2020年8月 トド島

画像1 星観荘では希望者を募ってトド島ツアーを催行しているが、今年は船を出してくれる漁師さんがコロナのためにツアー休止中。ということだったが、毎年長期滞在しているチョー常連ご夫妻が昨年世話になった漁師さんに訊いてあげると言ってくれて、3日目になんと島へ渡してもらえた。トド島灯台前で記念撮影。撮影:斎藤潤
画像2 星観荘から下ってすぐの白浜港から船を出してもらえた。この日の天気予報は昼過ぎから風が強くなるとのことで、8時出発。
画像3 小さな船なので時折波しぶきが飛んでくる。
画像4 海面からアザラシが顔を出していた! カワイイ顔をしている。
画像5 こちらは正面からのアザラシ。
画像6 トド島の地層は大きく波打っている。礼文島含めて、海底から火山噴火により隆起して島となったのだろうが、その隆起そのものを想起させる眺めだ。
画像7 今回、礼文への旅に誘ってくれた友人の斎藤潤さんは島旅作家。日本の有人離島は完全踏破していて、島の本も多数出している。トド島へはずいぶん昔に一度渡ったことがあるが、今回はぜひとも渡りたいと言っていた。
画像8 トド島の北側の入り江に、廃屋の残骸が残っていた。このあたりが一番穏やかで住みやすかった場所という。
画像9 廃屋近くに上陸することになった。
画像10 浜にはハマベンケイソウがたくさん花を付けていた。
画像11 上陸した海岸の浜は、石がすべて丸くなっていた。中には中央に丸い穴が開いているのもあった。
画像12 こちらの花はヒロハクサフジかな。これも結構たくさん咲いていた。
画像13 上陸した浜はこんな感じ。40年ほど前までは、多くは漁のための番屋として何軒かがトド島にあり、夏場だけ過ごす人が多かったという。が、中には、1年中暮らしている人もいたそうだ。島で暮らしたことがある方は、まだ存命とのこと。
画像14 この家は、かつて民宿を営んでいたそうだ。すごい所で、お客を迎えていたんだなあ。
画像15 民宿跡近くには船の発電機が捨てられていた。たぶん民宿用の発電機として使っていたのだろうと、渡してくれたTさん。
画像16 漁師のTさん。この日は我々にとって幸いだったのは、ウニ漁がなかったこと。ありがとうございました。ご自宅には昔の島の写真もあるそうで、機会があればぜひ見せていただきたいものだ。
画像17 昔、使われていた井戸の跡。島の中には水が湧く所もあったそうで、雨水をためたり、湧水をためたりして使っていたのだろう。
画像18 浜から踏み跡を辿って斜面を登ると、平坦な草っ原の台地に出る。灯台を目指して草むらの中を歩く。
画像19 海驢(トド)島灯台。昭和34年11月に開設、平成元年改築とある。昔は灯台守もいたようだが、無人。少し前まではプロパンガスで明かりを点すため、定期的に人が通っていたそうだ。今では太陽光発電となっているので、人が来る機会は少ない。
画像20 トド島燈台。そもそも今回、島へ渡してもらえたのは、漁師のTさんが以前小笠原へ行った際に知り合った旅人が昨年礼文島へ来て、時々、トド島へ来ているTさんがその人を案内した時に、星観荘チョー常連ご夫妻も一緒に誘われたそうで、その御縁で今年も声を掛けて下さった、というわけ。で、星観荘のヒコさんとは何と従兄弟同士という。
画像21 島にはセグロカモメ、ウミウ、ケイマフリなど海鳥がたくさん生息しており、至る所に巣穴がある。中でもウトウの数は非常に多く、重要生息地らしい。
画像22 普通はスコトン岬先端からトド島を眺めるのだが、逆にトド島燈台から眺めたスコトン岬。貴重なアングルのはず。
画像23 望遠レンズでのぞいたら、星観荘もはっきり見ることが出来た。
画像24 漁に出ていた漁船が港へ続々帰って行く。Tさんは、この船はエビ漁の船だと、船の形を見て教えてくれた。
画像25 トド島の平坦な高台には、人がいる頃は畑となっていたそうで、よく見ると、区画が分かる。条件がいいのか、とても美味しい野菜ができたという。
画像26 海岸にアザラシの骨が朽ちていた。
画像27 漂着物も多いようだが、これはロシアのペットボトル入りビール。露文出身の潤さんが教えてくれた。
画像28 まだ幼そうなカモメが2羽、間近な所で海藻なのかそれに付いている虫なのか、ついばんでいた。全く人見知りをしない様子に、逆にこちらが心配してしまう。
画像29 渡ることができると思っていなかったトド島に渡してもらえたのは、本当にありがたかった。島を後にして白浜の港へ戻る。
画像30 ウミウだろうか、小さな岩礁の上に固まって留まっていた。そうそう、残念ながら、トドは見られずに終わった。

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