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2019年9月17~18日 燧ヶ岳(2356m)

日程:9/17 鳩待峠11:38→12:37山の鼻12:47→14:05竜宮小屋→15:00弥四郎小屋(泊)
   9/18 弥四郎小屋6:40→6:55見晴新道→7:00一合目→8:07四合目→8:52六合目→9:40九合目→10:12燧ヶ岳最高峰、柴安嵓10:25→10:51俎嵓→12:18熊沢田代12:25→13:08広沢田代→13:59御池駐車場

歩行データ:平均登高スピード登り254、平均登高スピード下り-282、消費エネルギー4431

メンバー:秋田、糸の会メンバー5名、コーチ

糸の会の泊まりがけ山行。バスタ新宿、7時15分発の尾瀬号で尾瀬戸倉乗り換え、鳩待峠まで。休憩所でキノコ蕎麦を食べてから出発。今日はお天気はいい。爽やかな高原の空気。3連休明けの平日、紅葉にはまだ早いとあって、訪れる人は少ない。山の鼻へ下る。ミズバショウの葉っぱがクマに食い荒らされている。熊に注意の貼り紙もあった。

山の鼻ビジターセンター前のマユミの木には真っ赤な実が付いていた。温度計によれば22℃。尾瀬ヶ原に入ると、草紅葉にはまだ早い。でも確実に秋色。何より空気が涼しい。いい気持ち。振り返れば、至仏山。行く手の燧ヶ岳は山頂付近が雲で隠れている。エゾリンドウの紫色が目立つ。ヤマドリゼンマイは少し色が変わり始めている。

木道脇には、ゴマナ、ミヤマアキノキリンソウ、ウメバチソウ、オゼトリカブトなどが咲いている。やがて池塘が見えてきた。水面にはヒツジグサの白い花。葉っぱはもう色づき始めていた。秋色の水面に青空と白い雲が映って、いい景色。それも周りには我々以外誰もいないというのが贅沢。木道はきれに取り替えがされている。材木の端に工事年度が焼き印されている。折しも工事の真っ最中の部分もあった。

竜宮小屋。甘いもの好きのコーチが、甘味を売っていないか探っているが、なさそう。一服してすぐに出発。ヘリコプターがしきりに往復している。荷を小屋へ運び、小屋からゴミなどを運び出しているらしい。燧ヶ岳の山頂付近の雲もとれてきた。その山塊が大きく見え始めると、山麓の見晴の小屋群の屋根が見えてきた。15時、今夜世話になる弥四郎小屋に到着。

チェックインすると、入口の上の真新しい部屋を割り当てられた。廊下の窓からは至仏山、尾瀬ヶ原がよく見渡せる。お風呂がまだなので、周辺を一回り。テント場には3張り。10数年ぶりの弥四郎小屋泊りだが、見晴ってこんなにたくさん小屋があったかしら。しかもどこもこぎれい。オシャレなテラスがある小屋も。弥四郎小屋の前には弥四郎清水が湧き出している。冷たくて美味しい。周囲にはオゼトリカブト、ウメバチソウなどの花々も。

さて、お風呂。別館へ行くと、昔通り、窓の外には尾瀬ヶ原と至仏山。極楽、極楽。で、風呂上がりは、喫茶室前のテラスで生ビール。コーチと男性メンバーが上等なコーヒーを飲んでる。小屋名物のスペシャルコーヒー。いい香りが漂ってくるが、まあでも、ここは生ビールでしょ。

17時半から食堂で夕食。我々以外には泊まり客は4名のみ。我々のテーブルでは、ぼく以外はお酒を召し上がらない。ひとり地のワンカップを飲む。料理のメインはトンカツ。揚げたて。ご飯も美味しい。と、食事中にコーチが外へ出て行った。夕景が見られるという。皆で外へ。至仏山にかかる雲が朱色に染まっている。さて明日までなんとかお天気が持ってくれればいいのだが。

夕食後は談話室で恒例のミーティング。といっても、明日の行程を確認したら、後はおしゃべりタイム。20時過ぎには、毛布も用意された布団を敷いて寝てしまった。

さて翌朝、5時に起きると霧雨。様子を見て、外を少し散歩。雨に濡れた花々も美しい。至仏山は山裾だけ見えているが、あとは白い雲だか霧だかに包まれている。これから登る燧ヶ岳は真っ白で何も見えず。

朝食も上等。かわいいオムレツまで。しっかりいただいて、レインウェアを着込んで身支度して、出発。スパッツももちろん履いてる。尾瀬沼方面への道を進み、すぐに左手の見晴新道へ。ブナの森の中、登り始める。初めは緩やか。そのうち、道が泥んこになる。そして急傾斜に。足下は泥の海。ゴローの革靴を履いてきてよかった。

5合目過ぎぐらいから周囲は白い霧。ほぼコースタイム通り、10時過ぎに燧ヶ岳最高峰、柴安嵓に着いた。なにやら山頂っぽくない。山名標も墓石みたい。もともとこの先の俎嵓が山頂と扱われてきたのが、標高だけで言えばこちらの方が高いので、最近はこっちがメインのようになってるのだそうな。さすがに気温も低く、脱いでいたレインウェアを着て、おこわお握り。

下って登り返して、俎嵓。祠や三角点があって、いかにも山頂。御池から登ってきていた男性が見晴新道の様子を聞くので泥んこと答えたら、同じ道を下っていった。降り出した雨の中、御池方面へ下山。視界が開けると、熊沢田代の湿原。誰もいない。贅沢な休憩タイム。足下をよく見るとモウセンゴケ。

あとはひたすら階段や木道、時々、泥んこ道を下った。御池には14時に到着。本当は数少ないバスで檜枝岐へ移動して、お風呂と蕎麦を楽しむ予定だったが、平日の夕方前、結果的には蕎麦屋2軒とも営業しておらず、風呂は御池ロッジで入れたものの、じゃあ会津高原から乗る特急列車の中で飲み食いするかという思いつきも、車販ナシの壁に阻まれ、そのまま帰宅した。

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