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2023年1月 津堅島

おもろまち駅前のTギャラリアで朝一番にレンタカーを借りて、うるま市与勝半島の先端近く、平敷屋港へ。これまた初めての津堅島へ行こうと思う。
あれ、駐車場がやけに混雑してる。車を駐めるスペースを探して、ずいぶん離れた場所にやっとこさ駐車。切符売り場へ行くと、なんと行列。

ありゃりゃ、ここで並ぶことになるなんて思いもよらず。
小さなフェリーだが、乗れるのだろうかと心配になってきた。
往復1240円。帰りにもし高速船に乗るなら、追加料金を払うように言われた。

そして乗船するのも行列。どうしたのかしら。観光客ではない人たち。皆さん、手荷物を一杯持っている。乗船しても当然座席には座れず。

船尾に日の丸とめでたい飾り。ああ、ひょっとしたら旧正月かな。
それで皆さん島に帰省しようとしているのかなあ。

11時発のフェリーしかダイヤにはなかったが、隣の高速にもお客が乗り始めた。そして出航。しばらく走ると、チャーターしたのか、漁船が猛スピードでフェリーを追い越していく。その後ろには海上自衛艦が停泊中。

与勝半島の先っぽには陸上、海上両自衛隊基地がある。
左手に津堅島が近づいてきた。平たく見えるが、そうでもないのは後で分かった。

やがて後から出航した高速船にも抜かれて、津堅港へ着いた。

漁船も大漁旗などで飾り立てられている。

港から歩いてすぐのあずま商店で自転車を借りた。店のおかあさんに、旧正月で皆さん帰ってきてるんですかと聞いたら、そうだという。ふだんは静かな島が今日はお祭り騒ぎだそう。

貸し自転車は500円、時間無制限。お手伝いしていたお孫さんが、倉庫から出してくれた。

港周辺が一番の住宅密集地。小さな坂がたくさん。そこを抜けて、トゥマイ浜へ。シークルーズという店で昼ご飯を食べられるのではないかと教えてもらったのだ。浜は実に美しいビーチ。対岸が見えなきゃ、もっと雰囲気いいのだが。

トゥマイ浜。歩いていた人はどこまで行くつもりかしら。

シークルーズはテラス席もあり、近くにはおしゃれなブランコがあったり、リゾートムード満点。

子供は大喜びだろうな、このシチュエーション。
屋根の上には島名産のつけんニンジン。食事はできると青年が即答してくれた。
焼きそばを注文。珍しく、コーラが飲みたいと思って、追加注文。こういう席だもんね。

浜から島の外周道路へ登るのはキツイ。歩いて自転車を押した。少し南下すると、ニンジン展望台。真横で工事中。でもぐるり見渡せる。

ニンジン、と言われればそのように見えなくもない展望台。右手が大工事中。
展望台からの眺め。美しい海の向こうに与勝半島。右手奥には海中大橋で繋がる宮城島。

島の西岸を北上。海岸縁に三線の始祖という赤犬子(アカインコ)生誕地がある。そこはシヌグガマと呼ばれる洞窟。

シヌグガマ。取り囲む岩盤の地層がすごい。右手はすぐ海岸。

周回道路を走っていると貯水池にカモが浮かんでいた。

キンクロハジロ。

島の北岸間近にはアフ岩が浮かんでいる。

泳いで渡れそうなアフ岩。

島の周囲はどこも似たような浜。で、その内側は畑。もちろんニンジン畑は多いが、耕作放棄されたエリアもかなり広い。

カンナの1種でダンドクというらしい。帰化植物。
ニンジン畑がこんな感じで広がっている。津堅にんじんの特徴は甘いのだという。
島では水不足に悩まされるようで、貯水池があちこちに作られていた。

島の東岸にも浜に出られる場所が何ヵ所かある。

和名浜。
クサトベラの花。
ルリハコベ。

そして島の南端近くに昔の灯台跡がある。

明治29年に完成した沖縄で最も古い灯台だったそうだ。戦争の時に破壊された。

さて、まだ早いけどもう島は回り終えたし、自転車を返してこよう。

津堅島のマンホールの蓋。
港近くのシーサーにはかわいい花輪がかけられていた。

早めにターミナルへ行き、待っていたら、どうやら臨時便で高速船も出るらしいと判明。追加急行料金150円を払って、そちらに乗った。行きは30分強、帰りは15分ほどで着いてしまった。

漁船の旧正月飾り。
こちらが高速船。車を積み込まない人には、圧倒的にこっちが人気のようだった。

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