ツカミという名の冒頭の小ボケについて

こんにちは、今日は文章の「ツカミという名の冒頭の小ボケについて」書いていきたいと思います。

文章冒頭の小ボケ。これね、noteとかで文章書いてる人は結構多用しているものですよね。かく言う僕もよく使っていました。まぁ具体的にどういったものか書いてみますと、文章の冒頭で…

『こんにちは、年下の女の子から「年上と年下どっちが好きですか?」と聞かれたら「年下」と言い、年上の女性から同じ質問をされたら「人によりますね」と答えている栗山陽輔です。』

…みたいなやつです。
本当によく見ますよね。いきなりの何の脈絡もない小ボケなのかツカミなのかよくわからない短い自己紹介みたいなものです。

まぁ自分も使っていたのに真剣に考えたことはなく、恥ずかしながら、ただなんとなく使っていたのですね。なので、これ一体何なんだろうとちょっと考えてみました。

まずアイスブレイクみたいなものかなとは考えられます。
アイスブレイクとは、コミュニケーションにおいて、初対面の人同士だったり、何かのスピーチとかでお互いが緊張している場において、空気を和ませるための手法みたいなやつです。
ものすごくピリッとして張り詰めている空気の中で、話し手がちょっと冗談を言う。笑いが起きて場が和む、というものですね。
でも文章の書き手と読み手には、別に緊張感とかないですよね。読み手が書き手のことを知らずに初めて読むにしても、和ませるもくそもないような気がします。

なんてことをポツポツと考えていたのですが、結論として、これ自体の効果がどういったものかとかではなく、もっと前段階において、書き手と読み手の関係性みたいなものが重要なのではないかと思います。
つまりこういった小ボケが活きてくるのは、読み手側のエンゲージメントがかなり高い場合に限られるのではないかと思うのです。

文章の冒頭のツカミは、言うならば「助走」のようなものです。読み手側としては、その文章を最後まで読むモチベーションはすでにある。読むことが決まっている場合においては、冒頭から本題に入っていくよりも、小ボケから徐々に読み進めていく方が読みやすいのですね。
なので著名な方の文章や、アイドルのブログなんかはこういった形で書かれていることが多いんです。

でも今の時代、SNSも含めて書く側の人ばかりであるので、読む側の人が少ない場でこういった小ボケはあまり効果がありません。というより、見ず知らずの方の文章をたまたま開いて、こういった小ボケをかまされていたら、読むのをやめてしまうことが多いのではないでしょうか?

今はコンテンツの総量が多い時代なので、文書を読むときには読まないための理由を探します。映画を観るときには観なくていい理由を探します。選択肢が膨大なので、無駄な選択を避けたくなるのですね。これは映画界におけるサブスクモデルが今後絶対にぶちあたっていく問題だと思うのですが、それはまた別のお話。

話を戻しますと、この冒頭のツカミは、実は書き手にとっても「助走」になっていると思うのですね。
文章を書いていると、まずぶち当たる問題は最初の一行です。少しでも書き始められれば、あとは意外と書き進められることができたりもします。
なので脈絡のない話を冒頭でいれることができると、書く側からしても便利なんですよね。だからつい使っちゃうのです。

一行目って難しいんですよ。

僕は以前記事を更新していた頃は「自分にエンゲージメントが高い人しか読まないだろう」ということを思って好き勝手書いていたので(だいたいこんな長文を見知らぬ人が読んでくれることは中々ありえない)、まぁそれでもいいかとも思っていたのですが、19日に再開してからはこういった冒頭の小ボケはしないように心がけています。

むしろ印象的な一行目を書くことを意識していきたいなと思っているからなのですが、いかんせん難しくて全然書けません。まぁ焦らず頑張っていきたいと思っている今日この頃です。

相変わらずアクセス数は気にしないようにしているのですが(気にしだすとキリがないので)、あえて切り捨てるようなこともしない方がいいかなと考えています。

それよりも文字数を考え直した方がいいことは重々承知しておりますが、文章を短くするのって難しいんですよね。今はまだこれくらいの長さでないと書きたいことが書けないのです。いつかそのうち。精進致します。

それでは皆さん、よい夢を。

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