。計30回以上かけても繋がらず、やーっと繋がったと思ったら、もう予約は埋まってしまったと。これでは試験場で練習もできません。クランクとS字は一体どう攻略すればいいの〜!でもラッキーなことに近くに霊園があるので何度かお邪魔して練習させていただきました。ありがとうございますー。

 前回も書きましたが、受験の順番には秘密があって、早い順番の人は過去にも受験したことがある人。新入りが後ろの方ってことらしいです。中には一番目に受けて10分ほどして帰ってきて、何が悪かったんですか?!ってすごく感情的になっている、また落ちたらしいお兄さんも目にしました。何回か受けていると、「あ、このお兄さん前回もいたな」とか、「この人、新人さんか。かなり緊張してるな、わかる、わかる」とか、コースの途中でこっちに向かってくる車を見ると「あ〜、落ちちゃったんだな」とか色々わかるようになってきます。最初の頃は他の受験者と一緒におしゃべりをして緊張をほぐしていたんだけど、最後の方になるともうおしゃべりすらしません。ただ黙って順番を待つ。他の受講者が落ちようが、落ちまいが気にもしません。もうベテランの域。いいんだか、悪いんだか。

 でもやはり、数をこなすと違いますね。緊張はするけど、勝手がわかっているので少し余裕があります。もうここに戻ってきたくない!と心から思っていたので、その日は気迫が違いました。クランクは2回目の受講時にやっとできるようになり、その後、チャレンジ3回目では本番で初のS字カーブ。緊張してめちゃくちゃ遅く行ったら、それも減点。もっと自信を持って!と。コースを熟知しすぎて次は右折をわかっていたので、勝手にレーンチェンジをしたら「まだ何も言っていません!」と試験官に怒られる私。結果はまた『今回は不合格です』カード。流石にここで「うぎゃー!」と叫びたくなりました。

 チャレンジ4回目。車種が違って今回はMazda。軽く焦るけど、大丈夫、大丈夫と自分を騙しつつ、順番待ち。今回は順番が一番かと思いきや、後ろから3番目。どうやら最初の受講から半年たってまた、目の検査をやり直さないといけなくなって白紙のスタートになったようです。車を発進させる前に試験官の人が2回目の時にいた人だったので「以前はお世話になりました。あの時、丁寧に指導してくださったのでわかってきました」と伝えると、「あれ?阿部さん、何回目ですか?」と言われ、「4回目です」と伝えました。それが影響したのか、全行程ちゃんとこなせたからか、両方か、4回目にしてやっと免許ゲットできました。本当に長かった。外国免許の切り替えはこんなものらしい?って話も聞くけど、それにしても何回も落ちてると凹むよね。

 もう、そこからの事務的な手続きです。もう心も体も緊張でクタクタ。やっとの思いでたどり着いた末の写真撮影。写りは最悪。まるで亡霊。せっかくなのに、みんなにお披露目もできないわ。 

 これから初心者で海外免許切替する方、頑張ってくださいね。いつかは取れますよ。としか言えませんね。ははは。。。

 結果、最初から日本で免許取るよりも(アメリカでの費用を含む)経費は3分の1以下に抑えられたので、結果オーライかな。

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