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2024年9月 沖縄1

今年の夏、8月は珍しくほとんど旅に出ず、自宅でエアコン付けて読書、映画、音楽三昧だった。まあ、その代わり、息子たちが別々の週末にそれぞれ家族と遊びに来たりして、それなりに賑やかではあったのだが。で、そろそろ、じっとしていられない。ANAの安売りで買った那覇往復便で沖縄本島の旅へ。

10時25分羽田発のANA便。フツーに出かけると通勤ラッシュ時間帯にぶち当たるので、うんと早く出発。それでも常磐線は座れなかった。空港で朝食を食べ、ラウンジで時間つぶしして、出発。右側機窓には、奄美大島、加計呂麻島、請島などが現れ、そして伊平屋島、伊是名島、伊江島と沖縄入り。ぐるり本島南端を回って那覇空港に着いた。

13時に那覇着。手配したレンタカーは大手ではなく安い地元会社。ヤリスではなく、ヴィッツ、しかも走行距離11万5000キロ! まずはランチへ。以前、教えてもらった安謝(あじゃ)の蕎麦屋。

あじゃず。沖縄そば650円。うまい。店内にはジャズが流れる。昼のピーク時をとうに過ぎていたので、空いた店内でゆっくりいただくことができた。
これがレキオスレンタカーで借りたヴィッツ。アクセル踏むと、ブォーンと音がする。

さて、まっすぐホテルへ向かう。青空が広がっていい天気だが、激しいにわか雨も一時的に降ってきた。
カミさんと一緒だから、ひとり旅の時には絶対に泊まることがないリゾートホテルを予約してある。グランドメルキュールホテル沖縄残波岬。そんなホテルあったかなあ、と思ってたら、4月にリブランドオープンしたばかり。かつては残波岬ロイヤルホテル。

たぶん建物などはそのまま使っているのだと思われる。
海に面した部屋は広々していて、きれいにリメイクされている。もちろん海が見える部屋。ここのウリは、オールインクルーシブ。が、高い晩メシは不要なので、朝食のみのプランにした。

せっかくなので、ビーチに出てみた。

ホテル内にはたくさんのプールがある。大滑り台はプールに乗って滑り落ちるようだ。圧倒的に子連れファミリーが多く、夏休みも終わったからか、就学前の小さな子供がたくさん。
海にも遊べる施設が作ってあり、こちらも子供たちが走り回っていた。

実は、このホテルにした理由は、ラウンジでの飲み放題。早速、1杯。

オリオンの生を好きなだけ飲めるのは嬉しい。赤白やスパークリングワインも。もちろんソフトドリンクも各種取りそろえられていた。

そして、もうひとつの魅力は大浴場。しかも、露天風呂だけでなく、エレベーターで階上にあがった展望風呂は、海を見晴らす大展望。たまたま誰も入っておらず、独泉。

展望風呂。ホテルの公式HP。

風呂上がりには、当然、また生ビール。うまいなあ。

日が傾いてきた。空と海が赤く染まっていく。

晩メシは近くにある大衆的なイタリアン食堂。タクシーで1メーター。

くじら、というレストラン。
タコのおぼれ煮。イイダコをトマトソースで煮込んである。地魚のカルパッチョも美味しかったが、タコも柔らかくて旨い。ワインが進む。
ラムを食べたかったが、売り切れ。で、紅豚のカツレツ。いわゆるトンカツではなく、薄めの肉を薄めの衣で焼き揚げしてある。肉の旨味がじゅわっと染み出て美味しい。その他のメニューもどれも美味しくて、しかも安い。大満足。旅のスタートは上々。

ホテルに戻ると、プールがライトアップされていて、子連れで皆さん、泳いだりして遊んでいる。元気だなあ。

ボートに乗って、高い所から滑り降り、大きなすべり台を上り下りしてくる。大人気。
夜の部は18~22時。けっこう遅くまで子連れで遊んでいるファミリーもいた。

ラウンジのフリードリンクはいったん18時で終了し、21時から23時までは夜の部。ビールやワインの他に、ウィスキー、ブランデー、ジンなども並ぶ。メーカーズマークをソーダで割って1杯。おかわりは部屋へ持ち帰って寝酒とした。
翌日も快晴。

昨日は見えなかったが、今朝は慶良間諸島や、なんと渡名喜島までもはっきり見えた。

当然、朝風呂へ。朝の展望風呂も気持ちイイ。
朝食はバイキングスタイル。改めて、お客の大半が小さな子供連れであることがよく分かった。ジイさんバアさんは、滅多にいないなあ。ま、いいか。ゆっくり支度をしてチェックアウト。フロントマンに、リニューアルしたんですねと声をかけたら、昔の面影がまだ所々に残ってるんですよ、と笑っていた。
残波岬にまず立ち寄り。

珍しく上に登れる灯台だが、ぼくは登ったことあるし、カミさんは登りたくないと言うので、伊江島や断崖を眺めたりしたのみ。
クサトベラの花が咲いていた。

せっかくなので、近くにある読谷焼窯へ。

北釜売店ものぞいて見たが、買うには至らず。ぶらぶら窯元を見て回った。

次に向かったのは道の駅かでな。また今日も突然黒雲が広がって雨。

雨が降りしきる中、戦闘機が2機着陸、輸送機だろうか、プロペラ機1機離陸していった。

本部半島の向こう側まで行こうと高速を走る。また今日も驟雨。2回ほど。一度はワイパーが追っつかないほどの豪雨。屋我地島のそば屋でランチ。実は昨日の店もここも一昨年秋に、友人ふたりと来た店。

