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2021年4月 18きっぷ旅 三春の町中の桜たち

あと1回分残っていた18きっぷ。最後はちょうど桜が見頃の三春へ往復することにした。

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自宅最寄り駅を始発で出て、柏から常磐線を北上、利根川を渡る。

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水戸、いわきで乗り継ぎ、磐越東線へ。山へ分け入ると、いわきあたりでは葉桜だったのが、花盛りの桜が現れ始めた。夏井という駅近くでは、樹齢はまだ若そうだったが、川の両岸に延々と桜並木が続いていて圧巻の眺めだった。

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自宅を出てから約5時間、三春駅に到着。手前数駅あたりから枝垂れ桜がたくさん見えるようになっていた。もちろん駅の周囲にも桜の木が多い。三春と言えば、滝桜がチョー有名だが、今日は敢えて行かない。以前から、滝桜だけではなく、三春の町の中にもたくさん滝桜の子孫の桜が咲いていて見応えがあると聞いていた。滞在予定時間、3時間あまり、歩いて回るぞ。駅を出て、陸橋を渡ると、三春駅が見下ろせた。

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三春町のHPには町内の桜マップが掲載されていたので、事前に回るコースは予習済み。まずは龍穏院。石段脇の桜の古木が出迎えてくれる。ここは三春藩主菩提寺、本堂裏手の墓地には秋田氏尊霊塔があると記されていた。同じ名字、敬意を表してお詣りしようと探したが見つからず。

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すぐ先に高乾院。こちらは境内に枝垂れ桜。実は、写真以外にも周囲にたくさん枝垂れ桜が花を付けている。

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さて、町の中の枝垂れ桜の一番、福聚院へ向かうが、その手前の老人施設に和みの桜。

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通り沿いの民家は昔の武家屋敷だろうか、板塀越しに見事な枝垂れ桜。この正面突き当たりが、福聚院。

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福聚院のご住職は芥川賞作家、玄侑宗久氏。書かれているエッセイなどから、こぢんまりしたお寺だとばかり勝手に思い込んでいたが、とんでもない、大きくて立派なお寺だった。改修工事中で、ちょうど山門の工事をしていた。この看板の奥が福聚院桜。見事な枝振り。それにしても実に満開、いい日に来たもんだ。

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福聚院は裏手の墓地にも多くの桜が植えられていて、桜色に染まっていた。墓地の上の方に、田村公三代墓所があった。

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振り返ると、先ほどの立派な枝垂れ桜を見下ろすことができた。

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福聚院墓地の坂を登って回り込み、歴史民俗資料館に出ると、紅枝垂れ桜が艶っぽく咲いていた。

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役場前から滝桜方面への道路を歩く。名もない桜が咲いている。普通の町にあれば、○○桜と命名され、十分名所になるはず。

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やがて、孤高の桜、常楽院桜。お寺は今はないのかな。

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少し引き返し、真照寺へ向かう。公園になにげなく桜。こういうあたりが桜の町の底力か。

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真照寺、石段先の山門前に桜。振り返って見た。

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寺の奥に水芭蕉とリュウキンカが咲いていた。

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寺への入り口に老舗の和菓子屋があった。どら焼きなど買い求めた。

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来た道を引き返し、城址へと坂道を登る。浪岡邸跡に、お城坂枝垂れ桜。

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城址にもたくさんの桜。

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城址から下って、最後の桜を目指す。光岩寺の墓地に咲く枝垂れ桜。見出しの写真は下から見上げたカット。古いお墓の脇にでんと根を張っていた。この桜がなぜか一番心に染みた。

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さあ、駅へ戻ろう。ずいぶん歩いた。今日は有名な滝桜も満開でお天気もいいから、相当な人出であろう。実は町の中も、桜巡りをしながら歩いている人もけっこういた。もちろん平日故、高齢者ばかりだが。駅で自転車を借りるという選択肢もあったが、やはり歩いてよかった。それにしても、寺の多い町だと驚いた。駅へ戻ったのは歩き始めてから3時間後。

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駅構内に食堂があったので、名物三角揚げがのったそばを食べた。

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帰路は、本当は郡山へ出て、つい先日数年ぶりに全線開通した水郡線経由で水戸へ出たかったのだが、接続が悪く断念。同じルートを引き返す。駅内の食堂にはアルコールがなかったので、売店で買った地酒三春駒のワンカップを、高校生達が大勢下車して空いた列車の中で。

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いわきから勝田で乗り換え。ちょうど現役の特急と旧型特急車両が並んでいた。

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勝田駅からはグリーン車2階席で。夕陽が沈んでいく。

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そして、筑波山。今日も1日、充実していたなあ。

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