一か八かの勝負なんてするな

こんにちは栗山陽輔です。

今日は「一か八かの勝負なんてするな」というお話しです。

さて、なんかもうこの話はタイトルだけで十分で説明不要な気もしますが、ちょっと整理しながら書いていきます。
まずこの話をするには、何段階か前のところから話していかなければいけないと思うのですが、何か目標なりやりたいことなりがあって、それをやることをまるで何かの勝負かのように認識している人がいて、さらに勝つか負けるかをまるで博打か何かのように捉えている方が、たまにいらっしゃるよねという話なんですね。
簡単に言えば、挑戦を一か八かの勝負だと思っていてはいけないという話です。

僕の知人友人には今はあまりいないのですが(何故いないかは想像に容易いのですが)舞台演劇に関わっていた頃も、自主映画界に足を突っ込んでからも、ちらほらとそういった雰囲気の方はいらっしゃったように思います。何というか、もう後がないような活動の仕方をされていたりするんですよね。

何故そんな風に張り詰めて考えてしまうかというと、これまたいつものように僕自身もそうだったからわかることなんですが、その方が「カッコいい」からです。正確にはカッコいいと勘違いしていると言ったほうがいいのですが、さすがにそこまで言っちゃうと語弊があるかなっと思いましたが、まぁ、あくまで僕の考えなのでよしとしましょう。

映画作ることに関しても、なんていうか、一か八かで勝負かけて映画制作に臨んでいるという方がカッコいいじゃないですか。この作品に人生をかけている。この作品がダメだったら、もうそこで終わってもいいって覚悟を持っているほうが凄そうですよね。

もうこれで 終わってもいい だから ありったけを

いやぁ実に少年マンガのような浪漫があります。


さて、僕自身はこういった考え方自体は嫌いじゃないのですが、今日のテーマは「一か八かの勝負なんてするな」です。つまりこんな風に活動しちゃいけないよなと僕は考えているということです。
何故なら、負けちゃいけないからです。
でも、こういう勝負だと思っている方の、負けたらもう終わりってことは、勝てなければ活動を辞めるってことなんですね。いや、辞めるつもりはなくても、今後の活動が止まってしまうようなやり方で動いてしまっているということなんです。
例えどれだけ凄い作品が作れて、考えていたような一か八かの勝負に勝ったという意味で、興行的に大成功したとしても、次もまた一か八かで勝負しちゃうんですから。そうするとね、絶対にいつか負ける。

勝ち続ければいいんだ、高校野球は一度も負けなかったチームだけが優勝できるんだ! って考える方いるかもしれませんが、現実の生活の中に、活動の中に「優勝」ってないんですよ。
作品作り等も含めて自分の活動を勝負と捉えている限り、終わりのない勝負が続くという事です。そしていつか負けます。天才であってもいつか負けます。

僕自身は自分の活動を勝負と捉えること自体をしないほうがいいと思っているのですが、どうしても勝負だと思ってしまう人がいるのでしたらそれでも構わない。でも負けてもまた戦える準備はしておくべきです。活動を勝負と考えているならば、活動を続ける限り勝負は続くのですから。

この記事の前半で、僕は今の知人友人にはそういった人があまりいないと言いましたが、その意味はわかりますよね。

勝ち負けにこだわるなら負けないために戦ってください。

と、僕は一体どの立場からこんな生意気な文章を書いているのかと考えている今日この頃です。

自分の考えを文章にするのって難しいし、やっぱりちょっと恥ずかしいですね。

それでは皆さん、よい夢を。

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