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ファンが求めているもの ~【櫻坂46】センター曲予想結果が示していること~

1月8~9日にかけて開催される「3rd Single BACKS LIVE!!」を前に、面白い企画が提案されている。
それは、BACKSメンバーが、どの曲のセンターをするのか、ファンが予想して投票するというセンター曲予想企画「マイベストスクラム」である。
投票自体は、8日の15時まで受け付けているのだが、運営側から途中結果が発表された。
メンバーごとに、1~3位の結果がわかるのだが、これを見ると、現在の櫻坂46に「ファンが何を求めているのか」知ることができる。

まず、曲名があがっている中で、ベスト3は、以下の通りである。

1位「無言の宇宙」(7票)
2位「流れ弾」(6票)「Dead end」(6票)

「BACKS LIVE!!」も2回目ということもあり、前回では観ることができなかった3枚目シングルのセンター曲が、順当に上位で選ばれている。
その中でも、「無言の宇宙」の人気がとりわけ高いことがわかるだろう。
理佐さんのセンター曲なので、一期生がセンターをしているのを観たいという意見はわかるのだが、同曲に参加しているオリジナルメンバーである関さんと幸阪さんが、センターをしている姿が観たいという意見が多いようだ。
関さんと幸阪さんへの予想をみると、1位が「無言の宇宙」2位が「最終の地下鉄に乗って」となっており、二人に対するファンからの印象が似ていることがわかる。3位も、関さんが「偶然の答え」、幸阪さんが「ブルームーンキス」という恋愛曲であり、比較的おしとやかで落ち着いた印象があるお二人に望むものが、同じ傾向にあることがわかるだろう。
「無言の宇宙」のセンターが予想されている残りのメンバーも、大園さんと藤吉さんという、どちらかと言うと落ち着いている二人である。
それでも、この4人のメンバーは、表面上のおとなしい印象とは別に、熱い思いを持っているという共通項があり、そのあたりも、オリジナルである理佐さんと同じものを感じることができる。

ダンスが得意な齋藤さんと武元さんに対しては、「ジャマイカビール」の披露を望む声が多いのも興味深い。今までの櫻坂46のダンスとは異なるテイストの振付を、彼女たちがどのように見せてくれるのか、それを希望するのはファンとして当然の気持ちであろう。

欅坂46時代に「156(イチコロ)」というユニットで、可愛らしい楽曲を披露していた上村さんと原田さんに「Microscope」を希望するファンが多いのも、ファンならではの選曲と言えるだろう。全国ツアーなどでも、他の曲とは異なる楽しく愉快な演出がされていた同曲を、彼女たちがセンターとして、どのような雰囲気で披露してくれるのか、是非とも観てみたい。

可愛らしいということで言えば、「君と僕と洗濯物」が予想に入っているのが、上村さん、尾関さん、守屋さんという低身長で可愛さのある3人というのも、ファンのイメージが共通していることを示しているだろう。
この曲のストーリー性が強い楽しい振付は、何度観ても和んでしまう。
ここでは、梨加さんが森田さんを抱えて、ブンブン振り回すところを誰が担当するのかが気になるのだが、それはパフォーマンスでのお楽しみと言うところだろう。

櫻坂46の楽曲の中でも、振り切ったアイドル路線の「美しきNervous」の予想にあがっているのが、守屋さんと松田さんという比較的「ぶりっ子」が似合う二人という結果もうなずけるものである。
欅坂46で楽曲披露をしていた期間が長い一期生に対しては、この曲を希望する声がないということからも、ファンが望んでいる姿がどのようなものであるか、ある程度推測できる。

一期生に対しても、グイグイと絡むことができる増本さんと松田さんに対して、「Buddies」の予想が多いのもファン目線ゆえの結果であろう。
増本さんに対しては、「思ったよりも寂しくない」を予想する人も多い。
両曲ともに、山﨑さんのセンター曲であり、「仲間」「友情」がテーマの曲である。
これには、山﨑さんや増本さん、松田さんなどが中心となって、グループ内にわずかに残る「各期の壁をぶち破って欲しい」というファンの期待が込められているのかもしれない。

今回の予想を集計した中で、名前があがっていない楽曲は、「半信半疑」「Plastic regret」「櫻坂の詩」「On my way」の4曲である。
「櫻坂の詩」は、全員曲であり、センターが存在しないので、ここで上がらないのは当然であろう。
また、「On my way」は、二人の歌だけで披露するものなので、今回の企画では上位にあがりにくいものと言える。オリジナルの二人以外にも、まだまだ聴いてみたい組合せはあるので、今回のライブで、どうくるのか非常に楽しみである。
「半信半疑」と「Plastic regret」は、どちらも1枚目シングルのカップリング曲である。
櫻坂46に改名したばかりで、まだ「櫻坂46」としてのスタイルを模索していた時期の曲ということもあり、まだまだファンに強い印象を残せていないのだろう。
1枚目シングルの中でも、「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」のように、ファンからすぐに支持された楽曲があることを考えると、この2曲は、その異質さ故に、欅坂46時代からのファンにとっては、戸惑いの対象と言えるのかもしれない。

今回のようなアンケート企画の結果は、4枚目シングルをリリースする上でも、今後の方向性を決める大きな指針となるだろう。
ファンの期待を良い意味で裏切り、それを越えてきた彼女たち。
次の一手として、どう出てくるのか、楽しみで仕方がない。




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