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2024年5月 琴平、高松

阿波池田からの鈍行には、大勢の学生さんが乗っていた。彼らは、県境を越す前、箸蔵駅でみな下車した。そして、またふたたびスイッチバック秘境駅、坪尻。

まず、坪尻駅ホームのある左側へまっすぐ進入。その後、下り特急、上り特急と、立て続けに、右側の線路上を疾走していった。
発車時刻になると、ワンマンカーのひとり運転士は忙しい。反対側の運転席へ向かって、バックする。停止後、また元の運転席に戻り、トンネルへと向かうのだ。
スイッチバック後、右手車窓には滝が見える。

香川県に入ってしばらくすると、車窓には麦畑の刈り入れの光景。

さすが、うどん県。麦畑は沿線にも非常に多い。

8時58分、琴平駅到着。この先は乗客の乗降も増える。

風格のある駅舎、琴平駅。
駅前はすでに、こんぴらさんの参道。

まずは、悦凱陣の蔵元、丸尾本店へ。阿波池田と同じく、琴平も蔵本訪問がお目当て。といっても、こちらは販売見学はしてないので、勝手に外から佇まいを見させてもらうだけ。毎年、2月に蔵を開放する酒まつりが行われており、一度来てみたいと思っているのではあるが。

正面玄関は冒頭写真。脇へ回り込むと、いかにも酒蔵。昔は味噌醤油も造っていたらしい。この蔵の社長とも徳島の阿波山田錦の会でお目にかかったことがある。同い年の方だった。

肝心の酒を買うためには酒屋さんへ行かねばならぬ。こんぴらさん参道方面の高木屋酒店へ。

参道脇には高松街道と書かれた石柱が並んでいた。正面の山の中腹が金刀比羅宮。
ありました。高木屋酒店。
お待たせしました。だそうです。いよ、待ってました。四合瓶2本を買い求め、昨日買った三芳菊も一緒に自宅宛に発送した。

せっかくここまで来たのだから、参道方面へ。上までは登るつもりは全くなし。

参道には大手蔵元金陵。酒の資料館が設けられていて入場無料。
酒の造り方、昔の道具類などの他に、いろいろな酒器類も展示されていた。

さらに、坂を登っていくと、旧金比羅大芝居、金丸座。

手前に立派な建物。昭和7年建造の国指定有形文化財。今は町の公会堂として使われている。
こちらが旧金毘羅大芝居、金丸座。入場料500円。中には入らず。

さて、この先は琴電で高松へ向かうとしよう。

小学生の遠足一行。がんばって登れよ、若いんだから。
橋の向こうに琴電琴平駅。
レトロな車体がかわいい。
高松市内が近づくまではずっと単線。途中駅で何度かすれ違い。

琴平から約1時間で終点、高松築港駅。JR高松駅までは歩いてすぐ。

高松駅。左手に土産物を売るキオスクがあったはずが、現在工事中だった。
昼飯は駅近くのうどん屋、味庄で。
ぶっかけうどん小とちくわ天、マイタケ天。530円なり。

食後のコーヒーを求めて、トイ珈琲へ。

多種類のコーヒー豆を自家焙煎している。
ついブルーベリーケーキも頼んでしまった。本日のコーヒーと。530円なり。

空港行きのバスまでは少々時間があるので、宮脇書店本店へ。帰りの道中の読書用に文庫本を買い求めた。

高松のアーケード街は本当に美しい。店もほとんどが元気に営業中。人も多い。
このドームなんて、パリみたいじゃん。

余裕をもって高松空港へ着いて、帰路についた。今回の成田~高松、往復運賃は6540円なり。

帰りの便も、しっかり定刻運航をキープしてくれた。ありがたい。


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