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独特なMODE感 ~【櫻坂46】彼女たちの良さを最大限に活かした演出~

解禁された「五月雨よ」のMVをもう何回観ただろうか。
ほぼ無限ループ状態で、流しっぱなしで観ている。

改めて、櫻坂46のメンバーのビジュアルの高さに、ただただ癒やされている。
守屋さんのブログで、16㎜フィルムで撮影されていることが明かされたが、この画面のざらつきは「そのためだったか」と納得することができた。
ある一定の年代には懐かしく、若い世代には新鮮な画面となっており、広い世代に訴えかける映像にしようとした意図が感じられる。
映像中でメンバーが着ている服装と相まって、何か古いモード雑誌を観ているような気分になる。
これは、山﨑さんが持っている正統派な部分がもたらしているのかもしれない。
彼女の高いポテンシャルを感じて、早めに自陣に取り込んだ「ViVi」編集部の眼は確かであったことが、今回のMVを観てもわかる。
坂道グループから、初の専属モデルとして起用されたことが話題となっていたが、もうアイドルという枠に収まりきらない魅力に、思わず見惚れるファンが一気に増えることは確実だろう。
MVの最後で、ふわっと降り立つ彼女の姿は、まさに「天女」が舞い降りる瞬間である。
その神々しさに、何か見てはいけないものを見てしまったかのような「心のざわつき」すら感じるほどである。

今回は、フィルムが使われていることからもわかる通り、できる限り、アナログに徹した絵作りとなっているようだ。(ニッポン放送NEWS ONLINEより)
朝の情報番組で公開されていたメイキングでも、MVで繰り返し出てくる「浮遊感」のあるシーンも、実際にクレーンカメラを使ったり、船にメンバーを載せたりしながら撮影しているシーンが放送されていた。グリーンバックを使った演出も出来そうなところを、あえてロケで撮影していることに、監督をはじめスタッフの意気込みを感じることができる。
MVの中では、メンバー同士が、肩に手を置いたり、顔を近づけたりする「接触」シーンが数多くあり、Withコロナ時代となってからは、余り見られない演出がされていることに、かえって新しい未来への希望が表現されているようにも感じられる。

解禁されてから1日も経たずに、「急上昇」ランクに入ったのも、うなずける結果と言えるだろう。
リリースされるまでの間に、どこまで再生数が伸びるのか注目されるところだが、何回観ていても、なにか気持ちが清らかな水で洗い流されるような気分となれるため、またその心地よさを味わうために、観てしまっている自分がいる。
美しい自然の描写が多いことから、海外からのコメントでも、メンバーと大自然との融合を絶賛する声も多い。

ラジオで解禁された時より、高音質で歌が鑑賞できるのも嬉しい。
今まで聞こえていなかった歌声や音が確認できるため、「五月雨よ」の良さをより感じることができる。

今までは、せっかくのビジュアルと歌声が、激しいパフォーマンスで犠牲になってしまっている場合も多かったのだが、今回は、もう前面に出したMVとなっている。
櫻坂46の素晴らしさが、世間にあまねく認知されるのは、意外に近い未来なのかもしれない。



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