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2018年4月24日 蓑山(587m)と破風山(627m)

日程:増尾6:20→7:19池袋7:45→10:08皆野→万福寺10:30→12:15蓑山山頂→インフォメーションセンター12:40→13:00蓑神社→14:00皆野駅→14:35高橋沢登山口→16:05破風山山頂16:15→17:15満願の湯(入浴と夕食)19:00→皆野駅19:40→22:30増尾

メンバー:秋田、糸の会11名、体験参加1名、伊藤コーチ

がんばらない山歩き、という本を書いておられる伊藤幸司さんが、カルチャーセンターなどで山歩きを教えていた生徒さんを中心に、糸の会という山歩きの会を主宰していて、そこに昨年ぐらいから旧知の若井さんが参加していて一度一緒に参加しようよと誘って下さった。1年を通じて毎月何回も山行が計画されていて会員は行きたい時だけ参加すれば良いのだという。有料ではあるがさほど高額ではない。秩父の蓑山(みのやま)という手頃な回に体験参加してみることにした。若井さんを通じて申込みすると、案内状が送られてきた。蓑山だけでは軽すぎるので破風(はっぷ)山を加えました、と書かれていた。ありゃ。ま、いいか。当日は7時半、東武東上線池袋駅ホーム集合。コーチ(伊籐さんは皆さんからそう呼ばれている)から、メンバー表を渡された。こんなに大人数の機会は珍しいらしい。ぼくの他に同じく若井さんの紹介で1名体験参加、全部で13名。小川町行きの急行列車の中でコーチの隣に座って、あれこれ話をさせていただいた。驚くべき事に80歳代の方が3名もいらっしゃる。最高齢の男性は、69歳の時に「来年は70になるので参加しました」と入会され皆さんびっくりされたと言う。それまで山歩き経験ゼロだった。コーチによれば、20年以上前のカルチャーセンターからずっと参加されている方もいるが、当時は60歳、いや65歳ぐらいを過ぎたら皆さん徐々におやめになっていくのだろうなと思っていたと言う。が、現状はとんでもない。こうなったら何歳までいけるか皆さん競争みたいなものです、とコーチ。コーチは元々、編集やライターが本業。山へ月に何度も出かけ、自分は仕事用の写真を撮り歩き、そこに付いて来たい人がいればどうぞ、という感じで続けて来たそうだ。電車は少し遅れている。結局小川町には6分ほど遅延。乗り継ぐはずの寄居行きは接続を待たずに出てしまったらしい。ひどいなあ。同じ東武なのに。計画が狂う。熊谷方面から別ルートで来てる人もいる。結局、寄居から急行で皆野駅へ行き、そこからタクシーで親鼻駅へ向かうということになった。タクシー会社にも電話予約し、現地合流の人にも連絡。こりゃ先が思いやられる。なんとか親鼻駅へ行くと、別ルートで来ていた若井さんと他2名が待っていた。駅近くの万福寺が登山口。トイレを済ませて出発。すぐに小雨が降ってきて、傘を差して歩く。花が多い。チゴユリ、スミレ、ウツギ。ヤマツツジも。ヤブデマリ、アズキナシなど木に咲く白い花々も。今日はいつものようにデジ一眼は持ってきていない。勝手が分からないのでコンパクトカメラ、TG4のみ。花を観るとついつい撮りたくなるが、他に撮影してる人は2、3名のみ。どん尻から皆さんを追っかける。後ろにはコーチがいて、コーチはしっかりあれこれ撮影している。蒸し暑くて上着は脱ぐ。傘もしばらくして不要になった。ニリンソウの群落。ムラサキケマン、ジュウニヒトエ。あたりは白い霧に包まれて幻想的。その中にヤマツツジの朱色が浮かぶ。ヤマツツジの大群落。その先に、イカリソウ。蓑山山頂で記念撮影。さらに進んで、インフォメーションセンターで10分休憩。この会では昼食時間というのはないそうで、銘々が10分休憩の時に少しずつ食べたり飲んだりするのだという。早起きして作ってきたおにぎりサンドを4個食べた。美味しい。すぐ裏手にはフデリンドウ。出発に際して先頭を歩くように言われた。ここから先は10分交代で、最後尾の人が先頭に、10分を目安に最後尾の人が先頭へ、これを繰り返す。各自が自分のペースで歩きながら、常に先頭へ最後尾から移動することで、グループ全体は一塊をキープできるという訳。下山路はどこから分岐かしら。幸い看板があったからいいけど、予習しておかないとやばいなと思ったら、道を間違えてもいいのだそうで間違えたらそのまま行くらしい。そうやって遭難しかけたこともあると皆さん笑う。ええどうなってるの。この前の熱海も藪漕ぎが大変だったわよね、と事も無げにおっしゃる。どのくらいの速度で歩いていいのか分からず、こんなものかと下っていたら、速過ぎますと注意された。先頭交代。下りは皆さんダブルストック使用。これもこの会の特徴。しかも登りと下りでストックの長さを変えるのはナンセンスというのがコーチの持論らしい。他にも独特のお考えがある。登山靴不要もそのひとつ。ジョギングシューズに防水靴下、がベストとのこと。まあ皆さんの靴は普通に山用の靴だったけど。ほぼコースタイム通りに下山、これで終わりではない。皆野駅を越して荒川を渡り、破風山の登山口を目指す。幸いなことに雨はもう降ってない。なかなか登山口に着かない。畑仕事をしていた人に聞くと、ここからも登れるけどキツイ、この先ずっと行った所から登るのがラク、と教えてくれた。時刻は14時半過ぎ、これから登るのか、とおじさんは呆れていた。高橋沢口から林道をずっと登る。山仕事用の林道。途中で山道になったが、山頂近くにはユズ畑がたくさんあり、無人販売所も。当然、舗装道路になる。破風山へは山歩きを始めたころ、10年ちょっと前にJP山の会で連れてきてもらった。2月、花はなかった。何も覚えていない。下山後、今日と同じ、満願の湯にも入っている。山頂近くはアセビが花盛り。ヤマツツジもいっぱい。16時、予定通り登って、山頂でまた記念撮影。晴れていたら両神山などきれいに見えるはずだが。お向かいの蓑山も山頂はガスで覆われていた。下山の際にコーチに呼ばれて、ダブルストックを貸してもらって練習した。確かに慣れたら便利そう。バランスがとりやすくなる。買わなくては。あれこれ会費の仕組みなども教わる。満願の湯に着いたのは17時15分頃。ここは17時を過ぎると入浴料が安くなる。予定通り。立派な露天風呂がある。お湯は気持ちのいいお湯。全然記憶がない。露天風呂は新しいのかも。食堂で夕食。お酒を飲まない人も多いと聞いていた。それぞれ勝手に自販機で食券を買って食べ始める。ぼくは限定10食という鹿味噌漬け丼と生ビール。最高齢男性はいける口のようで焼酎お湯割りを召し上がっている。若井さんと生で乾杯。もう一人の男性は飲まない。コーチも飲まない。お二人は食後にコーヒーと大きな名物の天然かき氷を召し上がっていた。タクシーを呼んでも3台必要で一度には来ない。急ぐ人から順番に。でも結局、皆野駅で全員一緒になった。帰りは若井さんと、羽生、春日部経由、東武野田線で帰った。長い長い1日、3万3000歩にもなっていた。

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