見出し画像

嫉妬の感情とうまくつきあう

ふだんの生活の中で、嫉妬の感情を持つことは普通にあることと思います。
今はInstagramなどSNSに代表されるインターネットサービスによって、時間や距離を超えて様々な人たちの様子を見ることができ、ひと昔前であれば繋がることの無かった人々とつながることができるようになりました。それはとても幸せなことである反面、自分と比較できる人や情報が増えたということでもあります。人類の歴史の中で、今がもっとも嫉妬心を抱きやすい時代と言えるのかもしれません。本当は人は人、自分は自分と割り切ることができればいいのですが、人間の感情はそんなに理論的な動きをしてくれません。

嫉妬心はネガティブな扱いをされることが多いように思いますが、悪い面だけではありません。反骨心を使って自分で行動を起す、スピードや力をさらに入れるなど、行動を起す際の強力な燃料になります。自分の考えを信じて行動し、達成したり、突き抜けてしまえば、その先には新しい世界が広がっていることも多く、いつしか他人のことを気にしなくなったりもします。

ただやはり、反射的にネガティブな感情を抱いてしまうケースは少なくないでしょう。その場合、気をつけなければならないことが1つだけあります。

嫉妬心に自分が支配されてしまうことです。

その結果何が起きるかというと、思考が歪められてしまいます。

たとえばAさんと同じ芸能人を自分も好きだとしましょう。そしてAさんがその芸能人と親しくしている写真をSNSに投稿し、それに嫉妬心を抱いたとします。そうするとAさんのことだけでなく、その芸能人に対しても好ましくない感情を抱いてしまいます。自分もその芸能人のことが好きなのに。

あるいは会社やプロダクトをより良くしたい(目的)と思う二人が、それぞれ別の手段を使い、片方が成功した。そのときもう片方の人が、嫉妬心から成功した人のとった手段を否定し、ひいてはそれによるプロダクトの成功を壊すような言動をとってしまうケースがあります。目的は二人とも同じだったはずなのに。

そういうことを繰り返していくと、自分の好きなものや、やりたいことがどんどんなくなってしまうのです。

ではそういうことから避けるためにどうすればいいか。

嫉妬心を自覚すること

嫌な感情を抱いてしまったときに「この感情は何だろう」と自問自答すること。その事象が本当に世間一般的に見ても好ましくないことだったり自分のポリシーに反することなのか、もしかするとそれは「羨ましい」「悔しい」「悲しい」という感情ではないか、と。もし後者だと気づいたなら、そちらの感情の方を素直に出すこと。そして嫉妬する自分を否定せずに「あ、これ嫉妬ですので!」と自分に言い訳してあげればいいと思います。混乱しているときは難しいので、少し落ち着いてからでいいです。好き!とか私はこうしたい!という感情は自分だけのものなので、大事にしたいですね。

この記事は ディップAdventCalendar 14日目 の記事でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?