2021年11月 北陸カニ旅1 金沢
冬になると美味しいカニを食べたくなる。福井へカニを食べに出かけたのは、3シーズン前のこと。ただし、3月初めだったのでズワイのメス、すなわち香箱ガニにはお目にかかれず。そこで金沢へ向かった。北陸新幹線、長野を過ぎたら突然、車窓が雪景色へと変わった。
金沢へ着くと、雪もなく、穏やかないいお天気。前日までは雨で寒かったと後で聞いた。11時過ぎ、早速、駅前ビルのチョー人気回転寿司屋、もりもり寿司へ向かった。開店間もなくだが、番号札をとると、64番。45組が待機中。日曜とあって混み具合もハンパない。
結局、入店できたのは1時間半後。さあ、食べるぞと、まずはカニ3点盛り。足、味噌、生。うーん、美味い。ビールも進む。
あれこれ美味しかったが、ガスエビが旨味が濃くて素晴らしい。ビールの後は日本酒がまた進む。
席のタッチパネル画面で注文すると、列車に乗ってやってくる。あれこれ楽しませてもらって、お会計も納得のリーズナブルさ。
早めにチェックイン出来る近江町市場近くのホテルへ向かう。タクシーの運転手さんによると、緊急事態宣言が解除されてから、観光客が戻り始めて、週末ともなれば大賑わいだそうな。今夜の宿は、ドーミーイングループのホテルで今春オープンしたばかり、御宿野乃。靴を脱いで上がる。館内は廊下も部屋も畳敷き。
荷物を置いて、国立日本工芸館へ。東京から金沢へ移転して1年、その記念企画展、「十二の鷹」と明治の工芸展を開催中。建物はかつての陸軍の施設だったそうだ。
本展の目玉、十二の鷹はなかなかの迫力。様々な姿態の鷹がずらり並べられていた。
工芸館を観終えて、すぐ近くの兼六園を散策。65歳以上は無料で入れるのだ。紅葉はほぼ終わっていたが、紅葉の葉っぱが敷き詰められた景色は、また風情がある。デジカメをホテルに置いてきたので、iPhoneでしか撮影できなかったのが少々残念。
そして、冬の兼六園といえば、雪吊り。すでに大半の枝には施されていたが、雪のない状態の時は少し緩みをもたせて張ってあるそうだ。
そのままお城へ。日が傾きかけてきて、鶴の丸休憩館で一服。目の前に五十間長屋。特等席ですねえ。
さらに三十間長屋を経て、極楽橋を渡り、玉泉院丸庭園を見下ろす。
右手の石積みは、色紙短冊積という独特の石垣らしい。
お城を出て、道路を渡ると、尾山神社。面白いオブジェを見つけた。
こちらの神社の入り口は、明治初めに作られたという和漢用の様式、神門。てっぺんの避雷針は日本最古だそうな。
武家屋敷の通りへさしかかる頃は、日も暮れかけてきた。3年前に来た時は、定観バスのガイドさんに案内されて、この一角にあのアパホテルの社長宅があることを教えてもらった。その折に買い物をした雑貨屋を探したが、あいにくお休みだった。
さて、今夜の晩ご飯は居酒屋にて。日曜は定休日という居酒屋が多いので、予約をしておいたが、正解、予約なしでは入れなかった。源左ェ門。
さあ、まずはともかく、香箱ガニ。時価、1900円也。高いけど、これ目当てで来たのだから、ひとり1パイずつで。嬉しいなあ。頬張ると思わず笑みがこぼれた。酒も進む。
あれこれ注文したが、白子焼きが良かった。アツアツの鉄板の上に昆布を敷いて、その上に焼き目の付いた白子。香りも味も上々。
カニをもっと食べようと、カニ味噌甲羅焼き、さらにはカニ甲羅揚げ。幸せなり。
本当は、おでん屋さんへハシゴして、カニ面も食べたかったのだが、近頃はたくさん食べられなくってきた。明日もあるし、無理はしないでおとなしく帰ることにした。香林坊界隈はクリスマスモード。
ホテルの大浴場は天然温泉。ゆっくり温まることもできた。翌朝は、いつもの習慣で早くから目覚めて、ベッドの中でラジオ深夜便からマイあさ!。大浴場も貸切だった。
こちらのホテルの朝ご飯のウリは、セルフ海鮮丼。自分で好きな具をすきなだけトッピングできる。もちろんカニもイクラもある。で、朝からこんな豪華な丼を。天ぷらは目の前で揚げたて。加賀レンコンが嬉しい。
チェックアウトして、駅へ向かう前に、近江町市場近くの東出珈琲で美味しいコーヒーを1杯。運良く、すんなりカウンターに座れたが、常連さんたちが席が空くのを大勢待っていた。
近江町市場の中を通り抜けると、あちこちの店でカニを売っていた。香箱ガニはだいたい1パイ1300円ほど。40年ほど前は、たしか500円もしなかったはず。お店で食べたら2000円近くするはずだわ。そして、タグ付きのズワイガニと言えば、1パイ2万円ほど、立派なのだと4万円以上。ビックリ。
さあ、今日は金沢駅から、まず七尾駅へ向かう。
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