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2020年10月4日 高座(たかざし)山(1304m)

日程:富士山駅9:20→9:40鳥居地峠登山口→11:20高座山(昼食)12:06→12:50大権首峠 杓子山テイクオフ13:15→14:29不動湯14:33→14:49鉱泉閣15:10→タクシー→15:28下吉田駅

メンバー:横井、秋田、小形、新庄、神保、長崎、渡部夫妻

大人数参加の大人の遠足クラブ、久しぶりのこと。集合は富士急富士山駅に日曜の9時15分。ぼくは東京駅八重洲口から富士急バスで向かった。若者達でバスは混み合っていたが、ほとんどが富士急ハイランドで下車した。その手前では、車窓に富士山がしっかり見えていた。が、腰のあたりにかかっていた雲が、次第に上の方へ上がっていき、やがて山頂は見えなくなった。

高速が空いていたため予定より20分近く富士山駅到着。富士山駅って聞き覚えがないなと思ったら、かつての富士吉田駅。富士山が世界遺産になった頃、改名したらしい。新宿や池袋からのバス、あるいは富士急特急でやってきた他のメンバーが集合し、タクシー2台で鳥居地峠へ向かった。

登山口には反対側から来たタクシーで、我々と同じくらいの人数の女性グループが到着して、賑やかに出発していった。どうせ我々は先に出ても抜かれるだけなので、どうぞお先に。登り始めると、トリカブトやアキノチョウジなど紫色系の秋の花が登場。例によって順番に撮影。お、黄色い花はヤクシソウ。ニガナみたい。トリカブトは次から次へ現れる。サラシナショウマ。

この先には昔からの茅場がある。山肌を焼いて原っぱにして屋根を葺くための茅を育ててきた。忍野あたりには今も茅葺き屋根が残っている。たぶんその茅を下ろすために効率よくということだろうか、登り道は急登、胸突き八丁というか、見上げるとそのまま後ろに倒れそうな角度でまっすぐ道が登っていく。両脇はススキ、そのあたりから要注意。本日のメインイベント、ムラサキセンブリが生えているはず。視界が開けると、雲がなければ富士山がドカンと聳えているはずなんだが。裾野の演習場はよく見える。ワレモコウ、キセルアザミなど。

しばらくキツイ斜面を登ると、発見の声。おお、これか。ムラサキセンブリ。思っていたより大きく端正な紫色の花。昔、観に行ったソナレセンブリがとても小さかったので、そのイメージをひきずっていた。今度は立派なリンドウ。またムラサキセンブリ、タチフウロ。そしてマツムシソウ。今年も出会うことができて良かった。それにしてもキツイ坂がまだ続く。おお、濃い色の花はキキョウ。野生のキキョウは珍しい。

最後にとびきりキツイ急斜面を喘ぎながら登って、高座(たかざし)山山頂。三角点があった。標準タイムを相当オーバーしている。今回、D君は関西へ転勤していた間にあちらで山が縁で結婚した奥さんを初めて一緒に連れて参加。彼女は初登山が2歳の時、六甲山、登山歴30年以上という。そんな人からすれば、途中で何度も撮影ストップを繰り返すのは耐えられないのではないかと心配したが、どうやら許容範囲らしくて一安心。

山頂で昼メシ休憩。早起きして久しぶりに作ってきた自作ご飯サンド、具はカンピョウのたまり漬け、シソの実たまり漬け、梅干し。うーん旨いなあ。寒いと困ると思って、熱いお茶を保温ポットに入れてきたが、キツイ登りのため汗まみれ、ペットボトルの麦茶の方がありがたい。記念撮影を済ませてから、森の中を下った。

事前の計画では、杓子山経由、鹿留山を経て下山、だったが、富士山が見えないのでは先へ登るというモチベーションは高まらず、さらに時間も相当押している。それじゃあ、大権首(おおざす)峠から下るか、なんて言いつつ、峠へ近づくと何やらエンジン音。山の作業かなと思っていた。と、頭の上から立派なアケビの実がぶらさがっている。しかも熟れて食べ頃。エンジン音はモノレールで、ハンググライダーと人を運び上げていると前方より知らせる声。乗り物マニアのSさんには、アケビはどうでもいいから先に行ってと促す。食い気に走るメンツは、その場でアケビにかぶりついた。あまーい。

峠の少し上に、ハンググライダーのテイクオフ基地があり、体験飛行をするお客を一緒に飛ぶコーチが連れてきていた。飛ぶ前の走り方を教えたりしている。すぐ真後ろへ行って見せてもらう。しきりにコーチが営業トーク、誰でも飛べます、体重80㎏以下、小学生以上高齢者でも大丈夫。へえ。やってみたいと数名言ってる。そのうち装備をつけて、記念写真を撮って、さあ行きますよと、出発点へ。向かい風を待って、いざテイクオフ。おお、飛んでいく。ふんわり揺れずに飛んでいく。いくらぐらいするのか気になったが、後で調べると、5分ほどの飛行で1万7000円もするらしい。高いなあ。

さて下り道。不動湯は、アトピーに効くと有名らしい。静岡県や横浜、各地のナンバーを付けた車が霊泉である湧き水を汲みに来ていた。飲むと、素直に飲みやすい美味しさ。コーヒーとかお茶も美味しくなるかも。ただし、勝手にペットボトルに詰めるのは御法度みたい。先を急ごう。鉱泉閣という宿まで来て、ここからまだ1時間ほど歩くと言われ、タクシーを呼ぼうよということになった。これが大正解。富士急下吉田駅に着くと、すぐに大月行きの列車が来た。逃せば1時間後になっていた。列車は、コミックのNARUTOとBORUTO(NARUTOのNEXT GENERATIONらしい)で派手にペイントされた車両。

大月で途中下車して、以前、皆できたことがある駅前旅館の2階の居酒屋で反省会。広々と大部屋を7名で占領。あれこれ食べて、生ビール。樽出しワイン、美味しそうだったので、ビール2杯吞んだ後、注文したら、残り少なくなったのか、グラスのサイズも小さくなり、注がれた量も三分の一ぐらい。えー、そりゃないでしょ。美味しいワインだけに残念。その後は地元大月の蔵、笹一酒造の酒をひやで。いや今回も少々飲みすぎかな。高尾行きの列車に乗る前にもコンビニに走り、ワンカップなど買い込んだ。お疲れさんでした。夫婦で参加した二人は、明日も休みで、富士急ハイランドホテルに泊まって、遊園地で1日遊ぶと言って、反対側へ電車で戻っていった。

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