2018年12月15日ヤイリギター工場見学

画像1 名鉄日本ライン今渡駅から歩いてヤイリギター工場を目指した。工場は周りを遮るものが何もない吹きっさらしの高台に立っていた。材料の木材を乾燥させるための最適立地だと後で教えてもらった。
画像2 事務所の入り口に可愛いオブジェが立っていた。英語表記が目立つのは、昔から世界をマーケットにしてきたからだろう。
画像3 ギターを本格的に作り始めた50年前とは違い、材料となる良い木はどんどん減っていくばかり。
画像4 戦前から造り続けられてきたギターが展示されていた。音は聞けなかったけど、たぶんどれも今なおいい音が鳴るだろうと思う。
画像5 工場内には多くの木材が乾燥させられている。長いものは20年、30年。これはボリビア産のローズウッドだろう。まだ5年なのでもうしばらくはこのまま。
画像6 現在、工場には名人と呼ばれる職人さんが3名いらっしゃる。そのうちの一人、小池さん。プロのミュージシャン達から名指しでご指名されることも多いとか。
画像7 もう一人の名人、道前さん。工場内はけっこう寒い。人のことより木のための最適環境を作っているからと思われる。
画像8 表板には弦の張力でもの凄い力がかかる。そのため強度をもたせるために補強材が貼られる。ブレイシングと呼ばれる行程。
画像9 補強材を貼るのには昔ながらのニカワが用いられる。化学糊では音の鳴り方が違うという。
画像10 ボディとネックは凹凸に削って嵌め込まれる。そのネックを微妙な調整をしながら削っている作業。熟練のワザが求められる。
画像11 クリスマスデコレーションを施された真ん中の人形は会社のキャラクターだそうな。ツイッターでは「やいりくん」の愛称で活躍中。
画像12 ネックの削り作業だったかな。とても細かな作業。たくさんの道具が整然と掛けてあるのが印象的だった。
画像13 こちらはスプレー塗装中。刷毛で下地を整えてからスプレーガンで塗装する。塗っては研磨、これを繰り返し、できる限り薄く塗膜を作るという。音にも影響大。
画像14 フレットの打ち込み。機械もあるが仮打ちだけで、本作業は手作業で丁寧に打ち込んでいくという。
画像15 シーズニングルーム。湿度、温度管理された部屋でクラシック音楽を聴かせている。ボディに鳴りを覚え込ませるという。
画像16 これが会社の姿勢。様々な行程を見せてもらった後だけに、大きく頷ける重い言葉。
画像17 ワックスをかけてから高速回転するパフ布で磨き込んでいく。こうして美しいツヤを出す。
画像18 最後の方の行程待ちのギター。傷が付かないように柔らかな袋で包まれて保管されていた。
画像19 ブリッジのはめ込み。塗装がある程度済んだ状態で行われるから傷を付けないようにしながら。
画像20 出荷待ちの保管スペース。まだペグを付けたりの作業が待っている。
画像21 こちらは最終工程に近い。丁寧に1本1本磨き上げていく。
画像22 新作のギターを実際に弾いて聞かせてくれた。下の2弦はベース弦。ブリッジを通り越して弦が張られている。残りは普通のギター弦。
画像23 歴史を感じさせる社員寮の看板。今でもここで暮らしてるのかなあ。そこまでは聞かなかった。見学後、事務所上のショールームでアウトレット商品を試奏し、気に入ったギターを購入できた。

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