1985年ケニア、人喰鉄道に乗る

サバンナを走るナイロビ行き列車 モンバサ~ナイロビ間、サバンナを走る夜行列車。3年前、同区間の線路大工事が完了し、夜行丸1日かかっていたのが4時間半で走れるようになったそうだ。中国が資金援助を行ったという。
モンバサ旧市街2 ケニア東海岸のモンバサはかつてアラブとの交易で栄えた港町。内陸部とは少し異なる風情が漂っていた。
モンバサ旧市街_露天コーヒー屋 モンバサの街角には露天のコーヒー屋が店を出していた。濃いめのコーヒーはとても美味しかった。
モンバサ旧市街にて モンバサの町の中は素朴な通りが多かったような印象。中には高級シーフードレストランもあったが。
モンバサ駅舎内 モンバサ駅舎。イギリス植民地時代、1986年にモンバサからウガンダ鉄道建設工事が始まった。その建設には同じイギリス植民地のインドからクーリーを集めて投入。工事中にライオンが多数の人夫を食い殺す事件が起こるなど苦難の末に1901年、ビクトリア湖畔キスムまで開通した。
モンバサ駅_1_2等席の指定リスト ナイロビ行き寝台列車の指定席は、出発前ホームに張り出された紙に寝台毎に名前が記されていた。
モンバサ_ナイロビ間車窓 ナイロビ行き寝台列車は、一夜明けると、一面のサバンナの中をひた走っていた。
ナイロビ駅ホーム4 ナイロビ駅のプラットフォームには列車で行き来する多くの人々がそれぞれに大荷物を抱えていた。
ナイロビ駅構内 ナイロビ駅構内。近郊通勤列車や貨物列車など思っていた以上に多くの列車が見られた。
ナイロビ駅構内の蒸気機関車 ナイロビ駅構内で見かけた蒸気機関車。さすがにこれは使われてはいないようだったが。
ナイロビ鉄道博物館_ガーラット式SL こちらはナイロビ鉄道博物館。展示されていたガーラット式機関車。アフリカなど各地で重量貨物用に使用された。
ナイロビ鉄道博物館_ガーラット式SL運転席 上のガーラット式機関車の運転台。銘板の象が可愛い。
ナイロビ鉄道博物館 こちらもナイロビ鉄道博物館の展示物。ウガンダ鉄道建設当時、イギリス人技師達が視察用に用いた人力トロッコ。
ナイロビ鉄道博物館_ウガンダ鉄道ポスター 同じく鉄道博物館にあったウガンダ鉄道の宣伝ポスター。ライオンやカバなどが列車を襲っているようにも見えるが、いかがなものか。
ナイロビ鉄道博物館_人食い鉄道のライオンに襲われた車両2 ツァボ川鉄橋工事中に2頭のライオンが現場を襲撃し30名近い労働者が亡くなったというが、現場のイギリス人が宿舎にしていたのがこの車両(ナイロビ鉄道博物館)。銘板には1989年製とある。ここにもライオンは襲いかかった。
ナイロビ駅1 ナイロビ駅。今度はここからさらに内陸部のキスムまで列車に乗車した。ナイロビで世話になった現地エージェントの女性からは、なぜサファリに出かけて野生動物を見に行かずに、列車にばかり乗っているのかと呆れられた。
ナイロビ駅3 ナイロビ駅。通勤列車が入ってきた。
ナイロビ駅ホーム2 お目当てのナイロビ~キスム間の列車は、トマスクックの時刻表によれば、運転日は月初めの10日間ほどのみ。ケニア鉄道本社に行って理由を訊くと、月末に給料が出ると里帰りする人がおり、しばらくするとまたナイロビへ働きに戻るからと教えられた。
ケニア鉄道マーク ケニア鉄道のマーク。下部の波マークは東海岸、上の波マークはビクトリア湖。そこをライオンが駆け抜けるというのは、まさにウガンダ鉄道の歴史そのもの。
ナイロビ近郊のスラム街 ナイロビを発車した列車の車窓には広大なスラム街が広がっていた。
ナイロビ_キスム間の駅 キスム行き夜行列車、一夜が明け、走り続ける。その途中駅で。
キスム駅 たどり着いたビクトリア湖畔のキスム駅。小さな町だった。
キスム駅近くの踏切 キスム駅近くの踏切。列車が通り過ぎるまで長い時間がかかったが、みなのんびり待っていた。
キスムのマーケット_マサイゲームに興ずる キスムのマーケット。男たちがマサイゲームという石取り遊びを熱心にやっていた。
ビクトリア湖をゆく定期航路 キスムからビクトリア湖を渡る船が出て行った。取材時にはタンザニアへの航路は閉じていたが、雑誌掲載時には復活していた。これは沿岸の国内航路。
フラミンゴ キスムの手前、ウガンダ方面への分岐駅、ナクルにあるナクル湖はフラミンゴの生息地。その後、フラミンゴは激減したそうで、このような光景は見られなくなったようだ。
ナイロビナショナルパーク4 走行中の列車撮影のため、ナイロビナショナルパークに行った。そこで見かけたカバ。実はパーク内で車が泥道でスタックしてしまい、動物たちがいる中を歩いて移動した。ライオンがいても不思議ではなく、怖かった。
マサイ1 マサイの人々の衣装。観光客用のショーみたいなものを見せてもらった時の写真のはず。
マサイ3 同じくマサイの人々。首飾りがものすごい。

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