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2021年10月 弥彦神社、岩室温泉へ

緊急事態宣言も解除されて、旅に出るのも少しは気が楽になった。これまでは、自分にとっては旅は決して不要不急ではありません、と心の内で呟きながらも、いささかの後ろめたさと共に出かけていたので。
さて、今回は新潟の温泉へ。まずは、弥彦神社を目指すが、その手前、十日町の蕎麦屋で昼メシを。小嶋屋総本店。町中の店には行ったことがあるが、こちらは初めて。田んぼの中に広々と立っていた。

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頼んだのは、マイタケなどが入った秋の味覚天へぎ。へぎそばを110円で大盛りにできるとのことだったので迷わず乗った。ゴマを自分で擂って、つけ汁に入れて。ワサビではなく辛子を蕎麦に付けて食べるように店員さんが解説。大盛りは少しきつかったかな。でも、美味しい。

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明日、寄るつもりだった弥彦神社だが、天気は悪くなるとの予報のため、先に寄ることにした。その手前の道の駅国上。日曜劇場下町ロケットのロケ現場だった。

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弥彦神社は近い。平日というのに参拝客がけっこう多かった。

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社殿脇には、新潟県酒造組合の献上酒樽。この横にもう一塊、同じくらいの酒樽の壁。さすが酒処。

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スカイラインを上ると、日本海の向こうに佐渡が大きく横たわっている。今日の天気予報は曇りのはずが、上々の天気。関越道で長い長い関越トンネルを抜けた途端、曇りから青空に変わったのだ。ありがたや。

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スカイラインを下ると、まもなく岩室温泉。今夜のお宿は、温泉街の中でも一番の老舗、高志の宿高島屋。玄関先の建物は国指定有形文化財。ロビーの椅子でチェックインを済ませると、ウェルカムドリンク。クラフトビールの黒。旨い。

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今回予約したのはお得な部屋お任せプラン。案内されたのは2階の中庭に面した部屋。庭に茂った木々の木漏れ日が差し込んでいい感じ。

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早速、大浴場へ。この日の男湯は、長い廊下を奥へ奥へ。

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お風呂には誰もいない。貸切状態。仲居さんから温泉成分が体に付くと黒ずむことがあるから、その時は浴室に置いてあるクレンジングオイルを塗り込んで落とすようにと言われていた。内湯は透明なお湯だったが、小ぶりな露天風呂はいかにも濃厚な源泉が掛け流し。背中や足裏が黒っぽくなった。しかし、いいお湯だわ。

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館内のあちこちにフクロウが置いてあるが、初夏に庭園内の森にフクロウが来るそうな。見てみたいなと宿の人に言ったら、私たちも声は聴くけど、見られません、とのこと。

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風呂上がりには、サービス券で再びクラフトビール。宿と同じグループ会社が醸す、スワンレイクビール。なかなかレベル高い。クーっ、旨い。

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夕食は、2階の別の客室で。美しい前菜。

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お酒は、女将お勧め飲み比べセット。久保田、清泉、〆張鶴。有名新潟酒だな。

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お椀もお造りも美味しかったが、グジの焼き物には大満足。

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蓮根饅頭も手が込んでいて佳し、そして土地の味わい、のっぺい汁。

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〆のご飯は新米なのだが、チェックイン時に、本日の料理長のサービスオプションで、1000円でミニ鰻重にできるとあったので、注文しておいた。が、行き違いがあったようでフツーのご飯(新米のコシヒカリだから、フツーではないが)が運ばれたので、指摘すると、それから温めたのではないか、しばらくたってから無事に運ばれてきた。いずれにせよミニ鰻重、満足でございました。

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部屋に戻り、もう一度、大浴場へ行き、持参したウィスキーを吞むこともなく、早々に寝てしまった。が、千葉県震源の大地震のニュースに起こされた。大丈夫かしら、何か落っこちたりしてるかなあ。自室の3本のアコギ、2本はちゃんとスタンドに立ててあるが、1本は書棚に立てかけただけ。倒れてるかも。ま、心配してもしょうがあるまい。寝よ。
翌朝、5時半、朝風呂へ。手前の竹生の湯が男性用にチェンジ。またまた誰もおらず。それなりに泊まり客はいたが、今回、滞在中の入浴はすべて貸切だった。露天風呂も気をつけて入れば、黒く付着しないで済むことが分かった。今日もお天気は良さそうで何より。

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朝食も、これならお酒が飲めるというラインナップ。名物の具無し茶碗蒸し。ちょいと変な感じだが、あったかい玉子プリンみたいで、これはこれでいいな。

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食後のコーヒーは、ロビー奥の明治天皇お立ち寄りの間で。チェックイン時には朝食をここで、と聞いていたが、朝食は別会場だった。ま、コーヒーをいただけたからいいか。

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この宿は良寛さんゆかりの宿でもある。泊まったこともあるそうな。

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貫禄のある柱時計も。

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チェックアウトの後、出雲崎へ向かった。良寛の故郷だ。良寛堂は海縁に立っていた。

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高台にある良寛記念館へ。ここからは出雲崎の町がよく見晴らせた。あいにく、今日はかすんでいて佐渡は見えない。

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その後、角田浜にあるカーブドッチ・ワイナリーへ。30年前にワイン造りをはじめ、今ではワイナリーのほか、ホテルやレストランなど幅広く経営している。生産するワインの大半は、ここで直接販売しているそうだ。またワイン造りの学校でもあり、今でこそ国産ワインが各地で盛んに造られているが、その担い手たちを送り出している。がっつり食べると、今夜の夕食が食べられなくなりそうなので、敷地内のKAIHOLOというハワイアンカフェで、ピタパンのランチ。ピタパンもコーヒーも美味しかった。

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ショップで一番安いワインを買った。車なので試飲できないのが残念。

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結婚式も行われるようで、ちょうど素敵な庭でお食事会をしている新婚さんのご一同がいた。まるで日本じゃないみたいな風景だった。敷地には広い葡萄畑。ここまでくるには、さぞかし苦労されたことであろう。

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