2019年9月 三重県南部、ミシュランの宿へ
三重県立熊野古道センター。各種企画展などが随時開催されている。
熊野古道センターのすぐ上には、夢古道の湯。立ち寄り湯とレストラン。レストランのランチは、野菜中心の素朴な惣菜をビュッフェ方式。シニア割引で1000円。
古道センターから海越しに、伊勢路熊野古道の馬越峠が見える。
熊野市の山中、丸山千枚田。ちょうど稲刈りが始まったばかり。
千枚田には工夫を凝らした案山子があちらこちらに立っていた。
田圃の中に、巨岩がのっかっている。いつ転げだしてもおかしくなさそう。
田圃の1枚1枚に全国各地のオーナーの名前が立てられていた。
お、チコちゃんの案山子も。ボーッとしてんじゃねえよ、と怒られてるみたい。
反対側の道路脇から千枚田を見渡す。よくもこのような所に田を開いたものだ。
紀伊長島、三瀬の海。この後ろに割烹の宿美鈴が立つ。浜は昔はもっと浅瀬で広かったが、だんだん掘られて狭くなり、現在は桟橋も含めて大工事中だった。
三浦漁港。美鈴のご主人も漁業権を持っていて、こちらに船を係留している。
国道42号線に面する割烹の宿美鈴。今年、ミシュラン東海版に宿として掲載された。
美鈴の玄関。伊勢神宮のお膝元だけあって、一帯の家々の軒先には1年中、注連縄が飾られている。
名物のカラスミ。かつては10月はひと月ほど、カラスミを作るために宿を閉めていた。
見た目も美しい前菜盛合せ。9時の位置はヒラゴイワシオイル漬け。骨が柔らかくなって骨ごといただける。4時の位置はマンボウの腸、つけ焼きで。コリコリした食感がいい。
刺身盛合せ。外側半分左はマメアジ、右はヒラメ、薄造り。中央はガスエビとタコ薄造り。
三重の地酒、滝自慢の純米酒、滝水流(はやせ)。しっかり旨味ものって美味しい。
伊勢エビ握り寿司、奥の棒寿司はヒラゴイワシを数匹重ねて、目張り寿司風に仕立ててある。
醤油味を付けたアワビ、イカ、タコ吸盤を、熱したハート型の石に載せて焼く。芳ばしい香りもご馳走。
イチジクのデザート。ここまでたどり着くのに4時間弱。幸せな宴。
朝食も贅沢。名物、磯汁は、味噌と魚介類やワカメを盛り込んだ丼に熱した丸石を入れて蓋をして一気に仕上げる。豆乳寄せ豆腐やサワラ刺身も。
尾鷲市の飛び地、須賀利。漁協の水揚げ場。須賀利は長い間、船でしか行き来できなかった陸の孤島。10年ほど前にようやく住民の足だった巡航船が廃止された。
狭い土地に多くの家が密集する須賀利の集落。その裏手に由緒正しい高宮神社が祀られていた。