Spring Efemeral 春の妖精と呼ばれる小さな花たちが山野に咲き始めた。水辺に咲くハナネコノメも1センチにも満たない小さな花。ハナネコノメを探して、まず向かったのは日影の沢。事前情報で崖崩れのため激減したとのことだったが、やはりその通りだった。ハナネコノメの花びらのように見えるのは白い萼片。その中に赤い葯のある雄蘂。このようにフレッシュな状態では赤いが、やがてはじけて中から黄色い花粉が現れる。日影の沢沿いに減ったとはいえ咲き残ってくれたのはありがたいことだ。日影にはハナネコノメの近くにコチャルメルソウも地味な花を付けていた。実にピントが合わせづらい。キクザキイチゲが花を今にも開こうとしていた。朝早いのでこれからきちんと開花するだろう。日影の沢には少し奥の方にもハナネコノメが残っていて、咲き始めていた。以前はこれよりもっとたくさん群生している場所が何ヵ所もあったのだが。日影の沢には、コチャルメルソウも群生していた。気の早いニリンソウがもう花を開こうとしていた。小下沢の梅園は満開の梅で埋め尽くされていた。平日でも開園しているが10時から。小下沢林道脇にアオイスミレが咲いていた。いつもスミレの中でトップバッターで咲き始める。テングチョウという種類らしい。不思議な紋様が美しい。冬眠から覚めて動き出したようだ。ヤマルリソウ。色が薄い。もっと濃い色のを見たかったなあ。ユリワサビ。これは比較的花が大きい。沢沿いなどにたくさん咲いていた。小下沢のハナネコノメのポイントも昔に比べて少なくなっていた。日影より早く開花したようで、黄色い花粉も見えている。苔のついた岩の上に咲いていた。岩の上とか、水辺のもろい斜面とかに咲くから、大水が出たりすると流されるんだろうな。いやあ何とも可憐で健気だなあ。ニリンソウの咲き始めはほんのりピンク色していて色気がある。日当たりがいい場所ではぼちぼちニリンソウが開花し始めているようだった。もう花粉が残りわずかになって痛々しい姿のハナネコノメ。ちゃんと花粉を虫に運んでもらえたのだろうか。水の流れとハナネコノメ。なかなかこういうアングルで撮影できる場所は少ない。蜂にエールを送りたくなってしまう。がんばって花粉を運んでくれよ。キランソウも咲き始めていた。ヤマネコノメソウ。これは苔とは言えない大きさ。びっしり古株に付いていた。ヨゴレネコノメ。まさか咲いていまいと思っていた、キバナノアマナが2株咲いていた。ロープが張ってあるので近づけないのが残念。キクザキイチゲはたくさん咲いていた。