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2021年4月 梅ヶ島温泉

安倍峠のキバナハナネコノメ探しのため、せっかくの機会なので、梅ヶ島温泉に泊まってみようということになった。静岡市街から北へ走ってくると、本当のどん突きに、小さな温泉街が現れた。10軒ぐらい同じくらいの規模の宿が並び、飛び抜けて大規模旅館があるわけではない。温泉街と言っても、商店ひとつなさそう。一番奥に立ち寄り温泉があって、そこでは土産物などを売ってはいたが。

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山から下りてきて、チェックインした後、周辺を散策。安倍川の対岸に、おゆのふるさと公園というのがあり、細い滝が落ちている。

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ここに梅ヶ島温泉の源泉が集中しているのだった。

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公園にはクリンソウが植えられていた。

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実はチェックインする前に、下の集落まで往復している。名勝、赤水の滝。これは安倍川本流。

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まだ咲き残っていた桜越しに滝を眺める。

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メンバーのうちの1名がATMでお金を引き出したいというので、JAのATMへ行ったが日曜のため使えず。酒屋で風呂上がりの缶ビールを買おうとしたら、店の人はギターを弾いているという。入ってみたら、酒屋と言いつつ、冷蔵庫には言い訳みたいに、缶ビールが少し並んでいるのと、いいちこぐらいしか置いてない。その代わり、アコギが2本立っていて、棚にはアコギケースが何台も。出ていたのは、タカミネとエピフォン。ビールを買った後、うちにもタカミネのエレアコとヤイリのアコギがあるよと話すと、嬉しそうに、マーチンもギブソンもあると。譜面台をのぞくと「少年時代」。店主はよかったら弾いていきますかというが、皆は早く温泉に入りたがっている。またこっちへ来る機会があったら寄りますと言うと、どうぞいつでもと笑顔で答えてくれた。その時、写真を撮り忘れたので、翌朝、立ち寄ったら店は閉まっていた。しまったなあ、店内の写真を撮っておけば良かった。

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さて、旅館は泉屋旅館。一番いい部屋に通されたようだった。ほかにお客はカップル1組と、一人客1。まずは温泉へ。濃い温泉、をウリにしている。単純硫黄泉、少し硫黄の匂いがする。お湯はツルツル系。昔は内湯の外に洞窟風呂を作っていたようだが、今は使われていない。何しろ河岸で敷地が狭いので露天風呂を作る余裕がない。でもお湯は気持ちいい。

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風呂上がりのビールで乾杯。プッハー。意外と今日の上り下りはきつかったので、心地よい疲労。夕食は別の部屋で。

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焼き魚はアユ、刺身はさすがに海まで1時間ちょっとだから海の魚、天ぷらには季節のタラノメ。刺身コンニャクやとろろ、なんてのも山里ならでは。ビールをもう少し吞み、あとは梅ヶ島の名がついた冷酒。

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陶板焼きにはイノシシの肉。旨い。

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部屋に戻って、敷かれていた布団をいつものように部屋の四隅に配置換え。で、持参したアヴァフェルディをちびちびとやりつつ、大河ドラマを観て、その後はおしゃべり。もう一度温泉に浸かってから寝た。

翌朝、もうひとつ気になる花、シロバナイワカガミを探しにN君と車で登山口へ行き、下の集落まで探したが、よく分からず。朝食はこんな感じ。

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チェックアウト後、花を探しながら、下る。すると、朝は見逃していた場所にあった。ピークは過ぎていたがシロバナイワカガミ。

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周りの山の新緑が美しい。

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昨日から気になっていた小さな店で、手造りというわさび漬けとフキ味噌を買った。ワサビは大谷川上流で栽培しているそうな。

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さて、静岡市内方面へ。まず、安倍川餅の老舗、せきべや。文化元年創業という。

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東海道五十三次にも描かれている。

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少し橋寄りにもう1軒、安倍川餅の店があり今日は休業していたが、昔はこちらが一番橋に近かったのだと言われる。すなわち向こうは後から新たにできた店というわけ。

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店内では、きなことあんこの盛合せ、そしてワサビ醤油の2種類が食べられる。4人でシェア。ワサビ醤油、なかなかいける。皆、2人前のお土産も購入。冷蔵庫に入れてはダメ、明日中に食べて下さいとのこと。

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次に向かったのは登呂遺跡。昔、一度来たことがあったはずだが、行ってみたらなんか雰囲気が違う。博物館は月曜のため休館。外の遺跡公園だけ見る。弥生時代の田んぼが復元されている。小さなマス状に区切ってある。住居は昔もあったように覚えている。

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さて、今日は早めに帰りたいので、さっさと昼メシを食べに行く。静岡県内にしか店がない人気ハンバーグレストラン、さわやか。ぼくは知らなかったが、若い二人は一度行きたかったと言う。いつも行列らしい。11時半に着くと、もう駐車場には車がたくさん。ちょうど1組出た所で、すぐにテーブルにつけた。名物はげんこつハンバーグ、しかし250gも食べられない。

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年寄り二人はランチハンバーグ170gにした。中身はどちらも同じと言われたので。

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いわゆるミンチではなく、牛肉だけを粗く切ってまとめてある。焼き加減はレア。ナイフを入れると肉汁が染み出る。食べると、こりゃハンバーグと言うよりステーキ。旨いわ。これにスープとパンがついて780円は安い。パンも焼きたてでめっちゃ美味しかった。県内にはたくさん店があるが、県外では食べられないとあって、駐車場にも愛知県ナンバーの車も数台いた。

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美保方面へ走り、石垣イチゴの脇の海岸線を走って、清水ICから東名高速へ。冨士川SAで一服、N君は桜エビとしらすのセットを購入していた。

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電車が空いている時間帯に帰ろうと、それぞれ駅近くで下車し、ぼくも17時前に帰宅できた。

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