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明らかな変化 ~【櫻坂46】「僕のジレンマ」MVを繰り返し観て~

金曜日に解禁された「僕のジレンマ」のMVが、とても好評である。
4Kによる高精細の映像は、誰が観ても、その壮麗な世界を堪能することができるだろう。
衣装やロケ地、照明など、細部までこだわった美しさをあげていくと、本当に切りが無い。
櫻坂46の良さが、ぎゅっと詰め込まれていると言っても過言ではない仕上がりで、ファンからの評判も良い素敵な作品である。
早速、急上昇ランク入りを果たし、多くの人が鑑賞しているようで何よりである。

理佐さんの卒業を記念したものであるため、もう少しドラマ要素が多くなるのでは・・・と予想していたのだが、それは、欅坂46からの伝統でもある楽曲の世界観を物語のようにパフォーマンスするスタイルが踏襲される形となった。
これこそ、まさに櫻坂46と言えるパフォーマンスを見せてくれており、理佐さんセンターの最後のMVに相応しいものと言えるだろう。
振りの揃い具合を見ても、彼女たちの並々ならぬ気合いを感じることができる。このMVに向けて、相当リハーサルを重ねたのだろう。
このMVにかけたメンバーの情熱が、画面からも伝わってくる。

理佐さんがラジオで予告していたように、それぞれのメンバーとの絡みがあるのだが、その時に、理佐さんを見つめるメンバーの眼差しを観ていると、理佐さんとの距離感がわかる。
彼女たちの眼差しから、いかに理佐さんが愛されていたか知ることができるだろう。

このMVでは、解釈したくなるような謎の部分が、いくつか存在している。
その謎を解明するために、ファンの間で、いろいろな解釈が出てくるわけだが、それぞれに説得力があって、なかなか面白い。
このような「余白」があることが、再生回数の伸びに繋がっているのかもしれない。
一人ひとりが繰り返し再生しながら、それぞれの解釈で観ることができるのが、このMVの良さと言えるのだが、それもこれも、全編を通して、とにかく美しい映像であるため、全く苦にならないというのが嬉しい。
何度観ても、毎回、新しい発見があり、それに気がついてしまうと、もう一度見返して、他の部分でも、それが無かったか確認してしまう。
それほど、このMVは見応えがあると言うことだろう。

今回のロケ地を観ていると、つい「避雷針」や「もう森へ帰ろうか?」のMVを思い出してしまうのだが、その当時と違うことは、映像から受ける印象の中に、「ダークさ」が無いことである。
特に森の中のシーンでは、「暗さ」よりも、「神秘的」な要素を強く感じてしまう。
女神や妖精たちが、森の奥でひっそりと佇み、自ら光を放っているような感覚が、映像から感じられる。
この印象の違いこそ、「櫻坂46」としてのスタイルが確立してきたことの証しと言えるだろう。
彼女たちの放つ光が、世界中に広がっていく様子を、これからも見続けていきたい。
その光が強く明るくなればなるほど、そこを離れる理佐さんが、安心して旅立つための後押しとなることを忘れてはならない。



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