昔は家に帰る理由があった

こんばんは、こんなご時世にも欲しいものがちゃんと買える現代社会に感謝している栗山陽輔です。でも金欠だぜF〇〇kin' CORONA!! (しかし僕の金欠はコロナのせいではない。今のところ)

さて、今日は「昔は家に帰る理由があった」というテーマでお話しさせていただきます。

僕個人の生活という意味では、ほぼ影響を受けておらず相変わらずのような雰囲気で毎日を送っているのですが、まぁやはり何も考えずに外に出掛けたりするのは躊躇われる空気感は確かにあります。しかし当然ながら食料品を買いにスーパーには行きますし、ビール買いにコンビニにも行きます。

一昨日だったか、夜に散歩がてらコンビニに出掛け、缶ビールを二本買い、街灯も乏しく暗い田舎道を一人でとぼとぼと自宅に向かって歩いておりました。
その時、「あ、そうだ」と思ってスマホで時間を確認して、ちょっと歩を速めたんです。早く家に帰らなきゃって思ったんです。
理由は、ある方のYou tubeのライブ配信がもうすぐ始まるから。
たったそれだけの話なのですが、なんだかこの時、僕の中に妙に懐かしいような感情が生まれたんですね。
その感情の正体にはすぐに思い至りました。
「昔、観たいテレビがあったから、急いで家に帰っていた時」の感情と似たものだとわかったんです。

テレビがネットにとって代わられたという話は、随分前からありました。完全に移行したとは思えませんし、未だにテレビの影響力にネットは太刀打ちできていないと個人的には思うのですが、テレビ自体の存在感は確かに希薄になったように感じます。

「観たいテレビがあるから、早く帰る」ということを、今の人がどれくらい思ったりしているのだろうかと疑問に思いました。
ちょっと子供時代を思い出してみたのですが、僕の子供時代にはもちろんビデオデッキが存在していて、テレビを録画することもできた。でもテレビで放送される時間に観たいという思いは確かにあった。放送された翌日に録画された番組を観ることは、それほどの価値観を持っていなかった。

何故小学生だった頃の僕があんなにリアルタイムでテレビを見たがっていたかと考えると、僕と同年代以上の方々にはわかると思いますが、テレビがコミュニケーションツールだったからです。ネットとかSNSとかでのコミュニケーションとかとは全然違って、もっと単純に、翌日の学校での話題についていくための情報としてのコミュニケーションツールだったのですね。
この話、僕みたいなおっさんにとっては「当たり前の昔話」なのですが、今の小学生ってどうなんだろうな。
You tubeとかになっているのかもしれない。
「お前あの動画見てないの!? だっせー!!」みたいな会話が小学生の間で繰り広げられているかもしれない。
でも動画には基本的に放送枠のようなものがない。7時とか8時とか9時から始まる番組を観なきゃいけない制約がない。テレビは今も放送枠はあるけれど、見逃し配信なんてものも存在しているから、実質時間制約がない。


結局何が言いたいかと言うと、今日の話で僕がちょっと真面目に考えたいと思ったことは以下の二つ。

・家に帰るということに関して、ワクワクというか、積極的な感情を抱くことが少なくなったこと。

・昔の子供にとっては、テレビ番組はとても面白いエンタメであると同時に、その先にコミュニケーションが存在し、その比重は無視できない程大きかったこと。

こんなところなんですが、この記事でどちらも全力で考えていると文字数が大変なことになってしまう気がするので、また気が向いたときに掘り下げていこうかと思っています。
特に二つ目は僕が映画というエンターテイメントに関して、随分前から考えていたことと重なる部分がかなりあるので、また日を改めてじっくり考えを整理したいと思います。

一つ目のことに関して続けますと、確かに僕自身はこういった感情を抱くことが少なくなったような気がします。
もちろん早く家に帰りたいと思う事なんて多々ありますが、そういった時はどちらかというと「もう疲れたから、早く帰りたい」とか「ここにいてもつまんないから、帰ってもいいかなぁ」とかのネガティブな感情からの発露によるものの気がするのです。
早く家に帰りたい! 家に帰れば楽しいことが待っている! というようなポジティブな感情を抱くことは今は中々ないかもしれません。いや、もちろんそういった時も僕だってあるんですが…

もちろん人にもよるので、例えば「早く家に帰って、まだ小さい子供の顔を見たい! 子供と遊びたい!」とか思う人もいることは容易に想像できますよね。

でもやはり確実に「観たいテレビがあるから」という理由はなくなってしまったように思います。

だから何だという訳ではないのですが、なんだか昨今のような状況で、誰もができるだけ家にいることを明確に求められている中、もちろん地域によって差もあるし、家にさえいればいい問題ではないのですが、そんな状況の中で、たくさんの著名人の方やエンターテイナーが「多くの人が家にいても楽しめるようなものを!」と考えて行動されていることが、昔のテレビに似たような発信の形になっているのは、ちょっと面白いなと思いました。
まぁライブ配信だとコメントとかもできるし、インタラクティブさは昔のテレビには全くなかったものですが。
でもコメントとかもできるという価値があるから、ライブ配信をリアルタイムで観る意味が生まれていて、時間制約のあるエンタメになっているのが面白いなと感じている今日この頃です。

最近夕方に文章を書くことが妙にしっくり来ているので、しばらくはこうやって夕方に更新するかもしれません。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは皆さん、よい夢を。

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