2020年1月 洞川温泉

画像1 昔ながらの宿屋の風情を留める、洞川温泉花屋徳兵衛旅館。洞川温泉にはビル形式の大型ホテルなど1軒もない。こぢんまりした木造のお宿ばかり。今時の温泉街のように廃墟となった宿など1軒も見当たらず、どのお宿も身の丈に合ったお商売をやっているように見える。いいなあ、こういう湯街は。
画像2 近鉄の今市口駅前から洞川温泉行きバスに乗る。終点まで1時間ちょっと。下車したらお宿の方が迎えに来てくれていて嬉しかった。
画像3 数年前の夏、大峰山に登山で来た時、左手のさら徳という宿に泊まった。他の宿と同様、大峰講で毎年訪れるお客さんで賑わっていた。広い部屋でいいかと言われ、大浴場前の大広間を3人で貸し切りだったのを覚えている。
画像4 こちらは亀清という仕出し屋。夏に来た時、この店頭で焼き魚やちょっとした料理を売っていて、酒を買って、向かいの床机で軽く一杯飲んだのが忘れられない。さすがに冬場はお休みですね。
画像5 温泉街全体がちょっとずつの工夫でおしゃれな気配を纏っていた。こういうのは歩いていて楽しい。
画像6 旅館街の裏を山上川が流れている。夏には川遊びもできる清流。
画像7 龍泉寺には、水行場がある。白装束の講の一行の皆さんが山へ入る前にここで身を清めるのだ。老人ばかりかと思っていたら、若い人たちのグループもあって驚いたのを思い出す。
画像8 お寺周辺には無数の講ごとの周年記念碑が祀られている。それぞれ長い歴史を持っているのだ。
画像9 見えづらいでしょうが、川には大きなニジマスがたくさん泳いでいた。
画像10 餌を売る店もあったので、ニジマスたちも橋の下にいれば餌を食べやすいと思っているのかも。
画像11 やたがらすの蔵元でもこの話を聞いた。奈良が日本酒発祥の地というのだ。他には、出雲や丹波も同じように発祥の地と謳っているらしい。3地域一緒に何かしようという動きもあったらしいが、さてどうなることやら。
画像12 古民家を改築して、カフェ&ワークスペースができていた。店内には、仕事なのかな、ノートパソコンを前にした若者が2名いた。
画像13 花屋徳兵衛旅館の玄関先。暖簾と2階の張り出しがいいね。
画像14 花屋徳兵衛の前鬼の湯。前鬼とは、役行者の先導役を務めた鬼で、手にした斧で行く手の籔を伐り開いたのだという。お湯は美人の湯系統、柔らかい肌触りの気持ちのいいお湯。
画像15 宿の向かいには八百屋があった。近辺にはフルーツの里もあるようで、様々な柑橘類を売っていた。
画像16 こちらは談話室が。薪ストーブのように見えるが、石油ストーブ。ジャスが流れていた。
画像17 夕食は、ブランド銘柄、大峰イノシシの鍋。有名な猟師さんが獲ってくるのだそうな。味噌ベースのお出汁にまず野菜を入れて。
画像18 こちらがイノシシ肉。美しい。脂身が絶対に旨そうと思ったが、やはりその通りだった。臭みは一切無し。本当は少し焼いて食べてみたかった。絶対旨いはず。
画像19 あれこれ日本酒を飲んだが、こちらは吉野杉の樽酒。木の香りがすがすがしい。
画像20 食後、ライトアップしているという龍泉寺を、寒い中、再訪した。池に浮かべたプラスチックのボールの中にLED光源が入っているのだろうか、ぷかぷか明かりが漂っていた。
画像21 ボールは電線などで結ばれているようではなかったので、暗くなると自動的に光り、明るくなると消える仕掛けなのだろう。幻想的な光景だった。
画像22 夜の温泉街も風情があってよろしいなあ。山の中なのでさすがに寒いが。それでも例年ならば雪が結構積もっているはずなのに暖冬ですね。
画像23 浴室の前に前鬼の湯と後鬼の湯の説明板があった。お風呂は21時に入れ替わった。
画像24 今度は男湯は後鬼の湯。役行者の後に従って、水や食料を運ぶ役目。徳利を持っている石像だった。こちらのお湯は少し熱かった。
画像25 外から帰って、温泉で温まった後は、談話室でウィスキータイム。マッキントッシュのアンプとJBLのスピーカー。流れているのがネット配信の音楽というのがもったいなかったなあ。
画像26 朝ご飯には、鮎一夜干しが出てきた。朝からビール、燗酒でほっこり。
画像27 部屋の縁側の上に、細工を施した欄間。部屋は楽天の間。
画像28 玄関脇には山の水。どの家も水を自由に飲めるように水場が設けてあった。
画像29 これは節分の時に飾ったものかしら。ヒイラギとメザシの頭のように見えたが。
画像30 宿泊客でなくても、どうぞトイレをお使い下さいというのは嬉しい心配り。温泉街全体にこういう気配りが満ちていた。

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