見出し画像

最後まで全員一丸となって ~【櫻坂46】紅白出場に向けて~

 連日、紅白のリハーサルに関するニュースが話題になっている。今年は、NHKホールが改修中ということもあり、有楽町の東京国際フォーラムから放送される。
 メイン会場は、ホールAなのだが、隣接するガラス棟から中継する楽曲もあるようだ。
 2年連続の出場となる櫻坂46も、このガラス棟でパフォーマンスをする。

東京国債フォーラム・ガラス棟
(大林組HPより)

 ご覧のように、かなり天井が高いガラス張りの吹き抜けである。
 ここでパフォーマンスをする他のアーティストの方々は、200名超のコラボであったり、126名でけん玉をするという企画であるため、約800平方メートルという広さと高い吹き抜けが、ちょうど良いものであるのだが、櫻坂46は全員合わせても「23名」である。
 そのため、カメラ演出などをかなり工夫しないと、画が弱くなってしまうことは想像に難くない。

 しかし、ガラス棟を使った演出で行けると判断されたからこそ、ここでパフォーマンスをすることが求められているはずである。その評価に対しては、彼女たちの成長を示すものとして、素直に喜んで良いだろう。
 櫻坂46の楽曲MVを観てもわかるが、彼女たちのストーリー性のあるパフォーマンスは、未来的な建物と相性が良い。これは、欅坂46の頃からの伝統とも言えるだろう。
 櫻坂46の2枚目シングル「BAN」、欅坂46時代の「語るなら未来を」や「アンビバレント」など、建物の美しい造形とダンスとのコラボレーションが美しい。

 今回、紅白では「BAN」が披露されるのではないか、という予想もあったのだが、結局「流れ弾」になった。
 ガラス棟でのパフォーマンスという条件であれば、MVと同様に「BAN」を披露した方が、メンバーの皆さんはもちろん、ファンもイメージしやすいだろう。
 それを敢えて「流れ弾」としてきたところが面白い。
 前半はまだ、演劇的要素が強いため、広い場所に散らばりながら、それぞれのコーナーで歌詞の世界を表現していくことも想像しやすいのだが、「Wait a sec」からの後半はどうなるのだろうか。
 23名全員での「流れ弾」自体、初の試みなのだが、それに場所的な要素が加わることによって、どのようになるのか全く想像ができない。

 エンターテインメントの本質は、「人をワクワクさせる」「びっくりさせる」「ドキドキさせる」という部分にある。
 観客側は、それを知っているからこそ、今回はどうやって驚かせてくれるのかを楽しみにしながら、参加することになる。
 そのため、事前にセットリストなども知らずに、その場に臨むのが一番楽しむことができる条件と言えるだろう。
 メディアの皆さんは、そこを無理矢理にでも話してもらうというのが仕事であるので、野暮であることは承知で、演出のほんの一部でも構わないので、内容を聞かせてもらうために取材をしている。
 そもそも話題性が無ければ取材もされないので、その部分にはきちんと感謝しつつ、サプライズの部分に抵触しない範囲で明かしてくれたのが、「ガラス棟で、23名全員のパフォーマンス」という要素である。

 櫻坂46として今年最後の生パフォーマンス。
 彼女たちの「挑戦チャレンジ」を全身全霊で受け止めていきたい。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?