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2024年6月 道北の旅、トシカの宿

礼文島から稚内へフェリーで戻った後は、旅の道連れJさんと、レンタカーで宗谷地方、すなわち道北の旅。まずは宗谷岬を目指す。

10年あまり前に作られた白い道。ホタテの貝殻を粉砕して敷き詰めてある。高台を走るため、海に浮かぶ利尻富士やカラフトが遠望できる。
宗谷岬近くの高台に立つ「ほた亭」名物のホタテラーメン塩味。この場所に開店したのは今春のようだった。
宗谷岬の向こう、意外なほど間近な場所にカラフトが見える。

宗谷岬から先はオホーツク海沿いに南下。

道の駅さるふつ公園。とにかく敷地が広い。
モケウニ沼湿原へ寄ったが、右手に大きな沼があるのだが、立入禁止。ちゃんと見えたのは、第1沼のみ。残念。

今夜の宿は、礼文島の星観荘と同じく、とほ宿に属する、トシカの宿。宿は浜頓別のクッチャロ湖畔にあるが、一度通り過ぎて、ウソタンナイ砂金採掘公園へ。明治時代にゴールドラッシュに沸いたという。昭和29年に閉山、今は手軽に砂金採掘体験を楽しめる。

この中で砂金体験の申込みができる。貴重な古い写真等の展示もある。川の横には広々したキャンプ場も整備されている。
明治末の最盛時、2トン以上の金が採られた。
川に入り、この板をゆすって砂金を探す。
熱心に砂金採りをしている方がいた。この川のさらに上流、奥の方に集落があった。

浜頓別市街へ戻り、トシカの宿にチェックイン。建物は冒頭の写真。創業当時の建物。今は左手に新館が設けられ、泊まった部屋はそちらのツインルーム。相部屋もあるようだ。湖畔の立ち寄り温泉へ行くことにした。

クッチャロ湖。季節には白鳥もやってくるようだ。
水辺にまだミズバショウが咲いていた。
そして、クロユリの群生。すごい。
こちらが高台に立つ、はまとんべつ温泉ウィング。宿で割引券を買うと520円。温泉成分が濃くて、よく温まるお湯だった。湯舟で地元の方と少しおしゃべりできたのも楽しかった。

宿に戻り、夕食。今日は他に常連さん1名、後で素泊まりのライダー2名が来ると宿主のお母さんが言ってたが、日にちを勘違いしていたそうな。

天井が高い食堂。宿は50年前に創業、今の宿主は40年前から。ここが気に入ったのだという。
名物のジンギスカンは、コロナ以降、鍋ではなく各自お皿で提供される。毛ガニ、貝柱の刺身、ギョウジャニンニク。湯飲み茶碗で、セコマで買ってきた安白ワインを飲む。

白の次に赤も開栓。Jさん、居眠りし始めた。翌朝、お母さんからは今度からはワインは1本にしておきなさいとたしなめられた。

部屋の前はホールになっていて、絵画など飾られている。手の込んだ木の玩具も展示。

翌朝、天気もいいので付近を散歩。直接湖畔には出られないが、サイクリングロードへ出たら、湖を眺められる場所まで行くことができた。

稚内で借りたレンタカーは、トヨタのルーミー。釧路ナンバー。
こっちの方からのクッチャロ湖がいい眺め。写真を撮れなかったが、腹の赤い小鳥、ベニマシコがいた。他にも様々な野鳥の声が響き渡る。
橋が古くなったのか、サイクリングロードはこの先へ行けない。

宿の周りにも鳥がたくさん来ている。

ベニマシコは雄は腹が赤いが、雌は全体に茶色らしいので、これは雌のベニマシコかも。
宿の目の前に巣箱がいくつか。シジュウカラが出入りしていた。
巣箱から出たシジュウカラが近くの枝に止まった。
枝にぶら下げたプラ容器にヒマワリのタネをお母さんが入れると、シマリスがやってきた。

朝食は洋食。実は昨日、チェックインした時に、パンの焼けるいい匂いがした。パンは毎日焼いているそうだ。

黒っぽいパンはココアを混ぜてるそうで、甘くて美味しかった。

期待以上によい宿だった。お母さん、また来るからね。

出発前に記念撮影。個室利用で1泊2食6800円。

さて、今日はオホーツク海沿いにさらに南下し、興部から内陸へ入り、名寄まで。まずは海沿いの道を。

神威岬。後ろ側に小さな灯台が立っていた。

道路沿いの防風林はマツではなく、カシワ。少し走ると小学校。あ、運動会だ。今日は6月2日、日曜日。稚内でも運動会とラジオで言ってた。道内各地で運動会らしく、この先でもいくつか運動会を見かけた。

クレーン車で大漁旗をつり上げていた。全校生徒数10名にも満たない。競技には父兄たちもかり出されていた。
枝幸町を過ぎてすぐ、船の形をした道の駅マリーンアイランド岡島があった。

そして、興部(おこっぺ)の町へ。道の駅おこっぺは、かつての名寄本線、興浜南線の興部駅の跡地にある。興浜南線は1985年、名寄本線は1989年に廃線。

車両が2両置かれていて、1両は昼間に休憩用、もう1両は予約制の宿泊用となっていた。
交通記念館には線路が使われていた時代の写真などの資料が展示されていた。物産館には、付近の4ヵ所で製造されているチーズ各種や搾りたての牛乳などが販売されていた。

そこから2㎞あまり、昼メシは牧場が経営するノースプレインファーム・ミルクホールで。Google Mapで検索して適当に行ってみたが、チョー人気店だった。たまたま2名分の空席があったが、続々お客がやって来て順番待ちをしていた。
こちらの牧場も各種チーズを製造しているようで、それらを使ったメニューが並んでいる。ハンバーグが名物みたい。

鉄板ナポリタン。自分で好きなだけチーズを削って。麺は手打ち麺でモッチモチ。
ソフトクリームも人気のようなので追加オーダー。ハスカップソフト。濃い牛乳の味と香りで美味しかった。

その後、国道239号を内陸方面へ。西興部村の森の美術館木夢。木のおもちゃがたくさんあって、子連れなら1日中遊べる。

このくらいの部屋がいくつもあって、木のパズルや、サンタクロースの部屋などがある。

さあ、間もなく名寄だ。

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