上原そば。ぼくは軟骨ソーキそば、カミさんはテビチそば。どちらも肉はトロトロでメチャウマ。麺も美味しいし、何より出汁が旨い。すべて飲み干した。

本部半島をぐるり回って、名護へ。今年1月にひとりで泊まったピースアイランドホテル。暮れの手術後服用した薬の副作用で体調最悪、ホテルで寝ただけで夕食も摂らずじまい。本当はみそ汁オンリーの店へ行きたかったのだが。今回はリベンジ。
チェックインして、歩いて、オリオンビール工場へ。事前に工場見学の予約をしてある。

手前に小学校があるが、そのあたりからすでに、麦芽かホップか、独特の香りが漂ってくる。工場の門が見えたので、入ろうとしたら、守衛さんが出てきて、見学は50m先ですよと教えてくれた。
30名ほどの参加者を女性社員の方がガイドしてくれた。大昔、一度、見学した覚えがあるが、仕組みも含めて様変わりしていた。仕込みタンクの部屋は40度ちかい暑さ。
試飲のためにホテルに車を置いて歩いてきたのだ。オリオン・ザ・ドラフトの出来たて生。工場でしか飲めないビール。さすがに旨い。香りもいい。もう1杯飲めるのだが、ちょいと訳があり、お土産用の缶ビールをもらった。

地元スーパーに寄って買い物をしてホテルに戻る。

国指定天然記念物、ひんぷんガジュマル。樹齢300年近い老木。

ホテルに戻り、最上階の大浴場へ。

海を見ながらの入浴。気持ちよい。ただ、入口のドアがすぐ外れてしまうのは難儀。

風呂上がりに冷蔵庫のオリオンIPAをグビリ。で、そろそろ夕陽タイム。その時間帯だけ、屋上が開放される。

夕陽が雲の合間、海に沈む瞬間。漁船がいくつも出ていた。タイトル上の写真は、この少し前の時間帯。海上の一部に雨雲が出て雨が降っている様子が遠望できた。

さて、本来なら晩メシを食べに出かけるのだが、実は利用した宿泊プランが、冷蔵庫飲み放題。しかも、そそられるビールなども並んでいる。なので、惣菜などを買い込んできて、部屋でいただく。

オリオンビールは、伊江島産大麦を使ったTHE DRAFTと75BEERのIPA、各2本ずつ。スーパードライも先ほどの工場見学でオリオン工場で醸造していると教えられた。スパークリングワインもワイングラスと共に冷やしてある。こちらはいかにも安そうだけど。
スーパーかねひでで買ってきた惣菜。鶏のシークァーサー揚げ、カタクチイワシ唐揚げ、ゲソ揚げ、クーブイリチー、キュウリサラダ、それに握り寿司。こうして見たら、揚げ物ばっかりだな(苦笑)。

カミさんはさほど飲まないので、ひとりでは庫内の酒を思ったほど飲み干せない。ま、無理せんとこ。21時過ぎ、さあ、お目当てのみそ汁バーに行ってみよう。

ホテルから歩いて10分足らず、名護の繁華街。目当ての店はスチールのドアに、立ち食い屋みそ汁オンリーと書かれていたのだが、その文字が消えていた。やはりみそ汁だけでは経営が成り立たなかったのか。残念無念。

翌朝も快晴。

大きな虹がかかっていた。

朝食後、チェックアウト。北へ向かう。やんばるエリア。ここも一昨年、3人で来た店。OKINAWA CACAO。その時はまだ自前のカカオはできていなかったが、ようやく収穫もできてチョコを少しながら作り始めたそうだ。よかったね。

ぼくは自家焙煎コーヒー、カミさんはチョコドリンク。小皿には乾燥パインとチョコ。
店の前には月桃。ちょうど実が付いていた。この実をチョコに混ぜ込んだ商品も作っている。暑い日なので残念ながらチョコを買うのは断念。
駐車場のハイビスカスにアゲハチョウが舞っていた。

さらに、北へ。そして半島の東側へ山道を走る。ヤンバルクイナ生態展示学習施設。ここも一昨年来た。チケット売り場に注意書き。おねえさんが口頭でも説明してくれて、それでもいいですかと念押しされた。

お金を払って入場しても、ヤンバルクイナが見られない可能性ありますよということ。
入ってみると、ラッキーなことにクー太くんはいた。ただし、巣作りでお疲れのようで、立ったまま居眠りをしている。これはこれで珍しいシーンだそうな。頭が下に垂れて嘴が地面に付くとふっと起きて頭を上げる。それを何度も繰り返していた。かと思うと、突然、歩き回ったり、走り始めたりして、しまいには右奥隅の巣まで行ってしまって見えなくなった。こうなると30分以上出てこないのだそう。元気な姿をまた見られてよかった。

この後、コザ市へ向かう。


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