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毎回全力パフォーマンス ~【櫻坂46】彩り豊かなメンバーたちの魅力~

 「MTV LIVE MATCH」の映像配信が、本日が最終日ということもあり、改めて鑑賞していた。映像自体は、時期的に、全国ツアーの真っ最中で、福岡と愛知が終わった後のタイミングに収録されたものとなる。

 セットリストは、フェス用の攻めたものとなっていることから、曲数が少ないながらも、かなりハードな内容であることがわかる。

① Dead end
② BAN
③ なぜ 恋をして来なかったんだろう?
④ Nobody's fault
⑤ Buddies
⑥ 流れ弾

MTV LIVE MATCHセットリスト

 全曲通じての印象として、グループ全体の表情が次々と変わるのが非常に魅力的であった。
 欅坂46時代は、センターが固定されていたことから、どうしても同じ主人公の違う物語ドラマという印象が強かったのだが、櫻坂46となってからは、センターも複数になっていることで、主人公が曲ごとに変わり、グループの印象がガラッと変わる感じが観ていて楽しい。
 櫻坂46に改名する時、「全員が輝く」というコンセプトが打ち出されていたが、今回のパフォーマンスを観ていても、それが実現されていることがわかる。
 1曲の振りの中でも、センターポジションに立つメンバーが変化するような演出になっていることから、曲を表現する主人公をそれぞれのメンバーが代わる代わる演じるのが、櫻坂46スタイルとして定着してきている。
 出だしと最後は、センターを担当するメンバーがきっちりと務めているが、それ以外の場面を複数のメンバーが演じることで、表情の彩りが増しており、曲全体の厚みを感じることができる。
 これは、グループ全体のビジュアルレベルが高いからこそ採用できる演出と言えるだろう。個性あふれる魅力的なメンバーが、次々と登場してくることで、観ている観客たちも、そのパフォーマンスに釘付けになってしまうことだろう。
 今回の「MTV LIVE MATCH」は、アウェーな環境であることから、櫻坂46を広くアピールする機会として、絶好のチャンスである。
 曲の主人公を固定せず、メンバー1人ひとりが魅力あふれる表情で、パフォーマンスをしていくことで、櫻坂46の素晴らしさが多くの人に知られることだろう。好みの気になるメンバーを見つけてもらうことで、櫻坂46ファンが1人でも多くなることが、メンバーの皆さんを勇気づける原動力となることは間違いない。

 グループアイドルというだけで、軽く見られてしまい、余り感心を持つこともなく、観ることもやめてしまう場合も多いようだが、一度でも彼女たちのパフォーマンスに触れる機会があれば、多くの魅力を発見することができるだろう。
 そういう意味でも、今回のフェスのような舞台ステージは、櫻坂46の楽曲やパフォーマンスの素晴らしさを知ってもらう貴重な機会である。
 そこで、いつも通りの全力パフォーマンスをしていくことで、彼女たちの楽曲に対する真摯な思いや情熱が伝わっていくだろう。
 最初の入りは、曲であっても、ビジュアルであっても、どちらでも構わない。それでも気になって、「また聴いてみよう」「番組で出ていたら観てみよう」という気持ちに変えていくことができれば、もうこちらのものである。

 全国ツアーや1周年記念ライブを観ていても、彼女たちが、毎回全力でパフォーマンスしているのが、こちらにも伝わってくる。
 余りペース配分を考えているとは思えないほどの力強さが感じられることもあって、観ているこちらとしては、次続けて大丈夫?と思ってしまうことも多いのだが、そんなことすら構っていない姿が、こちらの胸を打つ。
 彼女たちのインタビューを読んでいても、「激しい楽曲が続くときつい」という話がよく登場する。しかし、それでも、次の楽曲が流れると、どこからか身体の奥から力が漲ってきて、パフォーマンスが出来るという。きつい時ほど、お互いに声をかけあうことで、その大きな困難を乗り越えているのだ。
 1曲ごとに出し惜しみすることなく、全身全霊でパフォーマンスをしていくことで、自分たちも知らなかったような力が発揮できているのだろう。
 1人ではくじけてしまいそうな場面でも、他のメンバーがいてくれることで、自分の壁を突破することが出来る。それこそが、グループでパフォーマンスをする最大の意義と言えるかもしれない。

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