クレームとアドバイスの違いについて その2

こんばんは、栗山陽輔です。
昨夜はクレームについてお話ししました。続きまして今日はアドバイスというものについて考えていきたいと思います。

二種類のアドバイス

アドバイス。
所謂助言といわれるものですが、これは大きく二つに分けられます。
求めた上での助言か、求めていない助言か。簡単ですね。
求めてもいないのに「助言」を賜った場合、これは基本的には助言ではなく「意見」です。意見は聞くものではありますが、従うものではありません。判断は自分でしましょう。

大事なのは誰かにアドバイスを自分から求めた場合です。

心理学的に、人間がだれかにアドバイスを求める時というのは、すでに自分の中で答えは決まっていて、その答えを後押ししてもらいたいからという場合が多いらしいですが、これは共感と安心を得たい気持ちの表れなので、今日のアドバイスの話はこれとは少し違います。

今日の話は、本当に自分で判断ができずに誰かに助言を求めた場合を指します。

僕の考えではありますが、自分で何かを判断できず、迷い悩んだ末に誰かにアドバイスを求める場合、心に決めていることがあります。

「その人の言った通りにする」ことです。

アドバイスを求める上での覚悟の話

これは本当に稀な話の場合なので誤解しないでいただきたいのですが、アドバイスを求めたならば全てに従えという意味ではありません。軽い気持ちで、ちょっと違う視点からの意見を聞きたいからと誰かにアドバイスを求めることもありだとは思います。

ですが本当に行き詰まっている時というのは、もう自分で考えても無駄な領域に達していると自覚することも必要です。

僕たちは結局、自分で判断したい生き物です。自分で何かを決定したいという願望を持っている。中には自分では何も決めたくないという人もいらっしゃいますが、それは何も決めないという決定をしているので、結局はそういうことなんですね。
つまり、基本的に人の言う通りにはしたくないという気持ちが生まれるものなのです。

なのでアドバイスを誰かに求めた際にも、最後には自分で決める。
自分で考え、自分で決めるのです。

何も間違ってはいないのですが、ひとつ覚えておきたいことがあります。

何故その人にアドバイスを求めたかと言えば、自分で考えてもわからない、判断できない状態だったからです。もしくは自分で判断した結果、失敗を繰り返した状態なのです。

それなのに誰かにアドバイスを求めて、それを自分で判断するんですか? 
それは結局何も変わっておらず、同じ結果になるのが目に見えているのではないでしょうか?

繰り返しますが、求めたのならすべてに従えという意味ではありません。ですが、ここぞというときのアドバイスを求める際に、絶対にその通りに実行すると心に決めたならば、アドバイスを求める相手選びの真剣度も違いますし、結果としてほぼ確実にこれまでの自分とは違う行動をすることになります。

クレームとアドバイスと意見の違い

ちょっと小難しい文章になってしまいましたが、昨日から書いていた記事のまとめといたしまして。

クレーム、要望は基本的に聞いてはいけない。
意見は聞く必要があるが、応えるものではない。
アドバイス、助言は応える覚悟を持って求めるべきであり、求めていない助言は意見に過ぎない。

ということを整理して考えていきたいなと思っている今日この頃です。

アドバイスを求めた際に必ず実行するとなると、アドバイスを言う側も真剣にならざるを得ないですし、相応の責任が伴うので色々と面白いことになると思うのですね。

場合によってはアドバイスのふりをしたクレームというものも結構あるのですが、それは言い換えればファンのふりをしたクレーマーです。このクレーマーをファンだと勘違いしちゃいけないよ。この話はまたいつかそのうちにしたいと思います。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは皆さん、よい夢を。

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